
トイレのつまりの修理業者を選ぶポイント!費用相場も解説

富士水道センター編集部
トイレがつまってしまい、自力では解決できず困っていませんか?トイレのつまりは水道修理業者に依頼することで早急に解決できます。しかし、どのような業者に依頼すればいいのかわからず、問い合わせまで進めていない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、トイレのつまりを水道修理業者に依頼する際のポイントを詳しく解説します。相場費用や悪質な業者を避けるためのポイントなどを紹介するので、業者選びの参考にしてください。
目次
緊急時のトイレつまりで水道修理業者に依頼する場合の費用相場

緊急時のトイレのつまりで水道修理業者に依頼する場合の費用目安は、8,000~50,000円程度で、つまりの状態や作業の内容により異なります。トイレットペーパーやおしりふきのように、本来トイレに流せるものがつまっている場合は簡単に解消できる可能性があります。そのため、修理費用もさほど高くはありません。
しかし、おもちゃやスマホのような異物がつまっている場合や、排水管の奥でつまっている場合は便器の交換が必要になることがあり、修理に数万円かかることがあります。
※記載の価格は参考価格です。実際の価格とは異なる場合があります。
トイレのつまり解消を業者に依頼するときの確認ポイント

トイレのつまり解消を業者に依頼するときは、依頼前に以下の点を確認しましょう。
- 水道局指定工事店か
- 費用相場と見積もり金額が同程度か
- 口コミ・評判は良いか
- ホームページに正しい会社情報が記載されているか
- 作業内容を丁寧に説明してくれるか
- 保証は充実しているか
水道局指定工事店か
信頼できる業者に修理を依頼するため、業者が水道局指定工事店かどうか確認しましょう。
水道局指定工事店とは、水道局が指定する基準をクリアし、法律にしたがって営業していると自治体から認められた業者です。水道局指定工事店になるには、国家資格保持者が管理していること、専門的で高品質な工事ができることなどの基準があります。
水道局指定工事店なら、技術力や知識、対応の良さなどがある程度保証されているので、安心して修理をまかせられるでしょう。
費用相場と見積もり金額が同程度か
正式に修理を依頼する前に見積もりを依頼し、見積もり金額が費用相場と同程度かどうか確認しましょう。
見積もりが費用相場と大きく異なる場合は、余計な工事や部品の交換などが含まれている可能性があります。トイレットペーパーのつまりで10万円以上の見積もりを提示されるといった、明らかに高すぎる場合は他の業者にも見積もりを依頼してみてください。
反対に、安すぎる場合も手抜き工事の可能性があるため注意が必要です。適正な価格で作業してもらえるよう、費用相場を把握してから依頼しましょう。
口コミ・評判は良いか
口コミや評判をチェックし、過去にトラブルがなかったか、対応に問題は無さそうか確認しましょう。
SNSで業者の名前を検索すれば、口コミを簡単に見つけられるはずです。ただし、SNSは匿名アカウントが多いため、中には信頼してよいのかわからない口コミもあります。
一方で、GoogleビジネスプロフィールやYahoo!口コミなどには、実際に依頼した人からの評価が記載されています。口コミが少ない場合でも、「法外に高額な請求をされた」「修理後すぐに壊れたのに保証がなかった」など、悪い口コミがないか確認してみましょう。
ホームページに正しい会社情報が記載されているか
ホームページに会社の詳細な情報が記載されていない場合は注意しましょう。
会社の所在地や代表者などが明記されていない場合は、信頼できない会社の可能性があります。修理後に不具合が発生しても、連絡が取れなくなっているかもしれません。
本当に存在するか、実績があるか確かめるため、会社情報までよく目を通すようにしましょう。
作業内容を丁寧に説明してくれるか
問い合わせや見積もりの際は、作業内容を丁寧に説明してくれるかどうかを重視しましょう。
知識や経験の豊富な業者は、どのような作業がなぜ必要なのか、時間や費用はどのくらいかかるのかをしっかり説明してくれる場合がほとんどです。作業内容をごまかさず、わかりやすく説明してくれる業者なら信頼してよいでしょう。
説明の中で不明点や不安な点があれば、遠慮せず質問してみてください。
保証は充実しているか
修理の金額だけでなく、保証内容まで確かめてから契約するようにしましょう。
修理後に異常があった場合の再施工やアフターフォローがしっかりしている会社だと、万が一トラブルがあっても安心です。
トイレのつまり解消を依頼すべきでない悪質な業者の特徴

水道修理業者の中には、法外な金額を請求したり十分な技術がないのに施工したりする悪質な業者もいます。以下の特徴に当てはまる場合は、悪質な業者の可能性があるので注意しましょう。
- 作業前に明確な見積もりを渡さない
- ホームページの情報が少ない
- 不要な工事を強引に勧めてくる
- 安さを過剰に強調をしてくる
- 不安になるようなことばかり説明してくる
- 「修理できない」の一点張りでトイレの交換を勧めてくる
作業前に明確な見積もりを渡さない
作業を開始する前に、作業内容や料金の詳細がわかる見積もりを渡してくれない場合は、後から高額な料金を請求される可能性があります。
トイレのつまり解消を業者に依頼する場合、通常は現状を確認後、修理前に作業内容と費用の説明があります。作業内容や費用に納得できない場合は、修理は依頼せず見積もりだけで終了しても構いません。
後から高額な請求をされないように、必ず事前に見積もりを提示してもらいましょう。
ホームページの情報が少ない
サービス名や会社名で検索しても会社の情報があまり見つからない場合は、架空の会社や経験の少ない業者によるサービスの可能性があります。
ホームページを見ても住所や創業年、代表者の名前などの詳細がわからない場合は、修理の依頼を控えたほうがよいでしょう。正しい情報が記載されているのか不安な場合は、住所を地図アプリで検索したり、本社へ実際に電話をしたりしてみてください。
不要な工事を強引に勧めてくる
トイレのつまりで業者を呼んだにもかかわらず、便器や排水管の交換などの追加工事も強引に勧められた場合は注意しましょう。
便器や排水管の奥で異物がつまっている場合は交換が必要なこともありますが、基本的には専用の器具や薬品などを使って解決できるケースが大半です。簡単な調査だけですぐに便器や排水管の交換を提案された場合は、他の業者の意見も聞いてみてください。
本当に必要な工事であると納得できなければ、修理の依頼はいったん見送りましょう。
安さを過剰に強調をしてくる
安さを過剰に強調して営業している業者の中には、修理依頼後にさまざまな手数料を追加する業者がいるので気をつけましょう。
「激安」「今だけ70%割」など修理費用の安さを強調していても、実際に修理を依頼すると出張料や部品代なども請求されて高額な費用がかかることがあります。
安い業者がすべて悪質なわけではありません。しかし、なぜ安く作業できるのか、追加料金はかからないのかをきちんと確かめてから依頼するようにしましょう。
不安になるようなことばかり説明してくる
「このままでは大変なことになる」「今すぐ工事しないと高額な費用になる」など、不安をあおって焦らせるような業者にも注意が必要です。
急いで契約をさせることで、他の業者の見積もりと比較する時間を与えないようにしている可能性があります。結果、相場より高額な費用を請求されてしまうかもしれません。
作業内容や費用が適切なのか見極めるには、相場との比較や、他の業者の意見も聞いてみることが大切です。工事を急かされた場合でも、信頼できる業者かどうか不確かな場合はその場では契約しないようにしましょう。
「修理できない」の一点張りでトイレの交換を勧めてくる
トイレのつまりで「修理できない」と言われた場合、他の業者の意見も必ず聞きましょう。
トイレのつまりで修理できないことはまれです。非常に古いトイレの場合は部品が用意できず、修理が難しい可能性もありますが、トイレを丸ごと交換するしか解決方法がないケースは少ないでしょう。
詳しい説明がなく、「修理できない」の一点張りでトイレの交換を勧められたときは、他の業者にも見積もりを依頼し、本当に修理できないのか確かめてみてください。
トイレのつまりで業者を呼んだほうがいいケース

ここでは、トイレのつまりで業者を呼んだほうがいいケースについて解説します。
- 自分で解決できなかった
- つまりの原因がわからない
- タンクやレバーが壊れている
- 水がまったく流れていかない
自分で解決できなかった
スッポンやパイプクリーナーなどを使っても解決できなかった場合は、放置せず早めに業者に直してもらいましょう。

おむつやスマホなどの固形物がトイレにつまった際は、スッポン(ラバーカップ)を便器の排水口に密着させ、押したり引いたりを繰り返してみてください。水に溶けるものがつまっている場合は、ワイヤーブラシやワイヤーハンガーを便器に入れ、つまっているものを砕いてみましょう。
また、市販のパイプクリーナーや、50cc程度の重曹と100cc程度の酢(クエン酸)を便器内に入れ、つまりが溶けるまで待ってみる方法もあります。
つまっているものを自力では取り出せず、溶かすこともできなかった場合は、業者を手配しましょう。自分で解決しようとしている間につまっているものを奥に押し込んでしまうこともあるので、ムリやり自力でなんとかしようとはせず、なるべく早めに業者に頼るのがオススメです。
つまりの原因がわからない
何がつまっているのかわからない場合も、業者に連絡しましょう。
つまりの原因がわからない場合は、どのように解消したらよいのかも判断できません。原因がわからない状態でワイヤーブラシを使うと、排水管の奥に固形物を押し込んでしまったり、排水管を傷つけてしまったりすることもあります。
つまりを悪化させないよう、業者に原因の特定と解決をまかせましょう。
タンクやレバーが壊れている
トイレのタンクやレバーの修理は専門知識が必要な場合が多いので、業者に依頼するのがオススメです。
タンクの中にあるフロートバルブや浮き球などの部品が壊れると、便器内に水が流れにくくなり、つまりの原因になることがあります。また、レバーが壊れている場合はタンク内に水が溜められないため、水を流す勢いが足りずに便やトイレットペーパーなどをつまらせてしまいます。
部品の手配や交換は専門知識がないと難しいため、つまりが悪化しないうちに業者に連絡しましょう。
水がまったく流れていかない
水がまったく流れていかないほどつまりがひどい場合は、早急に業者に修理してもらいましょう。
水がまったく流れず、便器からあふれてしまうような状態を放っておくと、トイレの床を傷めてしまったり、悪臭が部屋中に広がったりしてしまいます。マンションの場合は階下に水が漏れると損害賠償を請求されるおそれもあり、大きなトラブルに発展しかねません。
被害を最小限に抑えるため、なるべく早く業者に相談してみてください。
トイレのつまり解消を業者に依頼するときの流れ

トイレのつまり解消を業者に依頼するときは、以下の流れで進めましょう。
- 見積もりを依頼したい業者をピックアップする
- おおまかな費用や修理可能な日時を問い合わせる
- 不安なことがあれば別な業者を検討する
見積もりを依頼したい業者をピックアップする
まずは、見積もりを依頼する業者を探しましょう。料金や評判、対応エリアなどをきちんと確認した上で、総合的に判断するようにしてください。あらかじめ調べておくことで、見積もり時に内容が適切であるか判断できます。
とくに、料金についてはきちんと確認しておくのがオススメです。見積もりの際、安すぎる料金を提示する業者は、修理後のトラブルや高額な追加費用といったリスクも考えられます。そのため、適切な相場を把握しておくことが大切です。
基本サービスや修理可能な日時を問い合わせる
見積もりを依頼する業者が決まったら、基本サービスや修理可能な日時を問い合わせましょう。その際、電話やメールだけで見積もりを済ませようとする業者に注意してください。正確な見積もりは、状況を実際に確認しないと算出できません。そのため問い合わせ時に、電話やメールだけで見積もりを提示された場合は、異なる業者を検討するのがオススメです。
見積もり依頼時には、つまりの詳しい症状や自分で試した解決法を、できるだけ詳細に伝えましょう。あらかじめ詳しく伝えておくことで、業者に来てもらった際の見積もりや作業がスムーズになります。
また、出張費や見積もり費用など、作業前に発生する費用がないか事前に確認してください。そうすることで、後から想定していない料金を請求されることを防ぎます。
修理希望の日時を伝えて、対応可能か確認しておくことも大切です。もし緊急で対応が必要な場合は、即日対応が可能か確認し、緊急性が高いことをきちんと伝えましょう。
不安なことがあれば別の業者を検討する
修理依頼を検討していた業者の対応に何か不安なことがあれば、別の業者を検討しましょう。
実際に見積もりに来てもらった結果、以下のような不安点や違和感があれば修理を見送っても構いません。
- 電話で聞いていた内容と異なる説明があった
- 作業内容や費用の説明に違和感を感じた
- 業者の態度がよくなかった
別な業者に連絡し、あらためて見積もりと修理を依頼しましょう。
不安なまま修理を依頼するのではなく、作業内容や費用に納得したうえで依頼すると後悔を防げます。
トイレのつまりを業者に相談するなら事前のリサーチも大切に

トイレのつまりを業者に依頼するときは、急いでいる場合でもしっかりリサーチすることが大切です。相場費用を把握し、保証内容や会社の詳細なども調べたうえで依頼することで、悪質な業者を避けて修理を依頼できます。
料金の詳細を説明してもらえなかったり、修理ではなく交換を強引に勧められた場合は、他の業者にも見積もりを依頼してみるとよいでしょう。
記事の監修者

島尻 博富士水道センター
水道工事や各種水回りの修理に従事して35年間。大規模修繕工事の計画~実施までの対応も可能。保有国家資格(給水装置工事主任技術者、一級管工事施工管理技士、一級建築配管技能士)。2023年1月25日放送 テレ朝スーパーJチャンネルで強烈寒波の報道に出演。