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水道工事とは?工事の費用相場や工事店を選ぶポイントを解説

富士水道センター編集部

水道工事は、住宅に水道管を引き込んだり、古くなった水道管を修理したりする工事です。水道局が工事を行う場合と、個人が業者に依頼して工事を行う場合の2通りありますが、いずれの場合も水道局の許可が必要となります。

当記事では、水道工事の費用相場や、依頼する工事店選びに役立つポイントをご紹介します。水道工事を許可された、水道局指定工事店についても触れていますので、水道工事を依頼する際はぜひ参考にしてみてください。

水道工事とは

水道工事とは、水道の設置や修理、改善などを行う工事のことです。水道局が行う場合と、民間の修理業者が行う場合の2種類があり、それぞれ目的が異なります。

水道局が行う水道工事は、公共の福祉が目的です。道路に埋められている配水管や浄水場といった施設の整備・管理を目的として、工事を行います。

財源は他の公共サービスとは異なり、利用者が支払う水道料金のみです(独立採算制)。水道に関わる建物の維持管理費や人件費、光熱費もすべて水道料金から支払われています。

一方、修理業者の行う水道工事は、個人からの依頼に応じて行う工事です。対応する範囲は水道メーターから家庭内の各設備までの給水装置・排水装置(専有部分)までに限られており、範囲内で設備の新設や修繕を担当します。

水道局と違って工事費用はすべて個人負担になりますが、業者によっては見積もり・相談を無料で請け負ってくれるでしょう。

なお、水道管に関する工事は、依頼を受けた住宅だけでなく、近隣の水質や安全にも影響する可能性があります。そのため、水道管に触れる工事は、水道局から認可を受けた「水道局指定工事店」しか担当できません。

水道局指定工事店とは

水道局指定工事店とは、水道局から水道管に関する工事を許可された修理業者です。指定工事店について、以下のポイントから詳しく見ていきましょう。

  • 水道局指定工事店と指定でない業者の違い
  • 水道局指定工事店になる条件

水道局指定工事店と指定でない業者の違い

水道管工事の許可を得ている指定工事店以外に、指定されていない工事店も存在します。参考として、指定工事店とそれ以外の工事店が対応できる修理内容を、一覧にまとめてみました。

上水道

下水道

水道局指定工事店

  • 給水管や水栓の新設
  • 給水管の種類・経路の変更
  • 水栓の増設
  • 排水設備の新設・撤去
  • 汲み取りから水洗への改造

指定でない業者

蛇口やパッキンの交換

  • トイレ掃除および交換
  • 軽度な水漏れ・つまり対応(給水管・排水管交換なし)

指定工事店は水道管に関わる専門的な工事に対応でき、上・下水道両方のトラブルを根本的に解決できます。一方、指定でない工事店は、水道管に触れません。必然的に対応できる工事の範囲も狭くなり、水道に直接影響がない範囲に限られます。

なお、指定工事店しか対応できない工事を、指定でない工事店やDIYで行うことは水道法第16条の2で禁じられています。

参考:水道法第16条の2第3項のただし書き(指定給水装置工事事業者以外の施行の場合)について

また、指定工事店には給水設備専門の「指定給水装置工事事業者」と、排水設備を担当する「指定排水装置工事事業者」の2種類があります。工事を依頼する際は、工事箇所で作業できる資格がある業者を選定してください。

水道局指定工事店になる条件

水道局指定工事店になるためには、以下の3つの条件を満たす必要があります。

  • 事業所ごとに主任技術者を配置する
  • 厚生労働省の定める機械器具を所有する
  • 欠格要件に該当しない

参考:指定給水装置工事事業者制度について

指定工事店は、店舗ごとに「給(排)水設備工事責任技術者」の配置が必須です。責任技術者は、水道工事に関する技術や、公衆衛生・水道行政の知識をもつ人のみが認められる国家資格です。

また、指定工事店は厚生労働省の規定する機械器具が義務付けられるほか、不正・不誠実な行為が禁じられています。信用や品位に欠ける行為が認められた場合、刑罰や免許の取り消しなどが課されます。

なお、1996年(平成8年)の法改正により、指定給水装置工事事業者には5年間の有効期限が設定されました。更新時には、上記3つの条件を満たしているか再度審査があるため、継続的な取り組みが求められます。

以上のように、指定工事店には技術・知識・信用などが必要です。そのため、指定工事店に依頼すれば、高い技術力で問題を解決したり、適正な料金で修理を請け負ってくれたりするでしょう。

指定工事店に水道工事を依頼するメリット

指定工事店に水道工事を依頼するメリットは、以下の3つです。

  • 技術レベルが高い
  • 費用が適切に設定されている
  • 幅広いトラブルに対応できる

技術レベルが高い

指定工事店は、水道工事に関する資格を持った給(排)水設備工事責任技術者が常駐しているため、難しい工事でも請け負ってくれる可能性が高いです。資格・知識・技術をもった人が現場のスタッフを教育・管理しているため、適切に工事を進めてくれます。

資格を取得できるのは、水道に関する知識・技術・経験をもつ人に限られます。水回りの原因を確認し、根本から修理できる技術・器具をもっているため、再発のリスクも低いです。

また、指定工事店は以下のような、水道工事に欠かせない器具を保有しています。

  • 切断用器具
  • 加工用器具
  • 水圧テストポンプ
  • 圧力計・流量計

これらの器具を持っていない、あるいは使い方がわからない状態で工事を行うと、失敗するリスクがあります。追加で修理が必要になると費用がかさむため、初めから技術レベルの高い指定工事店に依頼しましょう。

費用が適切に設定されている

指定工事店は水道局から許可され水道工事を行っていますが、不適切な費用請求や不良品の提供があった場合、認可が取り消されます。したがって、指定工事店は信用低下や売上低下のリスクを回避するため、適切な料金設定をしてくれる可能性が高いと考えられるでしょう。

指定工事店が水道工事をする場合、工事の前に見積もりの提示や説明を行い、追加料金やオプション費用などについて確認を取ります。修理内容と金額、費目が事前に開示されるため、不適切な費用を請求されるリスクはありません。

仮に指定外の業者に依頼し、見積もりの確認をせずに工事を始めた場合、不適切な料金を請求される場合もあります。修理費用を抑えたいなら、必ず指定工事店に依頼しましょう。

幅広いトラブルに対応できる

軽い故障だと思って指定外の業者に依頼したら、水道管に問題があり工事できなかったケースは少なくありません。目に見える症状は軽くても、原因が水道管にある場合も多いため、最初から指定工事店に依頼するのがおすすめです。

指定工事店は水道局や国に認められた技術をもっており、適切な器具を使って工事してくれます。様々な水道トラブルに幅広く対応してくれるため、原因の発見から工事までスムーズに進むのが利点です。

指定工事店以外の業者に依頼して、水道管に故障の原因が見つかった場合は、再度指定工事店に依頼しなおす必要があります。二度手間になるため、水道に関わる工事を依頼する際は、最初から指定工事店に依頼しましょう。

水道局指定工事店以外に依頼するデメリット

指定外の業者に水道工事を依頼すると、以下のようなデメリットがあります。

  • 法律違反とみなされ罰則を課される
  • トラブルが再発しやすい
  • 結果的に修理費用が高くつく

法律違反とみなされ罰則を課される

水道管に触れる工事は、指定工事店または水道局にしか許可されないと水道法で規定されています。もし指定外の業者に水道管の新設・増設を依頼すると、法律違反になり罰せられるため、注意が必要です。

罰則を課されるのは、水道工事を行った指定業者と、依頼した消費者の両方です。指定外の業者は罰金や懲役、消費者は水道の供給停止を課されます。指定外の業者に依頼すると双方にリスクがあるため、水道工事は必ず指定工事店に依頼してください。

参考:水道法(昭和三十二年法律第百七十七号)

また、指定工事店に工事を依頼すると、工事までに漏れた水道代の何割かを返金してもらえることがあります。返金申請には「漏水証明書」の提出を求められますが、証明書は指定工事店しか発行できないため、指定工事店に依頼した方が修理料金を抑えられます。

トラブルが再発しやすい

指定工事店には、3年以上の実務経験が必要な給(排)水設備工事責任技術者が常駐しているため、トラブルに対して適切に対応することが可能です。しかし、指定外の業者は技術・知識を持っていない場合があり、不適切な工事を行う可能性があります。

また、修理に必要な器具を保有していないケースも考えられます。指定工事店の許可を受ける条件のひとつである、指定の機械器具の保有義務が、指定外の業者には適用されないためです。

水道の不調を根本的に改善してもらうには、指定工事店の技術と知識が必要です。故障や不調の原因を正しく把握し、適切な機械器具を使って修理を行う指定工事店なら、問題が再発する可能性を抑えられます。

結果的に修理費用が高くつく

指定工事店以外の業者は自治体に届け出されていないため、法外な金額を請求されるケースがあります。懸念されるケースは、例えば以下の通りです。

  • 格安料金で客引きをしておきながら、作業後に追加料金を請求する
  • 工事の品質や内容を隠し、適当な仕事をする
  • 本来必要ない工事や部品交換の営業をかけ、後から高額の見積もりを提示する

指定外の業者に水道工事を依頼すると、不当な料金を請求されるうえ、工事の品質も低くなるリスクがあります。問題も再発しやすいため、再度の工事が必要になる可能性も高いです。

また、仮に修理を断られたとしても、再度指定工事店に依頼する手間がかかります。復旧まで時間がかかるため、最初から指定工事店に依頼しましょう。

水道局指定工事店のみ対応できる工事

水道局指定工事店のみ対応できる工事内容は、以下の通りです。いずれも水質や安全に関わる重要な工事であるため、工事の際は必ず指定工事店に依頼しましょう。

  • 給水管の引き込み工事
  • 室内の配管工事
  • 下水道排水工事

給水管の引き込み工事

給水管の引き込み工事とは、上水道を住宅まで伸ばし、水道を使えるようにする工事です。主に家を新築した際や、既存住宅で給水管を入れ替える際に行われます。

具体的な工事の手順は、以下の通りです。

  1. 上水道から給水管を分岐
  2. 敷地内に給水管を埋設
  3. メーターボックスに給水管を接続

水道局が管理する上水道から給水管を接続するため、水道管に触れる指定工事店に依頼する必要があります。

また、給水管を引き込む際には、以下の手続きが必要です。

  • 給水装置設置許可
  • 掘削許可(敷地外で工事する場合)
  • 通過許可・通行許可(給水管が隣地や公道を通る場合)
  • 通過協定・通行協定(道路管理者・隣地所有者に料金を支払う)

参考:給水装置工事の申請について – 東京都水道局

手続きは指定工事店に代行してもらえる可能性もあるため、依頼する際に相談してみましょう。

室内の配管工事

室内の配管工事とは、住宅の新築・リフォームの際、配管の配置を変更する工事です。キッチンやバスルームなどの水回り設備を新たに設置したり、移動したりする場合に行われます。

配管工事を適切な方法で行わなければ、漏水や汚染などの原因になります。屋内の配管新設や移動の際は、指定工事店に依頼して、適切な施工をしてもらいましょう。

配管工事は、以下のような手順で行われます。

  • 現地調査と見積もり
  • 水道局から「給水装置設置変更許可」を受領
  • 配管の切断や接続、器具の取り付けなどの施工
  • 水道局に「給水装置検査報告書」を提出

下水道排水工事

下水道排水工事は、家庭内の排水溝から公共汚水桝(ます)に流れていくまでの間にある、配水管や汚水桝・雨水桝などを設置する工事です。トイレや台所、洗濯機から流れる排水を処理する目的で、給水管の工事とセットで行われます。

臭いの逆流を防ぐために、排水口の先に汚水桝・浄化槽の設置が義務付けられているケースもあります。指定工事店には指定排水設備工事責任技術者が常駐しているため、適切な工事内容を提案してくれるでしょう。

下水道排水工事は、以下のような手順で行われます。

  • 現地調査と見積もり
  • 下水道使用許可申請
  • 排水溝から公共ますまでの配管を埋設する施工
  • 排水設備検査報告書を提出

水道局指定工事店以外の業者が対応できる工事

水道局指定工事店以外の業者は、直接水道管に触れない範囲の工事を請け負ってくれます。水道法の記述を引用すると、指定外の業者に許可された工事内容は以下の通りです。

  • 蛇口・パッキンの交換
  • ナットの締め直し
  • トイレのつまり抜き(軽度)
  • 水漏れ修理(軽度)
  • 配管の交換(家庭内)

指定外の業者に依頼できる工事は、水道周りの部品や配管の交換など、末端の設備に限られます。専門的な水道工事は指定工事店しか請け負えないので、必ず指定工事店に依頼しましょう。

また、指定外の業者が対応できる症状は、DIYで修理しても法律上問題ありません。しかし、素人知識で修理すると間違った方法で修理してしまったり、部品を壊してしまったりする可能性があるため、自信がない場合は修理を依頼するのがおすすめです。

簡易な修理でも指定工事店に依頼する

指定外の業者でも直せる症状や、自分で修理できそうな症状も、指定工事店に依頼した方が良いケースが多いです。

軽度な故障だと思って指定外の工事店に依頼したが、実際は水道管に触る必要があるケースも少なくありません。自分で故障の原因を判断したり、無理に修理したりせずに、指定工事店に相談するのが無難です。

また、一定の技術・知識・経験が保証されている指定工事店と異なり、指定外の業者は技術が十分でない可能性もあります。故障の原因を確実に取り除くためにも、指定工事店を選んで修理してもらいましょう。

水道工事を依頼する工事店を選ぶポイント

水道工事を依頼する工事店は、以下のポイントに注目して選びましょう。

  • 水道局指定工事店か確認する
  • 工事店の対応エリア内である
  • 見積もり・点検が無料である
  • 迅速に対応してくれる
  • 工事内容や費用を丁寧に説明してくれる
  • 詳細な見積もりを出してくれる
  • アフターサービスを手厚くしてくれる

水道局指定工事店か確認する

水道工事を依頼する際は、まず指定工事店の表記があるか調べましょう。水道局から許可を得ているため工事内容が適切であり、根本的な不調の原因を取り除いてくれます。

また、水道工事に必要な手続きや申請を代行してくれる場合もあるため、修理全体がスムーズに進むでしょう。

お住まいの市町村から許可を得ている指定工事店は、ホームページに指定工事店の表記をしているケースがほとんどです。見つからない場合は、自治体のホームページから指定工事店の一覧を確認できます。

工事店の対応エリア内である

水道工事店には対応エリアが設けられており、基本的にエリア外の修理・工事は請け負ってもらえません。自宅が工事店の対応エリア内に入っているか確認してから、依頼する業者を決めてください。

仮に対応エリア外の工事店に依頼できても、出張費や交通費を追加で請求される可能性があります。修理費用を安く抑えたいなら、自宅の住所が対応エリア内に入っている工事店に依頼しましょう。

工事店の対応エリア内に入っていると、工事の日程や時間の調整がしやすくなります。また、緊急で工事を依頼した時もすぐに対応してくれるため、被害が広がりにくいです。

工事店の対応エリアは、ホームページに掲載されています。自分では判断が難しい場合は、直接工事店に電話して相談しましょう。

見積もり・点検が無料である

水道工事の前には、見積もりと点検が必須です。見積もりや出張点検が無料の業者を選べば、修理費用を抑えられます。

見積もりを取って修理費用を出してもらえば、不必要な工事や高額な料金請求のリスクを回避できます。また、実際の工事箇所を点検してもらうことで、故障の原因や最適な工事方法の選択が可能です。

見積もりや点検を無料で行ってくれる業者は、広告やホームページを見て探しましょう。また、見積もり・点検を行った後、契約書上で本当に無料か確認するのも重要です。

迅速に対応してくれる

水道のトラブルは緊急性が高く、早期に対応しないと被害が広がりやすいです。例えば、漏水やつまりなどの症状を放置すると、床や壁などの建物に被害が及んだり、衛生面や生活面に支障が出たりすると予想されます。

水道工事店に工事を依頼する際は、すぐに駆けつけてくれる業者を選びましょう。24時間365日対応している業者や、最短で駆けつけてくれうる業者なら、突然のトラブルでも早期に復旧してくれます。

ただし、時間外に工事を依頼すると、時間外料金を請求される可能性もあります。見積もりの際に、追加料金が無いか確認しておきましょう。

工事内容や費用を丁寧に説明してくれる

水道工事の内容は専門的な用語が多く、素人が理解するのは困難です。工事内容や費目を丁寧に説明してくれる業者を選べば、安心して修理を依頼できるでしょう。

工事内容や費用の説明が丁寧だと、工事の目的や必要性、進捗を正しく把握できます。また、修理や費用に対する不安も取り除けるほか、わからない点を気軽に質問しやすいのも利点です。

逆に事前の説明が不十分だと、工事の目的や必要性が理解できなかったり、予算をオーバーしたりする可能性があります。あらかじめ電話で業者に問い合わせ、工事内容を具体的にわかりやすく説明してくれるか確認しましょう。

詳細な見積もりを出してくれる

水道工事の前に見積もりをとっても、どのような工事にいくら金額がかかっているかがわかりにくいと、工事の内容や料金が適切かを判断できません。工事を依頼する際は、見積もりを詳細に出してくれる業者を選びましょう。

見積もりが詳細であるほど、工事する範囲や品質、料金設定などが明確になります。逆に見積もりが不十分だと、工事中に追加料金を取られたり、不具合が発覚したりするため、工事前によく確認してください。

アフターサービスを手厚くしてくれる

一度水道工事を依頼しても、完璧に補修できるとは限りません。アフターサービスを手厚くしてくれる業者に依頼し、工事の後に不具合が見つかっても対応できるようにしましょう。

アフターサービスが手厚い業者なら、保証期間内であれば再度無料で修理してくれたり、部品を交換してくれたりします。万が一故障が再発した時に備えて、アフターサービスが充実している業者を選ぶのがおすすめです。

【トラブル場所別】 水道工事にかかる費用相場

水道工事にかかる費用相場は、症状によって変わります。工事する場所や、トラブルの内容別に修理費用の相場をまとめたので、工事店に依頼する際の参考にしてみてください。

台所

症状

修理費用

パッキン交換

5,000円~10,000円

ホース交換

10,000円~30,000円

排水栓交換

8,000円~15,000円

排水栓交換

5,000円~30,000円

※記載の価格は参考価格です。実際の価格とは異なる場合があります。

台所は水回りの中でも使用頻度が高く、水漏れやつまりなどのトラブルが起こりやすい場所です。台所で発生する水道工事は、基本的にはパッキンやホースの交換で済むことが多く、費用も安く抑えられます。

しかし、排水栓や蛇口は部品代が高額です。破損や経年劣化などで交換が必要になると、修理費用も高額になります。

また、台所は洗い物の頻度が高いため、食べ残しや脂、食器用洗剤が堆積してつまることもあります。軽度のつまりなら薬剤を使用して解消できますが、重度の場合はポンプや高圧洗浄機を利用した修理が必要になるため、費用がかさみやすいです。

トイレ

症状

修理費用

パーツ交換

1,000円~3,000円

排水管内部清掃

17,000円~60,000円

排水管つまり解消

5,000円~50,000円

便器交換

8万円~40万円

※記載の価格は参考価格です。実際の価格とは異なる場合があります。

トイレは台所以上に利用頻度が高い設備であるため、トラブルが起こりやすくなっています。つまりや水漏れ、タンク内の不具合、給排水管の劣化などが起こればトイレを使えなくなり、日常生活に支障が出ます。

特に多い症状が、トイレのつまりです。排泄物や紙の堆積が原因のつまりや、異物を流したことが原因のつまりなど、些細なきっかけでつまりが発生します。

軽度なつまりならラバーカップで解消できる可能性もありますが、排水管でつまっている場合は工事店の器具による修理が必要です。無理に修理すると便器本体が破損し、修理料金が高額になるため、工事店へ早めに依頼しましょう。

洗面所

症状

修理費用

排水口清掃

2,000円~5,000円

排水管内部清掃

2,000円~3万5,000円

蛇口交換

20,000円~27,000円

シャワー交換

12,000円~30,000円

※記載の価格は参考価格です。実際の価格とは異なる場合があります。

洗面所は歯磨き・洗顔・化粧などで使用するため、異物のつまりが起こりやすい場所です。髪の毛が溜まったり、歯ブラシやヘアピンなどが排水溝に落ちたりすると、つまりやすくなります。

また、シャワーホースが蛇口に収納されるタイプの洗面台は、ホースの破損によるトラブルが多いです。収納部に水が伝って、洗面台の下から水漏れします。

排水管の清掃だけで済むなら費用は抑えられますが、蛇口やシャワーの交換が必要だと、必要な金額も上がります。

風呂

症状

修理費用

蛇口交換

20,000円~27,000円

7,000~9,000円

給水口交換

23,000万~65,000万円

浴槽交換

4万円~15万円

給湯機交換

10万円~50万円

※記載の価格は参考価格です。実際の価格とは異なる場合があります。

日本人にとって風呂は欠かせない場所であり、日々の疲れを癒す場所です。そのため、風呂場にトラブルが起きると、想像以上のストレスがかかります。日常生活を取り戻すためにも、早期に復旧したいところです。

風呂の水道トラブルには、蛇口やシャワーなどの給水設備から発生するケースや、浴槽・給湯機の交換が必要なケースなどがあります。パーツ単位の交換なら費用は少額で済みますが、浴槽や給湯機の交換には高額の費用がかかるため、日頃からの手入れが重要です。

なお、風呂の温度調節機能がついた給湯口の故障は、修理が困難です。交換用のパーツやカートリッジが販売していれば良いのですが、廃番となるケースも少なくありません。その場合は、給湯口を交換する必要があります。

水道工事費用が高くなる原因

水道工事費用が相場より高くなった場合は、以下の原因を疑いましょう。

  • 工事の規模が大きい
  • 自治体に支払う費用がある
  • 営業・広告にコストをかけている

工事の規模が大きい

水道工事が大規模になると、その分作業や手続きにかかる費用が増えます。例えば、以下のケースでは工事区間の広さや動員する人数の多さから、工事の規模が大きくなりやすいです。

  • 水道管までの距離が長い場合
  • 安全のため警備員の配置が必要な場合
  • 壁や床を壊す工事が必要な場合

設置する水道管が長くなったり、壁や床を壊したりすると、どうしても工事費用が高額になります。工事店と相談すれば費用をある程度抑えられる可能性はありますが、通常よりも割高になるのは避けられません。

自治体に支払う費用がある

お住まいの地域によっては、工事費の一部を自治体に支払う決まりがあります。例えば、大阪市では設置する水道管の内径によって決まる、給水加入金の支払いが必要です。他の自治体では、給水申込納付金や、水道負担金などの名称に変わるケースもあります。

参考:水道利用加入金 – 神奈川県

また、金額も自治体によって異なるため、見積もりの際は工事店に確認しておきましょう。なお、加入金は新築時だけではなく、中古物件の購入時にも請求される可能性があるため、契約内容を事前にチェックしてみてください。

営業・広告にコストをかけている

水道工事店の中には、顧客の獲得や競合他社との差別化を図るため、営業や広告にコストをかける場合があります。営業や広告のコストは工事費と直接関係ありませんが、コスト回収や利益追求のため、工事費に営業費用を上乗せする業者も少なくありません。

以下のような媒体で多く宣伝をしている工事店に依頼すると、工事費が割高になる可能性があります。依頼する際は、広告を見る頻度に注意してみてください。

  • チラシ・ポスター
  • Webサイト
  • テレビ・ラジオCM

水道工事費用を抑える方法

水道工事の費用を抑えるには、以下の方法が効果的です。

  • 工事内容を変えてもらう
  • 補助金・助成金を利用する

工事内容を変えてもらう

水道工事の費用は、工事の方法次第で節約が可能です。例えば、引き込み工事で水道管の道筋を変えるだけでも、数万円~数十万円程度安くなる可能性があります。

他にも、既存の水道管を利用できないか検討してみたり、住宅内の配管位置を見直してみたりすれば、費用を節約できるかもしれません。契約内容にもよりますが、工事費用が安くなる方法を選んでもらえないか、工事店に相談してみましょう。

補助金・助成金を利用する

特定の水道工事を行った場合、自治体から補助金や助成金が受け取れる可能性もあります。例えば、大阪市で鉛製の水道管をそれ以外の材質に交換した場合、「大阪市水道局鉛製給水管取替工事助成金」として上限20万円までの受け取りが可能です。

参考:大阪市水道局鉛製給水管取替工事助成金交付要綱

補助金や助成金は一定の審査に通れば受け取れるため、積極的に利用しましょう。工事内容が補助金・助成金の交付対象になるか、審査に通るかを、工事店と相談してみてください。

水道工事は水道局指定工事店に依頼しよう

水道工事を行う際は、水道局から許可を得た水道局指定工事店に依頼しましょう。指定外の業者やDIYで工事を行うのは違法になる場合があるため、行わないのが賢明です。

記事の監修者

島尻 博富士水道センター

水道工事や各種水回りの修理に従事して35年間。大規模修繕工事の計画~実施までの対応も可能。保有国家資格(給水装置工事主任技術者、一級管工事施工管理技士、一級建築配管技能士)。2023年1月25日放送 テレ朝スーパーJチャンネルで強烈寒波の報道に出演。

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