
【マンション・アパート】賃貸の水漏れが起きたらどうする?原因・責任・対処法をわかりやすく解説
水のトラブル
更新日 : 2026年01月22日

富士水道センター編集部
賃貸物件で突然水漏れが起きると、誰に連絡すべきか、修理費は誰が負担するのか、不安を感じやすいものです。
水漏れは放置すると被害が拡大し、トラブルにも発展します。
本記事では、賃貸における水漏れの原因、正しい初動対応、費用負担の考え方までを体系的に解説します。
目次
賃貸で水漏れが起こる原因とは?

賃貸物件で発生する水漏れには、建物設備の問題から入居者の使用状況まで、さまざまな原因があります。
原因によって対応方法や費用負担が大きく異なるため、状況を冷静に整理することが重要です。
原因を正しく把握することで、管理会社とのやり取りやトラブル防止にもつながります。
ここでは賃貸で特に多い水漏れ原因をまとめました。
給排水管の老朽化による水漏れ
賃貸物件では、給排水管の経年劣化が水漏れ原因となるケースが多く見られます。
配管内部の腐食やサビ、接合部の緩みが進行すると、壁や床下など見えない場所で漏水が発生します。
発見が遅れやすく、気付いた時には被害が広がっている場合も少なくありません。
築年数が古い物件ほどリスクが高く、入居者の使用方法に関係なく起こる点が特徴です。
この場合は建物設備の不具合と判断され、貸主側の修繕責任となる可能性が高い原因です。
蛇口やシャワーなど設備の劣化
キッチンや浴室の蛇口、シャワーヘッドは使用頻度が高く、部品が劣化しやすい設備です。
内部のパッキンやカートリッジが摩耗すると、水が止まりにくくなります。
少量の水漏れでも長期間続くと、床材の劣化やカビの発生につながります。
ポタポタとした漏れを軽視せず、早めに異変へ気付く意識が重要です。
設備の自然劣化か使用上の問題かで、費用負担が変わる点にも注意が必要です。
洗濯機や食洗機の接続不良
洗濯機や食洗機の給水ホース、排水ホースの接続不良も水漏れの代表例です。
引っ越し時の取り付け不備や、使用中の振動によるナットの緩みが主な原因です。
防水パンの外へ水が漏れると、床下まで被害が広がる恐れがあります。
入居者自身が設置した設備の場合、管理責任を問われるケースもあります。
定期的に接続部を確認し、違和感があれば早めに相談する姿勢が重要です。
上階からの漏水トラブル
自室に原因がなく、上階の部屋から水が漏れてくるケースもあります。
浴室や洗濯機使用時の排水トラブルが主な要因です。
天井からの水滴やクロスの変色によって発覚することが多く見られます。
原因の特定と責任の所在確認には時間がかかる場合があります。
被害拡大を防ぐため、気付いた時点で管理会社へ連絡することが重要です。
賃貸で水漏れが発生したときの正しい対処法とは?

賃貸で水漏れが起きた場合、初動対応を誤ると被害や責任が拡大します。
落ち着いて順序立てて行動することが重要です。
ここでは入居者が取るべき基本的な対処法を解説します。
まず止水栓を閉めて被害拡大を防ぐ
水漏れに気付いた時点で、最優先すべき行動は止水栓を閉めることです。
水の供給を止めることで、床や壁への浸水拡大を防げます。
キッチンや洗面台の下には、設備ごとの止水栓が設置されている場合があります。
緊急性が高い場合には、被害拡大を防ぐため一時的に元栓を閉める対応が必要になることも。
水を止める対応が早いほど、修理範囲や費用負担を抑えやすくなります。
止水栓の締め方は以下の動画を参考にしてみてください。
管理会社や大家へ速やかに連絡する
止水後は、できるだけ早く管理会社または大家へ連絡します。
賃貸物件では、修理業者の手配や対応方針は貸主側が決定するためです。
自己判断で修理を進めると、費用が自己負担になる恐れがあります。
発生場所、状況、止水の有無を簡潔に伝えましょう
連絡内容はメモや履歴として残しておくと、後の確認にも役立ちます。
被害状況を写真や動画で記録する
水漏れの状況は、可能な限り写真や動画で記録しておきましょう。
漏水箇所だけでなく、床や壁、家具への影響も撮影しておくと安心です。
記録は修理費用の負担区分や保険申請時の判断材料になります。
時間経過で状態が変わるため、早い段階で残すことが重要です。
客観的な証拠を確保する意識が、無用なトラブル回避につながります。
賃貸の水漏れ修理費用は誰が負担する?

賃貸で水漏れが起きた際、最も気になる点が修理費用の負担先です。
原因や状況によって負担者が変わるため、基本的な考え方を理解しておく必要があります。
ここでは代表的なケース別に整理します。
建物設備が原因の場合の負担区分
給排水管や壁内配管など、建物設備が原因の水漏れは貸主負担となるのが一般的です。
これらは入居者が管理できない部分に該当します。
経年劣化や自然故障による漏水は、修繕義務が貸主側にあります。
入居者が費用を請求されるケースは原則としてありません。
速やかに管理会社へ連絡し、指示を仰ぐ対応が重要です。
入居者の過失がある場合の考え方
洗濯機ホースの外れや蛇口の閉め忘れなど、入居者の不注意が原因の場合は自己負担となる可能性があります。
使用方法や設置状況に問題があると判断されるためです。
床や壁の修繕費用だけでなく、階下への損害賠償が発生する場合もあります。
上階や隣室が原因の場合の対応
上階や隣室が原因で水漏れが発生した場合、基本的な責任は原因を作った側にあります。
ただし、入居者同士で直接交渉することは推奨されません。
管理会社が間に入り、原因調査や費用負担の調整を行います。
感情的な対応を避け、冷静に状況共有を行うことが重要です。
管理会社主導での解決を待つ姿勢が求められます。
火災保険が使えるケース
入居時に加入している火災保険が、水漏れ被害に適用される場合があります。
特に階下への損害や家具家電の補償で活用されるケースが多く見られます。
補償内容や免責条件は契約によって異なります。
自己判断せず、保険会社や管理会社へ確認することが重要です。
早めの相談が補償適用の可否を左右します。
参考:損保ジャパン
賃貸で水漏れを放置するとどうなる?

賃貸の水漏れは、少量であっても放置すると被害が拡大します。
結果として費用負担や責任問題が重くなる可能性があります。
ここでは放置によって起こりやすい影響を解説します。
床や壁の腐食による原状回復費用増加
水漏れを放置すると、床材や壁内部に水分が染み込みます。
木材の腐食や下地の劣化が進行し、修繕範囲が広がります。
表面だけでなく内部まで交換が必要になるケースも。
結果として原状回復費用が高額になる可能性があります。
早期対応が費用増加を防ぐ重要なポイントです。
カビや悪臭による住環境の悪化
湿気が長期間残ると、カビが発生しやすくなります。
カビは健康被害やアレルギー症状の原因になる場合るものです。
また、悪臭が発生し生活の快適性が大きく損なわれます。
換気や清掃だけでは改善できない状態になることも。
生活環境を守るためにも放置は避けるべきです。
階下への漏水による損害賠償リスク
水漏れを放置すると、階下の部屋へ被害が及ぶ恐れがあります。
結果として、天井や壁紙の汚損、家財への被害が発生する場合も。
入居者の過失と判断されると、損害賠償責任を負う可能性があります。
火災保険で補償されないケースもあるので注意が必要です。
被害拡大前の対応が責任軽減につながります。
賃貸で水漏れを防ぐためにできる予防策とは?

賃貸の水漏れは、日常的な確認や意識によって予防できるケースがあります。
大きなトラブルを未然に防ぐため、日頃からの対策が重要です。
ここでは入居者が実践しやすい予防策を紹介します。
定期的な設備チェックの重要性
キッチンや洗面所、浴室などの水回りは定期的に確認しましょう。
蛇口の緩みや水滴の有無を確認するだけでも早期発見につながります。
異常を放置すると小さな不具合が大きな水漏れへ発展します。
月に一度程度の簡単な点検を習慣化すると安心です。
異変を感じた場合は早めに管理会社へ相談しましょう。
洗濯機ホースや排水口の確認
洗濯機の給水ホースや排水ホースは水漏れが起こりやすい箇所です。
接続部分の緩みや劣化は定期的に確認しましょう。
排水口にゴミが詰まると、水が逆流する恐れがあります。
掃除を怠らず、異音や異臭がないかもチェックしてみてください。
簡単な確認が重大なトラブル防止につながります。
異音や水圧変化を見逃さない意識
配管からの異音や水圧の急な変化は、トラブルの前兆となる場合があります。
水の出が弱くなった、音が変わったと感じた場合は注意が必要です。
内部で劣化や詰まりが進行している可能性があります。
早期に相談することで被害拡大を防げます。
賃貸の水漏れトラブルで注意すべきポイントは?

賃貸の水漏れ対応では、行動次第で責任や費用負担が大きく変わります。
誤った判断を避けるため、注意点を事前に理解しておくことが重要です。
ここでは特にトラブルになりやすいポイントを整理します。
自己修理を行うリスク
水漏れが起きた際、自分で修理を行うことは大きなリスクを伴います。
一時的に直ったように見えても、内部で状態が悪化する場合があります。
賃貸物件では、無断修理が契約違反と判断される可能性も。
結果として修理費用が自己負担になるケースも少なくありません。
必ず管理会社の指示をうけるようにしましょう。
無断で業者を手配しない重要性
緊急時でも、入居者が独断で修理業者を手配することはおすすめできません。
管理会社が指定する業者以外では、費用が補償されない場合があります。
修理内容の妥当性を巡り、後からトラブルに発展することも。
やむを得ない場合でも、事前または事後に必ず報告しましょう。
連携不足が負担増加につながる点に注意が必要です。
連絡記録を残しておく必要性
水漏れ発生時の連絡内容は、記録として残しておくことが重要です。
連絡日時や担当者名、指示内容をメモやメールで保管しておいてください。
記録は費用負担や責任範囲を確認する際の根拠になります。
口頭のみのやり取りは誤解を生みやすい点に注意が必要です。
証拠を残す意識がトラブル回避につながります。
よくある質問

賃貸で水漏れした場合、すぐ修理業者を呼んでもよいですか?
原則として管理会社や大家へ先に連絡する必要があります。
無断で業者を手配すると費用が自己負担になる可能性があります。
緊急時でも指示を仰ぐ姿勢が重要です。
水漏れで階下に被害が出た場合の責任は誰にありますか?
原因が入居者の過失であれば、入居者が責任を負う可能性があります。
建物設備が原因の場合は貸主負担となるのが一般的です。
管理会社を通じた判断が基本です。
経年劣化でも入居者が費用負担することはありますか?
経年劣化のみが原因の場合、原則として貸主負担です。
ただし使用方法に問題があると判断されると負担が発生します。
状況確認が重要です。
夜間や休日に水漏れした場合はどう対応すべきですか?
まず止水栓を閉めて被害拡大を防ぎます。
その後、管理会社の緊急連絡先へ連絡してください。
連絡先は事前に確認しておくと安心です。
水漏れ修理に火災保険は必ず使えますか?
火災保険はすべての水漏れに適用されるわけではありません。
補償内容は契約によって異なります。
事前に保険会社へ確認することが重要です。
まとめ
賃貸物件での水漏れは、原因や対応方法を誤ると大きなトラブルにつながります。
発生時は止水と連絡を最優先し、自己判断での修理は避ける姿勢が重要です。
修理費用の負担は原因によって異なり、建物設備か入居者過失かの判断がポイントになります。
日頃から水回りを確認し、異変を早期に察知する意識が予防につながります。
正しい知識と冷静な対応によって、賃貸の水漏れトラブルは最小限に抑えられます。
記事の監修者
島尻 博富士水道センター
水道工事や各種水回りの修理に従事して35年間。大規模修繕工事の計画~実施までの対応も可能。保有国家資格(給水装置工事主任技術者、一級管工事施工管理技士、一級建築配管技能士)。2023年1月25日放送 テレ朝スーパーJチャンネルで強烈寒波の報道に出演。












