
トイレのレバーが空回りして水が流れない原因とは|直し方のポイント・賃貸の場合
トイレ
更新日 : 2026年02月05日

富士水道センター編集部
トイレのレバーを回しても空回りして水が流れないトラブルは、チェーンの外れや切断、部品の破損などが主な原因です。
状況によっては自分で直せる場合もありますが、賃貸住宅では対応範囲の判断をしなければいけません。
この記事では、空回りの原因ごとの直し方、水が止まらない場合の応急処置、業者依頼時の料金相場まで具体的に解説します。
目次
トイレのレバーが空回りする原因は何?

トイレのレバーが空回りする原因は、チェーンの外れや破損、レバー本体や接続部品の故障、タンク内部品の引っかかりなどです。
レバーを回しても手応えがなく、水が流れない状態になります。
チェーンが外れてレバー操作が伝わらない

レバーとゴムフロート(排水弁)をつなぐチェーンが外れると、レバーを回してもフロートが持ち上がらず、水が流れなくなります。
チェーンの外れはタンク内部の清掃後や地震などの振動によって発生しやすく、最も多いトラブルのひとつです。
タンクのフタを開けて内部を確認すると、チェーンがレバーやフロートから外れている状態を目視できます。
外れたチェーンをフックに掛け直すだけで修理が完了するため、特別な工具は必要ありません。
ただしチェーンの長さ調整を誤ると、今度は水が止まらない別のトラブルが発生する可能性があります。
チェーンが切れて内部部品が動かない
チェーンは金属製またはプラスチック製で、経年劣化により切れてしまうことがあります。
切れたチェーンではレバーの動きがフロートに伝わらないため、レバーだけが空回りする状態に。
チェーンが切れる主な原因は、長年の使用による金属疲労やサビ、プラスチックの劣化です。
タンク内の水質や使用頻度によっては、5年から10年程度で交換が必要になるケースもあります。
チェーンの交換はホームセンターで部品を購入し、古いチェーンを外して新しいものに付け替えるだけで対応可能です。
チェーンの長さは、フロートが完全に閉まった状態で少したるみがある程度に調整してください。
レバーや接続部品が破損して回るだけになる
レバー本体やレバーとチェーンをつなぐ接続金具が破損すると、レバーだけが回転して動力が伝わらなくなります。
プラスチック製のレバーは経年劣化で割れやすく、接続部分が折れるケースも少なくありません。
レバーを回したときに異常に軽い、または手応えがまったくない場合は、レバー本体の破損を疑ってください。
タンクのフタを開けて、レバーの根元部分やチェーンとの接続箇所を確認すると、破損箇所を特定できます。
レバー本体の交換は、タンク内側のナットを緩めて古いレバーを外し、新しいレバーを取り付ける作業です。
型番に合った交換部品を用意すれば、自分で修理することもできます。
タンク内部の部品が引っかかり正常に戻らない

タンク内のフロートやボールタップなどの部品が他の部品に引っかかると、レバー操作が正常に機能しなくなります。
チェーンがタンク内の突起物に絡まったり、フロート自体がタンクの壁に接触したりすることが原因です。
この状態では、レバーを回しても内部の部品が動かず、空回りしているように感じられます。
タンクのフタを開けて内部を確認し、チェーンやフロートの位置を調整してください。
部品の配置を正しい位置に戻すだけで、レバーの動作が回復するケースがほとんどです。
ただし部品の劣化や変形が原因で引っかかりが繰り返される場合は、該当部品の交換を検討してください。
トイレのレバーが空回りしたときの直し方はどうする?

トイレのレバーが空回りする場合、チェーンの脱落や破損、レバー本体の緩みが主な原因です。
多くのケースでは工具不要で修理できるため、まずは自分で対処できるか確認してください。
外れたチェーンを正しい位置に掛け直す方法
チェーンが外れただけであれば、タンク内部を確認して元の位置に戻すだけで直ります。
止水栓を閉めてからタンクの蓋を開け、底に沈んでいるチェーンを探してください。
チェーンの一端をレバーのフックに、もう一端をゴムフロートの突起部分に引っ掛けます。
チェーンの長さは、レバーを操作したときにゴムフロートがしっかり持ち上がる程度に調整してください。
たるみすぎるとレバーを引いても反応せず、張りすぎるとゴムフロートが完全に閉まらなくなります。
掛け直し後は止水栓を開けて、レバー操作で正常に水が流れるか動作確認を行ってください。
切れたチェーンを交換して動作を回復させる方法
チェーンが切れている場合は、ホームセンターで交換用チェーンを購入して取り付けます。
- 止水栓を閉めてタンク内の水を抜く
- レバーとゴムフロートから切れたチェーンを取り外す
- 新しいチェーンをレバーのフックとゴムフロートに取り付ける
- チェーンの長さを調整し、余った部分をカットする
- 止水栓を開けて給水し、レバー操作で動作確認する
チェーンは100円〜300円程度で購入でき、専用工具も不要です。
取り付け時はチェーンが他の部品に絡まないよう、配置に注意してください。
レバー固定部の緩みを締め直す手順
レバー本体がタンク外壁に固定されているナットが緩むと、空回りの原因になります。
タンク内側からナットの緩みを確認し、手で締められる場合はしっかり固定してください。
手で回らないほど固い場合は、プライヤーやモンキーレンチを使用して締め直します。
ナット部分が錆びている、またはレバー本体が破損している場合は部品交換が必要です。
レバーハンドル一式は1,000円〜2,000円程度で入手でき、型番を確認して適合品を購入してください。
交換作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者に依頼するほうが安全です。
自分で直せる作業と部品交換が必要な作業の違い
チェーンの掛け直しやナットの締め直しは、特別な知識がなくても対応できます。
一方、以下のような状況では部品交換や専門業者への依頼を検討してください。
- チェーンが切れており交換用部品の購入が必要な場合
- レバー本体が破損していて動作しない場合
- ゴムフロートが劣化して水が止まらない場合
- タンク内部の複数箇所に不具合がある場合
賃貸住宅にお住まいの場合、修理費用を管理会社や大家が負担するケースもあります。
応急処置として掛け直しを行った後、管理会社に連絡して対応を確認してください。
料金相場は出張費込みで5,000円〜10,000円程度ですが、部品代は別途必要になることがあります。
水が止まらない場合に行うべき応急処理は何?

トイレのレバーが空回りして水が止まらないときは、まず止水栓を閉めて給水を停止させましょう。
その後、タンクのフタを開けてフロート弁を手動で操作すれば、一時的に水を止められます。
ただし、これはあくまで緊急時の応急処理であり、根本的な修理が必要です。
止水栓を閉めて水の供給を止める
水が止まらない状態が続くと、水道料金が跳ね上がるだけでなく、床への漏水リスクも高まります。
まずは便器の根元付近にある止水栓を時計回りに回して閉めてください。

止水栓はマイナスドライバーで回すタイプと、手で回せるハンドルタイプがあります。
固くて回らない場合は、無理に力を加えず、元栓を閉めて家全体の水を止める方法もあります。
止水栓を閉めれば、タンクへの給水が停止するため、水が流れ続ける状態を防げます。
賃貸住宅の場合は、止水栓を閉めた後すぐに管理会社へ連絡してください。
フタを開けてフロートバルブを手動で戻す
止水栓を閉めた後、タンクのフタを慎重に外してください。
フタは陶器製で重いため、両手でしっかり持って安全な場所に置きます。
タンク内を確認すると、浮き球がついたフロートバルブが見えます。
レバーが空回りしている原因がチェーンの絡まりや外れであれば、手でチェーンを正しい位置に戻してください。
フロート弁を手で押し下げると、排水口が閉じて水が止まります。
ただし、チェーンが切れた場合は、この応急処理では対応できません。
手動操作はあくまで一時的な措置であり、早急に修理が必要です。
賃貸住宅でトイレのレバーが空回りした場合の対応はどうする?

賃貸住宅でトイレのレバーが空回りした場合は、まず管理会社または大家への連絡が必要です。
自己判断での修理は費用負担トラブルにつながる恐れがあるため、連絡すべき状況と入居者が対応できる範囲を正しく理解しておくことが重要になります。
入居者が修理してよい範囲と連絡が必要な条件
トイレのレバーが空回りする原因が、チェーンの外れや簡単な位置調整で済む場合は、入居者自身で応急処置を行っても問題ありません。
タンク内を確認してチェーンが外れているだけであれば、フックに引っかけ直すことで正常に戻ります。
ただし部品の破損や劣化が見られる場合、あるいは原因が特定できない場合は、必ず管理会社や大家に連絡してください。
賃貸契約では設備の修理責任は貸主側にあるため、自己判断で部品交換や本格的な修理を行うと、後日費用を請求される可能性があります。
管理会社や大家に連絡すべき具体的な状況
レバー本体が破損している場合や、チェーンが切れて交換が必要な状況では、速やかに管理会社または大家に連絡してください。
タンク内の部品に劣化や変形が見られる場合も、専門業者による点検が必要です。
また水が止まらない状態が続く場合は、水道代の増加だけでなく漏水被害につながる恐れがあるため、緊急対応として連絡が必須となります。
連絡時には症状の詳細、発生時期、応急処置の有無を伝えることで、迅速な対応が期待できます。
無断修理による費用負担トラブルを避ける判断
賃貸住宅では入居者が無断で修理業者を手配すると、修理費用を全額自己負担しなければならないケースがあります。
管理会社が提携業者を持っている場合、指定業者以外の利用は認められないことが一般的です。
緊急性が高く連絡がつかない場合でも、まず電話やメールで状況を報告し、対応の指示を仰いでください。
記録を残すことで後日のトラブルを防げます。
直し方がわかる程度の簡単な調整は問題ありませんが、料金が発生する修理については必ず事前承認を得ることが、費用負担トラブルを避ける確実な方法です。
参考:国土交通省『「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について』
自分で対応できない場合は業者に依頼しよう

トイレのレバーが空回りする原因や直し方を確認しても、自分では対応が難しいと感じたら、専門業者への依頼を検討してください。
チェーンが切れただけなら交換は簡単ですが、タンク内の複数箇所が劣化している場合は個人での修理は困難です。
水が止まらない状態が続くと水道料金が膨らむリスクもあるため、早めの対応が必要になります。
専門業者なら原因を正確に特定し、必要な部品交換や調整を一度に完了させられます。
修理料金は部品交換のみで5,000円から10,000円程度、タンク内全体の点検が必要な場合は15,000円から30,000円ほどが相場です。
複数の業者に見積もりを依頼し、料金だけでなく対応の丁寧さも比較してください。
賃貸住宅では勝手に修理すると契約違反になる可能性があるため、管理会社や大家への連絡を優先しましょう。
トイレ修理を業者に依頼した場合の料金はどのくらい?

トイレのレバーが空回りする症状を業者に修理依頼した場合、作業内容によって料金は大きく変動します。
簡単な部品交換だけで済むケースもあれば、タンク内部の複数箇所を修理する必要があるケースもあるため、事前に料金体系を把握しておくことが重要です。
ここでは、作業内容別の料金相場を具体的に解説します。
レバーやチェーン交換のみで済む場合の費用の目安
レバーハンドル本体の交換やチェーンの付け替えのみで修理が完了する場合、基本料金と部品代を合わせて8,000円から12,000円程度が相場となります。
出張費が別途必要な業者では、さらに2,000円から3,000円が加算されます。
作業時間は通常30分以内で完了するため、比較的低価格での修理が可能です。
ただし休日や夜間の依頼では割増料金が発生し、1.5倍から2倍程度に料金が上がるケースもあります。
見積もりを依頼する際は、出張費の有無と時間帯による料金変動を必ず確認してください。
タンク内部部品交換を含む場合の料金
フロートバルブやボールタップなどタンク内部の部品交換が必要な場合、修理料金は10,000円から20,000円程度が目安です。
複数の部品を同時に交換する必要があれば、さらに費用が上がります。
特にタンク全体の経年劣化が進んでいる場合、一度に複数箇所の修理を勧められることもあり、その際は25,000円以上かかるケースも珍しくありません。
作業時間は1時間から2時間程度を要するため、出張費を含めた総額での比較が必要です。
複数の業者から見積もりを取り、作業内容と料金の内訳を詳しく確認してから依頼することをおすすめします。
トイレ修理業者を選ぶときのポイントは?

トイレのレバーが空回りして水が止まらないといったトラブルが起きたとき、信頼できる修理業者を選ぶことが重要になります。
適切な業者を選べば、適正な料金で確実な修理を受けられます。
ここでは業者選定の際に確認すべき3つのポイントをご紹介します。
作業前に料金と内容を明確に提示する業者を選ぶ
修理を依頼する際は、必ず作業前に見積もりを出してもらってください。
優良業者は現場で症状を確認した後、作業内容と料金の内訳を明示します。
「レバーの交換が必要です」「チェーンが切れているため部品交換します」など、具体的な修理内容を説明する業者は信頼できます。
見積もり金額に納得できない場合や、追加料金の説明がない業者は避けたほうが安全です。
電話での概算料金だけで判断せず、実際の状況を見た上での正確な見積もりを求めてください。
修理後に高額請求されるトラブルを防ぐため、必ず書面での見積もりを取得しましょう。
トイレ修理の実績と対応範囲が明示されている
業者のウェブサイトや広告で、過去の修理実績や対応可能な症状が具体的に記載されているか確認してください。
レバーの空回りや水漏れ、チェーン切れなど、トイレ修理の事例が豊富な業者は技術力が高い傾向にあります。
賃貸住宅での修理実績がある業者なら、管理会社との連携にも慣れています。
実績が不明確な業者や、対応範囲が曖昧な業者には注意が必要です。
電話やメールで問い合わせた際に、症状に対する原因や応急処置の方法を的確に説明できる業者は専門知識を持っています。
実績と専門性が明確な業者を選べば、確実な修理が期待できます。
水道局指定工事店の業者を選ぶ
水道局指定工事店は、各自治体の水道局から指定を受けた事業者です。
この指定を受けるには、一定の技術基準と設備基準を満たす必要があります。
指定工事店であれば、トイレ修理に必要な技術と知識を持つスタッフが在籍しています。
賃貸物件での修理では、管理会社が指定工事店での対応を求めるケースもあります。
水道局のウェブサイトで指定工事店の一覧を確認できるため、依頼前に確認してください。
指定工事店は料金面でも適正価格を守る傾向があり、安心して修理を任せられます。
緊急時でも、指定工事店かどうかを確認する時間は惜しまないでください。
よくある質問

トイレのレバーが空回りするトラブルについて、実際に多く寄せられる質問とその回答をまとめました。
応急処置や修理依頼、賃貸物件での対応など、状況に応じた判断の参考にしてください。
チェーンが切れたままトイレを使い続けても問題はない?
チェーンが切れた状態では通常の排水ができないため、使い続けるのは避けてください。
レバーを回しても排水されず、汚物が流れないまま滞留します。
応急的にタンク蓋を開けてゴム栓を直接持ち上げれば排水は可能ですが、毎回この作業が必要です。
早めにチェーン交換または修理業者への依頼を行ってください。
賃貸で自分で部品交換した場合は請求される?
賃貸物件では設備の修理は貸主の責任であるため、自己判断での部品交換は避けてください。
契約内容によっては原状回復義務に抵触し、退去時に費用を請求される可能性があります。
トラブル発生時は必ず管理会社または大家に連絡し、指示を仰いでください。
通常の使用による故障であれば、貸主負担で修理が行われます。
レバーだけ交換しても直らないケースはある?
レバー本体に問題がなく、チェーンやゴム栓の劣化が原因の場合は直りません。
レバーを回してもチェーンが動かない、ゴム栓が持ち上がらないといった症状では該当部品の交換が必要です。
症状の原因を正確に特定してから適切な部品を交換してください。
判断が難しい場合は専門業者に診断を依頼する方が確実です。
まとめ
トイレのレバーが空回りする原因は、レバーハンドル内部の破損、チェーンの外れや切れ、フロートバルブの劣化など複数あります。
賃貸住宅では管理会社や大家への連絡が必要ですが、応急処置として止水栓を閉めて水が止まらない状態を回避できます。
チェーンが外れただけなら自分で接続し直せますが、部品が破損している場合は交換が必要です。
修理料金は部品交換で8,000円から15,000円程度、内部機構全体の交換では20,000円以上かかるケースもあります。
自分で直せない場合や賃貸住宅で対応に迷う場合は、早めに専門業者へ相談してください。
放置すると水道料金が上がるだけでなく、タンク内部の劣化が進行して修理費用が高額になります。
原因を正しく把握し、状況に応じた適切な対処を行うことで、トイレを快適に使い続けられます。
記事の監修者

島尻 博富士水道センター
水道工事や各種水回りの修理に従事して35年間。大規模修繕工事の計画~実施までの対応も可能。保有国家資格(給水装置工事主任技術者、一級管工事施工管理技士、一級建築配管技能士)。2023年1月25日放送 テレ朝スーパーJチャンネルで強烈寒波の報道に出演。












