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ウォシュレットが水漏れするのはなぜ?原因別に自分でできる対処法を紹介

富士水道センター編集部

「ウォシュレットが水漏れしたけどどうすればいいの?」「原因は分かったけど自分で直せるの?」「専門の業者に頼んだほうがいいの?」など、ウォシュレットの水漏れに関するさまざまな疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。また、業者に依頼する際の費用相場が気になる方もいるでしょう。

本記事では、ウォシュレットの水漏れの原因や対処方法、業者に頼んだほうがいいケースや費用相場などを紹介します。ウォシュレットの水漏れで悩んでいる方に役立つ情報になっているので、ぜひ参考にしてみてください。

ウォシュレットの仕組みについて解説

ウォシュレットの仕組みについて、以下の項目別に解説します。

  • 温水洗浄便座とシャワートイレの違い
  • 瞬間式タイプ
  • 貯水式タイプ

そもそもウォシュレットって何?ということについても説明しています。仕組みを理解するだけでも、水漏れの対処法をイメージしやすいので、ぜひ参考にしてみてください。
温水洗浄便座やシャワートイレとの違い
「ウォシュレット」も「シャワートイレ」も、温水洗浄便座のことを指します。ウォシュレットはTOTOの商品名で、シャワートイレはLIXILの商品名です。

参考:TOTO公式サイト
参考:LIXIL公式サイト

そのため、多くの人がよく使っている「ウォシュレット」という言葉は商品名であり、正式名称は温水洗浄便座です。機能面に若干の違いはあるものの、基本的な機能は、ウォシュレットもシャワートイレも同じなので、そこまで気にする必要はないでしょう。

※本記事では、わかりやすく「ウォシュレット」と表記しますが、すべて温水洗浄便座を指します。

瞬間式タイプ

瞬間式タイプは、ウォシュレットの温水を使う瞬間に洗浄水を加熱する仕組みになっており、以下のような特徴があります。

  • 貯水式より電気代が安い
  • 水の勢いが調整できない
  • 温水が切れることはない
  • 貯水式より購入金額が高い

瞬間式のウォシュレットは、使うときのみ電気を使用するため省エネです。出張や旅行などで長期間自宅にいないことが多い方にとってはおすすめのタイプでしょう。

ただし、購入金額が高いというデメリットがあります。また水の勢いが調整できないため、不便に感じる方もいるでしょう。貯水式との違いは、便器後方のタンクの有無で確認できるので、ご自宅のトイレを確認してみてください。

貯水式タイプ

貯水式タイプは、ウォシュレットの温水をタンクに貯めておいて必要な時に使用するタイプです。主な特徴は以下のとおりです。

  • 瞬間式より電気代が高い
  • 水の勢いを調整できる
  • 温水が切れることがある
  • 瞬間式より購入金額が安い

貯水式のウォシュレットは、瞬間式に比べると購入金額が安く、貯水しているため温水が切れることがあります。そのため、温水を貯めて保温する必要があり、その分電気代がかかります。温水が切れるという点は、不便に感じる方もいるかもしれません。

なお、ウォシュレットの出荷量の約8割は貯水式であり、多くのシェアを占めていると言えるでしょう。

参考:総合資源エネルギー調査会省エネルギー基準部会 電気便座判断基準小委員会 最終取りまとめ

ウォシュレットから水漏れする主な原因

ウォシュレットから水漏れする主な原因は、以下の4つです。

  • 給水フィルターの詰まり
  • 接続部分の緩みやパッキンの劣化
  • 水抜栓の破損やOリングの劣化
  • 本体内部にある弁やバルブユニットの不具合

主な原因を知っておくことで、自分で対処するか業者に連絡するか判断する際の参考にできます。それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。

給水フィルターの詰まり

便座や便器と床の間から水漏れしている場合は、給水フィルターの詰まりを疑いましょう。給水フィルターは、水の中にある汚れやゴミなどを取り除くためのものです。

フィルターに汚れやゴミが多くなると詰まってしまい、水の流れが悪くなってしまいます。その結果、ノズルから水が出にくくなったり、給水フィルターから水漏れしたりする原因になります。

給水フィルターの詰まりを防ぐためには、給水フィルターの定期的な清掃が必要です。後ほど紹介する「給水フィルター」から水漏れした際の対処法の中で、清掃のやり方も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

接続部分の緩みやパッキンの劣化

トイレタンクの脇にある給水管やホースから水漏れしている場合は、接続部のナットの緩みやパッキンの劣化が原因と考えられます。

接続部のナットは長年の使用によって徐々に緩んでいく可能性があります。パッキンも徐々に劣化することで隙間が生まれ、水漏れの原因になることが考えられるでしょう。パッキンの交換程度であれば、自分で行うことは可能です。

給水管接続部の緩みも、自分でナットを締めなおし、パッキンは新しいものに交換することで水漏れを解消できます。詳しくは、後ほど紹介する「止水栓接続部」や「給水ホース」から水漏れした際の対処法の中で、交換方法も解説しているので、ぜひご覧ください。

水抜栓の破損やOリングの劣化

ウォシュレットの中には、凍結防止を目的に水抜栓が付けられている場合があります。水抜栓が割れたり破損したりすると、便座の側面やタンクの下からの水漏れにつながります。

また水抜栓にはOリングというパッキンが使用されており、経年劣化によって緩みや隙間が生じ、水漏れの原因となり得るでしょう。破損や劣化は、使っていくうちにどうしても起きてしまう現象です。完全に防ぐことは難しいため、その後の対応を把握しておくといいでしょう。

対処法については「水抜栓」から水漏れした際の対処法の中で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

本体内部にある弁やバルブユニットの不具合

ノズルや便座の裏から水が漏れている場合は、本体内部の弁やバルブユニットに不具合が生じている可能性があります。弁はウォシュレットの水の流れを管理し、バルブユニットは水量や水圧を管理しています。

水漏れの対策としては、洗浄ノズルの清掃や交換が必要になってくるでしょう。ただし、洗浄ノズルの交換はメーカーによって対応が異なります。部品が市販で売られていない可能性もあるため、自分でなおすのは難しいかもしれません。

専門業者に相談したり、説明書を確認したりするなど、状況に応じた対応が必要になってくるでしょう。詳しい内容は、この後の「洗浄ノズル」から水漏れした際の対処法の中で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ウォシュレットの水漏れ発見時の応急処置

ウォシュレットの水漏れを発見した際は、すぐに以下の手順で応急処置をしましょう。そのままにしておくと漏電の危険性があるため、はじめに必ず行ってください。

  • 止水栓を閉める
  • コンセント(電源)を抜く
  • 漏れた水を拭き取る

水漏れを発見した際は、まずウォシュレットにつながっている止水栓を閉めましょう。止水栓を閉めることで、水の流れを一時的に止められます。止水栓の種類によっては、マイナスドライバーが必要な場合があります。

止水栓を閉めたら、次にウォシュレットのコンセントを抜きましょう。コンセントをつなげた状態で作業すると、漏電を引き起こし故障の原因になります。

漏れた水は放置すると、カビの発生や床・壁の腐食につながります。止水栓を閉めてコンセントを抜いたことを確認したら、濡れた水はできるだけ早めに拭き取りましょう。水を拭き取ることで、その後の作業もスムーズに進められます。

ウォシュレットの水漏れがよくある場所とその対処法

ウォシュレットの水漏れがよくある場所は、以下のとおりです。

  • 止水栓接続部
  • 洗浄ノズル
  • 給水フィルター
  • 給水ホース
  • 温水タンク
  • 水抜栓
  • 操作パネル(リモコン)
  • ウォシュレット横

それぞれの場所別に対処方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。では詳しい内容を見ていきましょう。

止水栓接続部

止水栓接続部からの水漏れを解消する際は、以下のものを準備しましょう。

  • マイナスドライバー
  • モンキーレンチ
  • 新しいパッキン(交換が必要な場合)

まず水漏れの原因を確認するために、接続部のナットの緩みを確認して締めなおしましょう。それでも水漏れが続くようであれば、パッキンの劣化が考えられるため、新しいものに交換が必要です。

パッキンはサイズを間違えると適切に取り付けられず、水漏れが解消できません。そのため、新しいパッキンを購入する際は、サイズが同じかどうか確かめましょう。

洗浄ノズル

洗浄ノズルからの水漏れを解消する際は、以下のものを準備しましょう。

  • マイナスドライバー
  • 歯ブラシ
  • 新しい洗浄ノズル(交換が必要な場合)

対処方法は、以下の手順で実施します。

  • 止水栓を閉める(必要であればマイナスドライバーを使用)
  • ノズルを清掃する
  • 改善しない場合は新しいノズルに交換する
  • 止水栓を開ける

まず水漏れの原因を確認するために、ノズルの汚れを落としましょう。それでも水漏れが続くようであれば、ノズルの交換が必要です。

ノズルの清掃は、シートタイプのトイレクリーナーでノズル全体を拭く方法があります。汚れがひどい場合は、トイレ用洗剤や中性洗剤をつけた歯ブラシでこすり、最後にトイレクリーナーや雑巾で拭き取りましょう。

給水フィルター

給水フィルターからの水漏れを解消する際は、以下のものを準備しましょう。

  • マイナスドライバー
  • 歯ブラシ
  • 新しい給水フィルター(交換が必要な場合)

対処方法は、以下の手順で実施します。

  • 止水栓を閉める(必要であればマイナスドライバーを使用)
  • 給水フィルターを清掃する
  • 改善しない場合は新しいフィルターに交換する
  • 止水栓を開ける

給水フィルターからの水漏れは、水垢やゴミなどの汚れが原因の可能性があります。まずは水漏れの原因を確認するために、歯ブラシを使ってフィルターの汚れを落としましょう。それでも水漏れが続くようであれば、フィルターの交換が必要です。

フィルターの場所や清掃方法は、メーカーによって異なるため、必ず取扱説明書を確認しながら作業しましょう。

給水ホース

給水ホースからの水漏れを解消する際は、以下のものを準備しましょう。

  • マイナスドライバー
  • モンキーレンチ
  • 新しい接続部の金具(交換が必要な場合)

対処方法は、以下の手順で実施します。

  • 止水栓を閉める(必要であればマイナスドライバーを使用)
  • 接続部の金具を締めなおす
  • 改善しない場合は新しい給水ホースに交換する
  • 止水栓を開ける

給水ホースからの水漏れは、接続部の金具の緩みが原因の可能性があります。まずは水漏れの原因を確認するために、金具を締めなおしましょう。それでも水漏れが続くようであれば、金具を新しいものに交換する必要があります。

新しい金具を購入する際は取扱説明書を確認して、同じ型番のものを選びましょう。自分で購入して修理するのが不安な方は、水道の専門業者に頼んでみてもいいでしょう。

温水タンク

前述のとおり、温水タンクは「貯水式のウォシュレット」にのみ取り付けられており、電気を使用し、常に中の水を温めています。自宅のトイレが貯水式であるかどうかは、便器後方にタンクが付いているかで判断可能です。(一方で瞬間式は温水タンクがないため、便器後方が貯水式に比べてスリムです)

温水タンクから水漏れする原因は、パッキンの劣化やウォシュレット本体の故障が考えられます。しかし、原因がわかっても電気系統の作業を素人が行うのは危険です。それだけでなく、温水タンクは新しいものが市販されていないため、自力での対応は難しいでしょう。そのため、温水タンクの修理は、水道の専門業者に依頼するのがおすすめです。

水抜栓

水抜栓からの水漏れを解消する際は、以下のものを準備しましょう。

  • マイナスドライバー
  • 新しい水抜栓の金具(交換が必要な場合)

対処方法は、以下の手順で実施します。

  • 止水栓を閉める(必要であればマイナスドライバーを使用)
  • 水抜栓を交換する
  • 止水栓を開ける

便座の側面から水漏れしている場合は、水抜栓から水漏れしているかもしれません。水抜栓は給水フィルターとセットになっていることがあり、両方同時に交換しなければいけないケースもあります。

ただし、メーカーによっては個人での水抜栓の交換を勧めていない場合もあるため、基本的には専門の業者に依頼したほうがいいでしょう。

操作パネル(リモコン)

非常にまれですが、操作パネル自体から水漏れすることがあります。この場合、まずは操作パネル付近の給水管から水漏れがないか確認しましょう。

操作パネル自体からの水漏れだと確認できた場合は、すぐに止水栓を閉めコンセントを抜いてから電源を切ってください。その後、すぐに専門の修理業者に依頼しましょう。なぜなら、操作パネルからの水漏れは、ウォシュレットの内部が故障している可能性があるからです。

内部の修理は素人では難しく、最悪の場合ウォシュレット本体の交換が必要になるかもしれません。操作パネルから水漏れしている場合は、自分で直そうとせず、迷わず業者に依頼することをおすすめします。

ウォシュレット横

ウォシュレット横からの水漏れは、給水ホースや水抜栓からの水漏れが考えられます。給水ホースの水漏れは接続部を締めなおすか、部品の交換をすれば水漏れは解消できるでしょう。詳しくは先述の「給水ホース」から水漏れした際の対処法の中で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

水抜栓の場合も、破損や経年劣化の可能性があるため、部品の交換が必要になるでしょう。詳しくは、先述の「水抜栓」から水漏れした際の対処法の中で説明しているので、ぜひお役立てください。

そのほか経年劣化によって、ウォシュレット本体とつながっている配管の結合部分が劣化していることも考えられます。自分で見ても水漏れの原因がわからない場合は、業者に依頼したほうがいいでしょう。専門の業者に頼めば確実に修理できますし、自分で行うよりも効率的で無駄な時間を削減できるでしょう。

ウォシュレットの水漏れ修理を業者に頼んだほうがいいケース

ウォシュレットの水漏れ修理は、基本的に素人では難しく業者に頼んだほうがいいケースがほとんどです。とくに以下のようなケースは、すぐに業者に依頼しましょう。

  • 本体内部に不具合がある
  • 部品の交換時期を過ぎている
  • 自分でなおす自信がない

それぞれ詳しい内容を見ていきましょう。

本体内部に不具合がある

ウォシュレット本体内部の不具合は、電気系統の修理が必要になる可能性があるため、専門の修理業者に依頼したほうが無難です。自分でなおす場合、ウォシュレットを分解する必要があり、さらなる故障につながるかもしれません。

本記事でも紹介している「ノズルの交換」や「各接続部の緩み」などは、自力でも行えますが、内部構造の不具合による水漏れが確認できた場合は、すぐに業者に依頼したほうが安心でしょう。

費用がかかるという理由で、業者への依頼を躊躇する方もいるかもしれません。しかし、自分で行えば、さらなる故障を招き余計な費用がかかる可能性があります。また、時間や労力の負担も増えるため、迷わず専門の業者に任せましょう。

部品の交換時期を過ぎている

水漏れを確認した時点でウォシュレットを長期間使用しており、各部品やウォシュレット本体の交換時期の目安を過ぎている場合は、一度業者に見てもらうといいでしょう。

TOTOが公表しているメンテナンススケジュールでは、内部部品での修理・交換は10年以内を推奨しています。ウォシュレット本体(各機能面を含む)の取り替えは、7年〜15年で検討したほうがいいと言われています。

参考:TOTOリモデルサービス

当然ですが使用頻度や、使い方によって取り替え時期は異なります。そのため、部品の確認を定期的に行い、水漏れがないかチェックするといいでしょう。

部品の経年劣化については記事内の「ウォシュレットは経年劣化する?」を参考にしてみてください。

自分でなおす自信がない

そもそもDIYが苦手で、自分で修理する自信がない方は、業者に依頼したほうが効率的です。なぜなら、素人が行うよりも専門の業者が行うほうが水漏れを確実に解消できるからです。普段からDIYを好んで行っていて、細かい作業が得意な方以外は、基本的に業者に依頼することをおすすめします。

費用はかかりますが、自分で修理する自信がない、または面倒だなと感じる方は、専門の業者に依頼して確実に水漏れを直してもらいましょう。

ウォシュレットの水漏れ修理を業者に頼むメリット

ウォシュレットの水漏れ修理を業者に頼むメリットは、以下のようなことが挙げられます。

  • 確実に水漏れを解消できる
  • 修理時間を短縮できる
  • 安心して任せられる

業者に頼むと費用はかかるものの、確実に修理できますし、自分で行うよりも手間もリスクも減らせます。また「直らなかったらどうしよう…」といった不安もなく、安心して任せられる点も大きなメリットです。

ウォシュレットの水漏れを自分で修理すれば、修理費用を抑えられるメリットはありますが、素人が行うと水漏れが悪化したり、さらなる故障につながったりする可能性が考えられます。その場合、結局は専門の業者に依頼する必要があり、費用も時間も余計にかかってしまうでしょう。

ウォシュレットの水漏れをできるだけ早く確実に解消したいのであれば、専門の業者に依頼することをおすすめします。

ウォシュレットの水漏れ修理を業者に頼む際の費用相場

専門の修理業者にウォシュレットの水漏れ修理を依頼する場合、パッキンの交換や接続部の緩みなど簡単な作業であれば、15,000円~30,000円※程度程で修理できる可能性があります。一方、ウォシュレット内部の修理や本体の交換が必要な場合は、10万円※以上かかることもあるでしょう。
※記載の価格は参考価格です。実際の価格とは異なる場合があります。

修理費用は水漏れの原因や症状によって大きく異なります。そのため、修理を依頼する前には必ず見積書を作成してもらいましょう。なお、正確な見積もりは現場を確認しなければ作成できません。電話やメールでのやり取りだけで済ませず、現地調査をしたうえで見積もりを作成してくれる業者を選びましょう。

なかには、メールや電話でのやり取りだけで概算を教えてくれる業者もありますが、正確な金額は現場を見るまでわかりません。現場を確認してもらわないまま契約すると、修理後に見積もりよりも高額の請求をされるリスクがあります。見積もりの際は必ず現地に来て調査してもらいましょう。

ウォシュレットの水漏れ修理業者を選ぶポイント

ウォシュレットの水漏れ修理を専門の業者に相談する場合は、以下のポイントに沿って選びましょう。

まずは、業者のホームページや自治体が公表している指定下水道工事店一覧をチェックして、水道局指定工事店を選びましょう。水道局指定工事店であれば一定の品質が自治体により保証されているので、業者を絞り込むときの参考になるでしょう。

余計な出費を抑えるため、見積料や出張料が無料の業者を選びましょう。見積料や出張料があると、修理費用自体が安くてもお得にはなりません。料金体系をよく確認し、見積料や出張料が発生しない業者に修理を依頼しましょう。

また、業者に見積もりをしてもらうときは、故障の原因や作業内容、見積もりの内訳を詳しく説明してくれるかどうかをチェックしましょう。基本的に業者側から説明がありますが、忘れている場合もあるため、こちらからも確認することが大切です。

信頼できる業者でも100%トラブルが起きないとは限りません。万が一修理後にトラブルがあった場合のため、アフターフォローの内容をよく確認しておきましょう。

富士水道センターでは、メーカー保証とは別に最長で10年間の無料施工保証をつけています。修理後に使い方で困ったときもお気軽にお問い合わせください。

ウォシュレットの水漏れを放置した場合のリスク

ウォシュレットの水漏れを放置した場合のリスクは、以下の4つです。

  • 結露やカビが発生する
  • 床や壁紙が痛む
  • 感電や漏電の危険性がある
  • 水道料金が高くなる

それぞれ詳しい内容を見ていきましょう。

結露やカビが発生する

ウォシュレットの水漏れを放置すると、トイレ内の湿度が高くなりカビの発生原因になります。また、ウォシュレットの温度調整が適切に行われず、結露が発生する原因にもなるでしょう。

カビや結露の発生は不衛生なだけでなく、ウォシュレットのさらなる故障につながるリスクもあります。そのため、水漏れを確認した際はすぐに止水栓を閉めて、濡れた箇所を拭き取ることが大切です。

カビは湿気を好むため、窓がある場合は窓を開けて換気をしたり、換気扇を活用したり、効果的な対策を行いましょう。必要に応じて、トイレのドアを開けて外気を入れるといった、中の空気がこもらないようにする工夫も効果的です。

床や壁紙が痛む

床や壁が濡れたままの状態で放置すると、痛んだり腐敗したりする可能性があります。床や壁が腐敗すると、張り替え工事が必要になり、余計な時間と費用がかかるでしょう。「ウォシュレットの水漏れ発見時の応急処置」でも解説したように、濡れた水を早急に拭き取ることが重要です。

さらに放置して腐敗が床下まで及ぶと、湿気を好むシロアリの発生リスクも高まります。シロアリが発生すると、害虫駆除やリフォームなど大規模な作業が必要になり、費用も大きく膨らみます。

また集合住宅の場合、床下に水漏れして下の階の住民に影響が出るかもしれません。余計な手間や費用を生まないためにも、専門の業者に依頼してできるだけ早く水漏れを解消しましょう。

感電や漏電の危険性がある

ウォシュレットは電化製品のため、水漏れを放置しておくと、感電や漏電のリスクが生じます。具体的には、ウォシュレットの操作パネルやコンセントが濡れることが原因です。ウォシュレットで水漏れを発見した際は、止水栓を閉めて水の流れを止めることはもちろん、濡れた箇所を早めに拭き取ることも大切です。

濡れた状態で使用できたとしても、そのまま使うことで機械に大きな負担がかかり、内部の発熱につながる危険もあるでしょう。最悪の場合、発火する可能性もあります。

ウォシュレット本体やコンセントが濡れた場合は、すぐにコンセントを抜いて止水栓を閉めてください。その後漏れた水を拭き取り、専門の業者に電話し修理を依頼しましょう。

水道料金が高くなる

水漏れを放置すると当然ですが、それだけ水道料金が高くなります。たとえば、洋式トイレでポタポタと少量の水が流れているだけでも、漏水量は約20㎥になり、水道料金は1ヶ月で約7,000円(下水道料金を含む)になります。

参考:東京都水道局

水漏れによる水道料金の増加に対して、自治体によっては減免制度が利用できる場合もあります。しかし、水道設備は所有者で管理するものであり、原則自己負担であることは理解しておきましょう。

水漏れの放置によって発生する水道料金については、以下の記事内でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

ウォシュレットの水漏れを予防する方法

ウォシュレットの水漏れを予防するには、以下のような方法があります。

  • 定期的に換気をする
  • 洗浄ノズルを掃除する
  • 定期的に部品をチェックする

どれも簡単に行えるので、ぜひ実践してウォシュレットの水漏れを予防しましょう。

定期的に換気をする

ウォシュレットの水漏れ予防には、定期的に換気をしてトイレ内の温度や湿度を適切に管理することが重要です。とくに温度が上昇しすぎると、ウォシュレットがオーバーヒートを引き起こす原因になります。窓があれば1日1回は換気を行い、換気扇のみの場合は常時回しておくのがおすすめです。また、トイレの入り口を適宜開放し、内側の空気がこもりすぎない工夫も必要になります。

冬場は凍結の可能性があるため、凍結防止機能を利用するのがいいでしょう。凍結防止機能がない場合は水抜きが効果的です。水抜きの方法は機種によって異なるため、取扱説明書を見ながら行いましょう。

洗浄ノズルを掃除する

ウォシュレットの水漏れを防ぐために、洗浄ノズルを定期的に掃除しましょう。目安としては、2週間に1回程度がいいでしょう。機種によっては「ノズル洗浄ボタン」が付いているため、ボタンを押すことで水が出ない状態でノズルの出し入れが可能です。

ノズルの掃除は、基本的にやわらかい布で拭くだけでOKです。ブラシの使用は、ノズルを傷つける危険性があります。そのため、ノズルの汚れがひどく拭くだけでは取れないときにのみ、ブラシを使うようにしましょう。

ノズルのお手入れ方法は、TOTOの公式サイトで紹介しているので参考にしてみてください。お手入れ方法を確認せずに行うと、故障や破損につながる危険性もあるため、事前確認を忘れないようにしましょう。
参考:TOTO公式サイト

定期的に部品をチェックする

定期的に部品や動作環境のチェックを行うことも、水漏れを防ぐために重要です。水漏れがないか目視で確認したり、水が問題なく出ているかチェックしたりすることは毎日できるでしょう。

さらに数年ごとに、以下のような点をチェックできると水漏れ予防につながります。

  • フィルターの詰まり
  • 洗浄ノズルの汚れ
  • 各接続部の緩み
  • パッキンの劣化

自分で行うのが難しい場合は、業者に依頼することも検討しましょう。

また部品のチェックとともに、ウォシュレット本体や操作パネル、コンセント周辺の掃除をこまめに行いましょう。隅々までキレイにする必要はなく、さっとホコリを拭き取る程度でも構いません。

ウォシュレットの水漏れに関するよくある質問

ウォシュレットの水漏れに関するよくある質問は、以下のとおりです。

  • 修理と交換の判断基準は?
  • ウォシュレットの水の出方がおかしいのはなぜ?
  • 賃貸物件でウォシュレットが水漏れした際の対応は?
  • ウォシュレットは経年劣化する?

では各質問の回答を見ていきましょう。

修理と交換の判断基準は?

ウォシュレットが水漏れし故障した場合、修理するか交換するか判断に迷うことがあります。その場合は自分で判断せず、専門の業者にチェックしてもらいましょう。なぜならウォシュレットは内部構造が複雑で、自分で判断するのは難しいからです。

業者に依頼する際は、本記事内の「ウォシュレットの水漏れ修理業者を選ぶポイント」を参考に、悪徳業者に騙されないようにしましょう。まずは一度、無料見積もりや相談などを依頼して、内容を聞いてから判断するのがいいでしょう。

ウォシュレットの水の出方がおかしいのはなぜ?

ウォシュレットの水が出なかったり、チョロチョロしか出なかったりする場合は、洗浄ノズルや給水フィルターが詰まっている可能性が高いでしょう。そのため、ノズルやフィルターの清掃が必要になります。具体的なお手入れ方法は、記事内の「洗浄ノズル」と「給水フィルター」から水漏れした際の対処法の中でそれぞれ解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

そのほか、止水栓の閉め具合によって水の出方が変わる可能性もあります。ウォシュレットの水の出方がおかしいと感じた場合は、止水栓を閉めすぎていないかも確認するといいでしょう。その際、きつく閉めすぎて、破損させないように気をつけてください。

賃貸物件でウォシュレットが水漏れした際の対応は?

賃貸物件の場合、最初からウォシュレットが備え付けられていることがあります。その場合、ウォシュレットの持ち主は大家さんになるため、水漏れが発覚した時点で管理会社に連絡したほうがいいでしょう。ウォシュレットをすぐに使いたいからと、無理に自分で直そうとするのは危険です。さらなる故障により、余計な費用がかかるかもしれません。

管理会社への連絡は時間がかかる可能性があり、休日は連絡できないことも考えられます。そのため、 緊急の場合は水道の専門業者への依頼がおすすめです。費用負担は原則、大家さんになりますが、念の為修理の本契約に進む前に大家さんに確認をとっておいたほうが無難です。

ウォシュレットは経年劣化する?

ウォシュレットは電化製品なので、どうしても経年劣化はしてしまいます。TOTOが公表しているメンテナンススケジュールによると、経年劣化による修理や交換の目安は以下のとおりです。

メンテナンス内容

使用期間

内部部品の修理や交換

10年以内

ウォシュレット本体(機能部)の取替え

7〜15年ほど

器具一式(便器+ウォシュレット本体)の取替え

13〜20年ほど

販売終了から10年以上が経っていると、補修部品の生産がされなくなるため、早めの交換が推奨されています。そのため、水漏れしやすい箇所や部品の劣化などをこまめにチェックすることも必要でしょう。

参考:TOTOリモデルサービス

ウォシュレットの水漏れは早めに対処しよう

ウォシュレットから水漏れした際は、まず止水栓を閉めてコンセントを抜くといった応急処置を行いましょう。その上で、自分で修理できるか判断していきます。

ただしウォシュレットの水漏れ修理は、基本的に専門業者に任せたほうが無難です。なぜなら、ウォシュレットは電化製品であり、素人には修理が難しい場合が多いからです。

記事の監修者

島尻 博富士水道センター

水道工事や各種水回りの修理に従事して35年間。大規模修繕工事の計画~実施までの対応も可能。保有国家資格(給水装置工事主任技術者、一級管工事施工管理技士、一級建築配管技能士)。2023年1月25日放送 テレ朝スーパーJチャンネルで強烈寒波の報道に出演。

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