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エコキュートが故障したら修理と交換どちらがいい?原因や費用相場を解説

富士水道センター編集部

エコキュートは割安な夜間電力を使って経済的・効率的にお湯を沸かせる、環境とお財布にやさしい設備です。しかし、便利なエコキュートも、使い続ければ故障するリスクが高まります。

この記事では、エコキュートの故障にお悩みの方に向けて、よくある故障の症状や修理・交換にかかる費用相場をご紹介します。修理・交換のどちらがおすすめか、交換する場合に押さえるべきポイントは何かなども解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

エコキュートの故障でよくある症状・原因6選

エコキュートが故障したときの症状は、大きく以下の6つに分けられます。それぞれ対処法が違うので、ご家庭のエコキュートが故障した際は、症状を確認してから対処を始めてください。

  • お湯が出ない
  • 水・お湯が漏れている
  • お湯が止まらない
  • お湯の温度が安定しない
  • シャワーの水圧が低い
  • エラーコードが出る

お湯が出ない

エコキュートからお湯が出ないときは、まず貯湯タンクが空になっているかもしれません。エコキュートを操作し、お湯を追加で沸かしてみてください。また、エコキュートに水を供給する経路に設置された止水栓が閉まっているケースも考えられます。

上記の操作を試してもお湯が出ない場合は、以下のいずれかが原因です。

  • 配管の凍結
  • 断水・停電
  • 給水ストレーナのつまり
  • 温度調整基盤の故障

配管の凍結や断水・停電が原因の場合、放置しているだけで症状が改善する可能性もあります。改善しない場合は、業者に依頼して点検してもらいましょう。

水・お湯が漏れている

エコキュートから水・お湯が垂れているのを見つけたら、真っ先に疑われるのは結露です。エコキュート内のお湯と外気の温度差から本体が結露し、水滴が垂れることもありますが、このような症状は故障ではありません。

また、排水ホースや排水管から水が出るのも、構造上の仕様です。以上のような場合は心配ありませんが、下記の症状が出た場合は故障を疑いましょう。

  • 排水ホース・排水管以外から水が垂れている
  • 水・お湯を使っていないのに水道メーターが回る

以上に該当する場合は、業者に点検を依頼して、故障の有無を確認してもらう必要があります。エコキュート内の貯湯タンクが破損している可能性も疑われるため、早めに点検を依頼しましょう。

お湯が止まらない

お湯が止まらない場合や、浴槽のお湯はりをした際に水位が高すぎる・低すぎる場合は、以下のいずれかが原因です。

  • 水位の設定ミス
  • 循環口のつまり
  • 水位センサーの故障

3つの原因のうち、「水位の設定ミス」と「循環口のつまり」は、自分で対処が可能です。エコキュートの本体やリモコンから、水位設定を確認しましょう。設定に問題がない場合は、お風呂の循環口にたまった汚れを掃除してみてください。

両者を確認しても水位が安定しないなら、水位センサーが故障している可能性もあります。湯量を調整する水位センサーが正常に働かないと、お湯が浴槽からあふれるため、早急な修理が必要です。

お湯の温度が安定しない

エコキュートから供給されるお湯が熱すぎる・ぬるすぎる場合は、設定温度を確認してみましょう。それでも直らない場合は、以下のいずれかを疑ってください。

  • 混合水栓の故障
  • エコキュート本体の劣化

特定の蛇口から出るお湯の温度が安定しない場合は、蛇口の混合水栓が故障しています。混合水栓とは、レバーやハンドルのひねり具合で温度を調整する部品なので、故障するとお湯の温度が調整できません。

一方、家にあるすべての蛇口からお湯が出ない場合は、エコキュート本体の劣化を疑いましょう。業者に依頼して、劣化している部品を修理・交換してもらってください。

シャワーの水圧が低い

シャワーの水圧が弱い原因は、エコキュート以外にも考えられます。主な原因は、以下の3つです。

  • シャワーヘッド・フィルターの目づまり
  • タンクの水量不足
  • 配管の水漏れ

シャワーヘッドやフィルターの目づまり、タンクの水量不足が原因なら、自力で解決できます。目づまりしているシャワーヘッドやフィルターは、お酢やクエン酸を水で薄めてラップで塗り、放置してから歯ブラシで掃除しましょう。

また、タンクの水量が足りないときは、リモコンを操作して水を足してください。配管の故障が原因の場合、素人修理はおすすめしないので、業者に依頼しましょう。

エラーコードが出る

エコキュートに不調が起こると、リモコンにエラーコードが表示されます。エラーコードは不調が起こった場所・具体的な症状を教えてくれるので、メーカーのサイトから意味を確認するのがおすすめです。

一例として、三菱エコキュートのエラーコードを記載したので、参考にしてみてください。

エラーコード

内容

AA:AA

各種設定中。熱動弁や水はりの設定中に表示

C12

コントロール基板異常。再起動しても直らない場合は修理が必要

C16

給水ポンプ異常。貯湯タンク内のバルブが開いているため、修理が必要

C30

入水温度高温異常。ヒートポンプの修理が必要

F06

水位センサ断線。エラーを強制解除しても表示が消えない場合は、修理が必要

H01

リモコン通信異常。リモコンの修理、または本体の修理が必要。

エラーコードが出たら、エコキュートを操作してエラーの強制解除を試しましょう。三菱の場合は、給湯温度の下げるボタンと、時計合わせのボタンを3秒以上長押しすれば解除できます。強制解除しても同じエラーコードが出続ける場合は、修理が必要です。

また、他メーカー製のエコキュートからエラーコードが出た場合は、メーカーの公式サイトを参照してください。

エコキュートの故障は3種類

エコキュートの故障は、以下の3種類に分類できます。故障の種類によっては、メーカーの保証が効かないケースもあるため、どのような故障かを把握しておくのが大切です。

故障の種類

内容

初期故障

  • 設置から1~2年以内の故障
  • 保証が効く

偶発故障

  • 不具合の放置で起こった故障
  • 保証が効かないケースもある

摩耗故障

  • 経年劣化による故障
  • 保証が効かない

初期故障

初期故障は、エコキュートを設置してから1〜2年以内の故障です。業者の施工ミスや、メーカーの初期不良が原因で故障した可能性が高く、利用者の使用方法によるものではないと判断されます。

したがって、初期故障に含まれる故障の修理は、無償で対応してもらえるケースがほとんどです。保証期間内なら、メーカーに連絡すれば無料で修理できます。

ただし、故障した時点で保証期間が過ぎている場合は、無償で修理が受けられません。保証期間や、保証の条件を事前に確認してから、メーカーに連絡しましょう。

偶発故障

偶発故障とは、エコキュートを設置する段階で生じた小さな不具合を放置することで起こる故障です。メーカーの検査で見逃された小さな不具合でも、放置していると大きなトラブルになる可能性があります。

本来、偶発故障は業者の施工ミスや、エコキュート本体の初期不良が原因です。したがって、初期故障と同様にメーカー保証を適用するべきですが、証明が難しい場合は保証対象にならないケースもあります。

保証期間中、エコキュートに不具合が起こった場合は、すぐメーカーに相談しましょう。放置していると、より大きな故障になるので、可能な限り早期に相談してください。

摩耗故障

摩耗故障とは、エコキュートを長期間使用し、部品が劣化したことによる故障です。エコキュートの耐用年数は、機種や使用頻度にも影響されますが、10〜15年ほどです。それ以上経過したエコキュートは、修理や交換が必要になります。

なお、メーカーの保証期間が切れていると、エコキュートの修理・交換にかかる費用は自己負担です。耐用年数が過ぎていなければ、部品交換や修理で対応できます。一方、故障が頻発する・耐用年数が過ぎているなどの場合は、交換を検討してください。

摩耗故障のリスクを減らしたいなら、定期的なメンテナンスを行いましょう。劣化している部品を取り換えれば、エコキュートの寿命を伸ばせる可能性もあります。

エコキュートの修理・交換にかかる費用相場

エコキュートの修理・交換費用には、一定の相場があります。修理する場合・交換する場合に分けて、費用の相場を見ていきましょう。

修理費用

エコキュートを修理して使い続ける場合、かかる費用は3種類です。以下の費用を合算したものが、修理費用になります。

  • 技術代
  • 部品代
  • 出張料

なお、メーカーの保証期間内であったり、自己負担で火災保険に加入していたりする場合は、修理費用が無料になるケースもあります。では、以下の3パターンに分けて、修理費用の相場を見ていきましょう。

  • 配管関連の故障
  • 貯湯タンクの故障
  • ヒートポンプの故障

配管関連の故障

配管修理が必要な症状と、費用相場は以下の通りです。

症状

費用相場

水漏れ

1万5,000円~5万円程度

凍結

1万~3万円程度

経年劣化

2万円~8万円程度

※記載の価格は参考価格です。実際の価格とは異なる場合があります。

エコキュートの配管が故障した場合は、以下で紹介する症状に比べて、費用が安価です。ただし、配管の故障を放置していると水漏れが起こり、水道代がかさんでいきます。配管の故障に気づいたら、早めに修理するのがおすすめです。

凍結や経年劣化が原因で配管から水漏れを起こしている場合は、通常よりも水道代が上がります。いつもより水道代が高いかも?と思ったら、業者に点検を依頼してみてください。気づきにくい部分で、水漏れしている可能性があります。

貯湯タンクの故障

貯湯タンク交換の費用相場は、30万円~300万円程度です。貯湯タンクは他の部品よりも頑丈に作られているため、普通に利用していれば、貯湯タンクが故障することはまずありません。しかし、修理する場合は高額の修理費用がかかります。

※記載の価格は参考価格です。実際の価格とは異なる場合があります。

エコキュートの貯湯タンクが故障する主な原因は、以下の通りです。

  • 外部からの強い衝撃
  • 台風・地震などの自然現象

貯湯タンクの修理・交換が必要な場合、他の部品に影響が出ている可能性もあります。長期的に見ると、修理より交換した方がお得になる場合もあるので、業者やメーカーとよく相談してください。

ヒートポンプの故障

ヒートポンプとは、空気熱を利用してお湯を沸かす、エコキュートでもっとも重要な部品です。エコキュートを使えば使うほど負担がかかるため、故障のリスクも高くなっています。

ヒートポンプが故障した場合、修理費用は以下の通りです。

症状

費用相場

ヒートポンプ内部部品の交換

73,000円から180,000円程度

ヒートポンプ本体の交換

80,000~150,000円

※記載の価格は参考価格です。実際の価格とは異なる場合があります。

ヒートポンプ本体の寿命は7〜10年といわれているため、稼働量が多いと、エコキュート本体よりヒートポンプの方が先に限界を迎えるケースも考えられます。一部のメーカーはヒートポンプの交換にも対応していますが、交換に応じてもらえない場合もあります。

そのような場合は、ヒートポンプのみの交換よりも、エコキュート本体を交換しましょう。とくに、耐用年数である10年を過ぎたエコキュートは、交換を検討してみてください。

交換費用

エコキュート本体の交換費用は、本体費用と工事費用の合計になります。合計の費用相場は、40万円~50万円程度です。

耐用年数や保証期間を超えたエコキュートは、修理より交換がおすすめです。長期のランニングコストを考えると、結局途中で交換することになるので、時期が早くても交換した方が費用は抑えられます。

本体価格は、エコキュートの機能や大きさによって変わります。溜めておけるお湯の量が多いほど高額になるほか、「自動湯はり」「マイクロバブル機能」といった特殊な機能が付いたエコキュートは高額です。

なお、施工を担当する業者によって、修理費用の見積りは異なります。本体価格を抑える代わりに工事費を上げる調整がされるケースもあるため、見積りを事前に確認しておきましょう。

エコキュートの故障は修理・交換どちらがいい?

エコキュートが故障したときは、修理・交換のどちらを選ぶかが悩みどころです。そのような場合におすすめの対応を、以下にまとめました。

 

設置から10年以内

設置から10年以上経過

保証期間内

修理

交換

保証期間外

保険の有無による

交換

10年以内の故障には修理がおすすめ

エコキュートを設置してから10年以内で、メーカーの保証が効く場合は、修理を選ぶのがおすすめです。故障の内容と保証条件を照らし合わせて、保証が効きそうな場合は、メーカーに頼んで修理してもらいましょう。

メーカーの保証期間内なら、無償で修理してくれます。また、故障の症状が初期故障・偶発故障に類するものであれば、修理した方が安上がりです。

仮に、購入から10年以内に保証期間が切れた場合でも、自然災害による故障であれば、火災保険を適用できるケースもあります。エコキュートは火災保険上「建物」の一部として扱われるため、落雷・強風・火災での故障は保険の適用対象です。

ただし、地震による故障には火災保険が下りないことを覚えておきましょう。また、メーカー保証・保険のいずれも適用されない場合は、交換をおすすめします。

10年以上たった場合は交換がおすすめ

エコキュートの設置から10年以上経過した場合や、保証期間が切れた場合は、交換するのがおすすめです。部品によっては以下のように、耐用年数より早く故障する可能性もあります。

部品の名称

耐用年数

エコキュート本体

10~15年

貯湯タンク

10~15年

ヒートポンプ

5~15年

ヒートポンプは給湯量が多いほど負担がかかるので、エコキュートの使用頻度が高いと、早期に劣化する場合もあります。お湯が出ない、温度が安定しないといったトラブルが頻繁に起こるようであれば、寿命が近いと判断してよいでしょう。

耐用年数が近づくと、他にも以下のような症状が出ます。

  • 浴槽に黒い粉が浮く
  • 異音がする
  • エラーコードが表示され続ける

上のような症状が出た場合も、交換を検討してみてください。

エコキュートの修理・交換をメーカーと業者のどちらに頼むか

エコキュートを修理・交換したい場合、依頼先は以下の2つが挙げられます。

  • メーカー
  • 業者

「修理と交換のどちらを選ぶか」や「保証期間が切れているか」によって、最適な依頼先は変わります。以下で詳しく解説します。

保証期間内ならメーカー修理を利用する

エコキュートのメーカー保証期間内かつ、保証対象となる症状の場合は、メーカーに修理を依頼するのがおすすめです。保証期間内なら、メーカーが無料(または安価)で修理を請け負ってくれます。

ただし、保証期間内でも、以下のような症状は無償になりません。

  • 本体以外の要因による故障
  • パッキン・フィルターなど消耗品の交換
  • 部品の経年劣化
  • 取り付け業者の施工不良
  • 不適切な扱いによる故障

たとえば、エコキュートの電気配線が故障しても、メーカーは無償修理に応じてくれません.。保証のないメーカー修理は割高なので、業者に交換を依頼しましょう。

保証期間外なら業者に依頼する

保証期間が切れたエコキュートや、耐用年数を過ぎたエコキュートの修理は、業者に依頼するのがおすすめです。メーカーよりも修理にかかる費用が少ないため、保証が効かない状態なら業者に依頼しましょう。

また、業者によっては、メーカーよりも対応が早い利点もあります。メーカーの営業時間外にエコキュートの調子が悪くなったり、急にエコキュートが故障したりしたら、24時間対応の業者や素早く駆けつけてくれる業者を呼ぶのがおすすめです。

エコキュートの交換を依頼する業者は、以下のポイントを抑えて選びしょう。

  • 水道局の指定工事店である
  • スピーディーな対応をしてくれる
  • 見積り・出張料・キャンセル料が無料である
  • 見積りが明確である
  • スタッフの対応が丁寧である
  • アフターサービスや保証が充実している

水道局の指定工事店である

修理業者を選ぶ際は、適切な価格で修理してくれる、信頼できる業者に依頼しましょう。法外な価格を請求されたり、きちんと修理してもらえなかったりする事態を避けるには「水道局の指定工事店」に依頼するのがおすすめです。

水道局の指定工事店とは、水道工事を適切に施工できると、自治体の水道局から認可を得た業者です。認可を得るには以下の3点を満たす必要があるため、適切な価格と技術で修理を請け負ってくれます。

  • 資格を持った技術者の在籍
  • 指定された器具の保有
  • 不適切行為の禁止

有資格者が適切な器具を使用して修理してくれるため、修理の品質は担保されていると期待できます。また、不適切行為が自治体に報告されれば指定工事店の認可を失うため、法外な金額を請求されるリスクも低くなります。

スピーディーな対応をしてくれる

急いで修理を依頼したい場合や、メーカーの営業時間外に修理が必要な場合は、24時間受付に対応してくれる業者に依頼しましょう。また、連絡してからすぐに来てくれる業者を選ぶのも大切です。

製造メーカーへ修理を依頼する場合、即日対応はしてくれず、受付の翌営業日以降の対応となるケースが多いです。一方で、業者へ修理を依頼する場合、即日対応してくれるケースも多く、スピーディーに対応してもらえるのがメリットといえるでしょう。

ただし、業者の営業時間外に依頼をすると、「時間外料金」を請求されるケースがあります。業者のホームページを見て、時間外料金の有無を調べてから依頼するのがおすすめです。

見積り・出張料・キャンセル料が無料である

業者に依頼する際は、事前の見積りが必須です。また、見積りや出張料が無料の業者に依頼すれば、修理料金を抑えられます。

出張料を抑えるには、業者の対応エリアを把握しておきましょう。対応エリアの外から依頼をすると、移動にかかる交通費・人件費が発生するので、出張料がかさみます。

万が一見積りに納得できなかった場合に備えて、キャンセル料も無料な業者を選ぶのも、修理費用を抑えるのに有効です。

見積りが明確である

業者の修理内容や、修理にかかる費用は、故障現場の状況によって大きく変わります。そのため、事前の見積りをできるだけ細かく、明確に出してくれる業者に依頼するのがおすすめです。

見積りをしっかり取らないと、修理後に追加料金を請求され、行き違いが起こる可能性もあります。後々のトラブルを避け、修理費用に納得して依頼できるように、明朗会計な業者に依頼しましょう。

スタッフの対応が丁寧である

修理を依頼するなら、丁寧に対応してくれ、疑問に応えてくれる業者を選ぶのがおすすめです。修理に関する十分な知識を持ち、事前に知っておくべきことを先に説明してくれる業者を選べば、トラブルも起こりにくくなるでしょう。

また、スタッフの対応が丁寧な業者は、社員教育に力を入れている傾向にあります。技術に関しても同様に教育されていると考えられるため、修理の品質にも期待できます。修理を依頼するなら、電話やメールの対応が丁寧な業者を選びましょう。

アフターサービスや保証が充実している

エコキュートの症状によっては、一度修理した場所が再度故障するケースも見られます。そのような場合に備えて、修理保証やアフターサービスのある業者に依頼するのがおすすめです。

修理保証・アフターサービスがあれば、再修理や返金に応じてもらえます。業者によっては無料で請け負ってくれるので、一度相談してみてください。

交換するエコキュートを選ぶ4つのポイント

エコキュートにはさまざまな種類があるため、新しく買い替える際は悩む方もいるでしょう。そんなときは、以下のポイントに注目してみてください。

  • タンクの容量
  • 住んでいる地域の気候
  • 設置場所
  • エコキュートに付いている機能

タンクの容量

エコキュートに内蔵されているタンクの容量はさまざまで、「単身向け」「家族向け」などの種類が用意されています。同居する人数が増えるほど、必要なお湯の量も多くなるので、自分の家族構成に合った商品を選ぶのがおすすめです。

家族の人数と、最適なエコキュート内蔵タンクの容量は、以下の通りです。

家族の人数

最適なタンク容量

お湯使用料の目安(冬季)

1~2人

180L

410L

2~4人

300L・180L(コンパクト)

525L

3~4人

370L

640L

4~5人

430L・460L

755L

5~7人

550L

985L

参照:三菱「我が家にぴったりのエコキュートは?」

安いからといって、タンク容量の小さいエコキュートを選ぶと、途中でお湯を沸かしなおす必要があります。お湯を沸かす回数が多いとヒートポンプに負担がかかり、エコキュートが故障しやすくなるので、家族構成に合ったサイズを選ぶのが大切です。

住んでいる地域の気候

エコキュートを選ぶ際は、自分の住んでいる環境への注意も必要です。冬季に配管の凍結が発生する寒冷地や、潮風が吹く海岸沿いで暮らしている場合は、特殊な仕様のエコキュートが必要になります。

地域の環境に合わせるため、エコキュートには以下のような特殊仕様の商品が用意されています。

  • 寒冷地仕様
  • 耐塩害仕様

気温がマイナス4℃以下になる地域では、配管が凍結するリスクがあるため、通常のエコキュートが使用できません。また、海岸に近く潮風が吹いてくる地域では金属が錆付きやすいので、耐塩害仕様のエコキュートを選ぶ必要があります。

設置場所

エコキュートは、設置場所を屋外・屋内から選べます。位置は、なるべくお湯を使う場所から近い方がよいので、自宅の構造を見ながら設置場所を決めてください。

スペースが少なく、通常サイズのエコキュートが入らない場合は、コンパクトタイプのエコキュートが便利です。通常サイズの他にも、以下のような商品があります。

  • コンパクトタイプ
  • 薄型タイプ
  • ローボディタイプ

なお、エコキュートを屋外に設置した場合は、駆動音の対策が必要です。エコキュートの「ブーン」という低い音が原因で、騒音問題になるケースもあります。

駆動音が響かないように寝室や窓、換気口から離れた場所にエコキュートを設置しましょう。可能であれば、隣家の寝室からも離れた場所に設置できるとよいでしょう。

エコキュートに付いている機能

エコキュートの型式によっては、以下のような機能が付いています。

  • 自動湯はり
  • 高圧力給湯
  • 配管洗浄
  • マイクロバブル発生
  • 紫外線殺菌

いずれも便利な機能ですが、特殊な機能が搭載されているエコキュートは高額です。生活スタイルやお金と相談しながら、適したエコキュートを選びましょう。

エコキュートの故障を防ぐ5つの方法

エコキュートを長持ちさせるには、故障した部分を修理するだけでなく、負担をかけないように使うのが大切です。以下の方法で、日頃からお手入れをしてみてください。

  • できる範囲でメンテナンスをする
  • 周辺にものを置かない
  • 居住環境に合った製品を選ぶ
  • 長期間使用しないときは電源を切る
  • 入浴剤は使用可能なものに限る

できる範囲でメンテナンスをする

エコキュートを長期間使っていると、本体に組み込まれた部品に負担がかかります。負担を減らして長持ちさせるには、定期的なメンテナンスをするのがおすすめです。自分でできるメンテナンスには、以下のものがあります。

  • 貯湯タンクのお湯抜き(半年おき)
  • 循環口の手入れ(1週間おき)
  • 配管清掃(1年おき)
  • ヒートポンプの水抜き(半年おき)

タンクやヒートポンプの水抜きをすると、不純物や汚れを取り除けます。自分で簡単にできるので、定期的に行いましょう。詳しい方法は、メーカーのホームページや取扱説明書を参照してください

周辺にものを置かない

エコキュートはお湯を沸かすのに、空気の熱を利用します。吸引口から空気を吸い込み、吹出口から放出するので、エコキュートの周囲には一定の空間が必要です。したがって、エコキュートの周りにものを置くと、吸気や排気が正常にできなくなります。

エコキュートの周辺にはものを置かず、なるべくすっきりさせておきましょう。また、ゴミやほこりが入ると、エコキュートの部品に負担がかかるので、周辺を定期的に掃除するのも効果的です。

居住環境に合った製品を選ぶ

同居している人数、外気温、使う水などによって、最適なエコキュートは変わります。エコキュートを購入する際は、自宅の居住環境を調べてから選びましょう。

環境に合わないエコキュートを選んでしまうと、お湯が足りなくなったり、故障のリスクが上がったりします。メーカーのホームページやパンフレットなどを参考に、自宅の環境に合うエコキュートを探してみてください。

長期間使用しないときは電源を切る

エコキュートの電源を入れていると、自動でお湯を沸かしてくれます。逆にいえば、不在でもお湯を沸かし続けるため、使わないときに電源を入れっぱなしだと電気料金のムダです。

長期間家を空ける際は、エコキュートの電源を落としましょう。お湯を沸かさないので、電気料金の節約になります。

ただし、冬季に配管が凍結する地域では、電源をつけっぱなしにしておきましょう。また、不在期間が1ヶ月以上になる場合、タンクにたまったお湯の水質が悪くなるため、排水しておくのがおすすめです。

入浴剤は使用可能なものに限る

追い炊き機能のあるエコキュートで、入浴剤を使うのはおすすめできません。入浴剤の混ざったお湯をエコキュート内に取り入れるため、入浴剤の成分によっては部品が傷むリスクがあります。

エコキュートで使えない入浴剤の成分は、以下の通りです。

  • 炭酸ガス・炭酸カルシウム
  • 硫黄
  • 塩化ナトリウム
  • 植物や食品など固形成分
  • シリカ成分

どうしても入浴剤を使いたい場合は、エコキュートの説明書を確認し、使用できる入浴剤をチェックしましょう。

まとめ:エコキュートの故障はメーカー・業者に相談しよう

エコキュートが故障した際は、メーカーに依頼して修理してもらうか、業者に依頼して交換してもらうのがおすすめです。保証期間内ならメーカーに、期間外なら業者に交換依頼した方が費用を抑えられます。

新しいエコキュートに交換する際は、自分の住環境に合った機種を選びましょう。タンクの容量や気候、設置場所などを考えて機種を選んでください。また、故障を防ぐためには、日頃からのメンテナンスが必要です。

記事の監修者

島尻 博富士水道センター

水道工事や各種水回りの修理に従事して35年間。大規模修繕工事の計画~実施までの対応も可能。保有国家資格(給水装置工事主任技術者、一級管工事施工管理技士、一級建築配管技能士)。2023年1月25日放送 テレ朝スーパーJチャンネルで強烈寒波の報道に出演。

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