
井戸ポンプが止まる前に知っておきたいこと|寿命・価格・故障サインと対処法
水のトラブル
更新日 : 2025年12月02日

富士水道センター編集部
井戸ポンプは、井戸水をくみ上げて家中に届ける心臓部といえる設備です。
この記事では、井戸ポンプの仕組みや種類、寿命や故障サイン、交換費用の目安までをまとめて解説します。
井戸ポンプが止まると生活に直結するため、トラブルが起きる前に基本を押さえておきましょう。
・井戸ポンプの種類と仕組み(浅井戸・手動・ジェット式など)
・寿命・故障サインと修理か交換かを判断する目安
・エア抜きやストレーナー掃除などのメンテナンス方法
井戸水を安心して使い続けるための判断材料として、ぜひ参考にしてください。
目次
井戸ポンプとは?基本の仕組みと役割

井戸ポンプは、地下水をくみ上げて生活に使えるようにする装置です。
まず「どんな役割を持つのか」「浅井戸ポンプとは何か」「電動と手動の違い」「ジェット式との違い」を押さえておくと、このあと説明する寿命や交換費用も理解しやすくなります。
この章では、次のポイントを取り上げます。
- 井戸ポンプの基本的な役割と浅井戸ポンプの位置づけ
- 電動井戸ポンプの仕組み(モーター・圧力タンク・圧力スイッチ)
- 手動式井戸ポンプの仕組みと特徴
- ジェット式と浅井戸ポンプの違い
井戸ポンプの役割と「浅井戸ポンプ」の基礎
井戸ポンプは、地中の水を吸い上げて蛇口まで届けるためのポンプです。
上水道ではなく井戸水を使う家では、このポンプが止まると水が使えなくなります。
一般の戸建住宅でよく使われるのが「浅井戸ポンプ」です。
深さおよそ7〜8m程度までの井戸向けに設計されたポンプで、比較的浅い井戸ならこのタイプでまかなえることが多いと考えてよいでしょう。
電動井戸ポンプの仕組み
電動井戸ポンプは、モーターで羽根車を回転させて水を送り出すタイプです。
配管内の圧力を一定に保つために、圧力タンクと圧力スイッチが組み合わされています。
蛇口を開くと圧力が下がり、圧力スイッチがモーターを起動します。
水の使用が終わり圧力が回復すると、モーターが自動で停止する流れです。
手動井戸ポンプの仕組みと特徴
手動式井戸ポンプは、レバーを上下させて水をくみ上げる昔ながらのタイプです。
レバーの動きでシリンダー内のピストンが上下し、逆止弁が開閉して水を引き上げます。
電気を使わないため、停電時や災害時の非常用水として役立つ点が大きなメリット。
ただし連続して大量の水をくむ用途には向かず、日常使いには電動ポンプとの併用が現実的です。
ジェット式・浅井戸ポンプの違い
ジェット式井戸ポンプは、井戸の中に「ジェットユニット」と呼ばれる部品を沈め、そこへ水を噴射して深い位置から水を引き上げる方式です。
ポンプ本体は地上に置いたまま、深井戸用に近い働きを持たせられるのが特徴です。
一方、浅井戸ポンプは構造がシンプルで、浅めの井戸に適した一般的なタイプです。
井戸の深さや水位によって最適な方式が変わるため、深さがよく分からない場合は、事前に専門業者へ相談しておくと安心です。
井戸ポンプの寿命・耐用年数と交換の目安

井戸ポンプにはおおよその耐用年数があり、寿命が近づくとさまざまな不調が現れます。
「何年くらいもつのか」「どんな症状が出たら交換なのか」「修理と交換はどう見極めるのか」を知っておくと、急なトラブルにも落ち着いて対応できます。
この章では、次のポイントを整理します。
- 井戸ポンプの一般的な耐用年数と、実際の寿命の目安
- 交換を検討したほうがよい代表的な症状
- 修理で済むケースと、本体交換を選んだほうがよいケースの違い
井戸ポンプの耐用年数と実際の寿命
家庭用の井戸ポンプの耐用年数は、おおよそ10〜15年が目安とされます。
設置環境が厳しかったり、長時間の連続運転が多かったりすると、もう少し早く寿命を迎えるケースもあります。
逆に、日よけや凍結防止を行いながら使うと、20年近く動き続けることもあるため、年数だけで判断せず、状態を総合的に見ていく姿勢が大切です。
交換を検討すべき症状とは?
寿命が近づいた井戸ポンプには、いくつか共通するサインが現れます。
代表的なものとして「水が出ない・出にくい」「水量が急に不安定になった」「モーター音が以前より大きくなった」といった症状が例です。
ほかにも、ポンプが頻繁に作動してすぐ止まる、ブレーカーが落ちる、周囲が焦げたようなにおいがするなど、危険を伴う兆候もあります。
このような不調が続く場合、無理に使い続けると故障が悪化するおそれがあるため、早めに専門業者へ点検を依頼したほうが安心です。
修理と交換の判断基準
ポンプ本体が比較的新しく、故障箇所がストレーナーや圧力スイッチなど一部分だけであれば、部品交換で済む場合があります。
一方で、設置から10年以上経過している、内部がサビだらけになっている、モーターが焼けているといったケースでは、本体交換を検討したほうが合理的です。
古い機種を無理に修理すると、短期間のうちに別の部品が壊れ、結果的に費用がかさむことも少なくありません。
「修理費が高額」「年数がかなり経っている」と感じたときは、井戸ポンプ 寿命・井戸ポンプ 耐用年数を踏まえ、本体の更新も選択肢に入れておくとよい判断につながります。
井戸ポンプ交換を自分で行う場合の費用とリスク

井戸ポンプの交換をDIYで交換しようか迷う方もいるかもしれません。
自力で交換をした場合、本体の費用だけで済むので経済的に思えます。
しかし、井戸ポンプの配管は、水漏れや空気噛みが起きやすく、電源工事には感電リスクも伴います。
少しのミスで井戸水が出なくなったり、機器が早く故障したりする可能性もあるため、基本的には資格を持つ専門業者へ依頼したほうが安全で、長い目で見て費用対効果のよい選択です。
井戸ポンプの設置・配管方法の基本

井戸ポンプを長く安全に使うには、設置場所や配管方法をきちんと押さえておくことが大切です。
凍結やサビ、振動トラブルを防ぐためにも、基本の考え方を知っておきましょう。
この章では、次のポイントを解説します。
- 井戸ポンプの設置場所と配管方法の考え方
- 圧力タンク・圧力スイッチ・ストレーナーの配置の基本
- 取扱説明書・カタログを確認するときのチェックポイント
設置場所と配管方法のポイント
井戸ポンプは屋外設置が多く、雨や直射日光を避けられる場所に据え付けるのが基本です。
雨ざらしのままだとサビや劣化が早まり、電装部に水がかかると漏電の危険も高まります。
風通しを確保しつつ、簡易な屋根やボックスで保護すると安心です。
配管は、できるだけ短く曲がりを少なくしたほうが水の抵抗が減り、ポンプへの負担も軽くなります。
寒冷地では、露出配管に保温材やヒーターを巻き、凍結で破裂しないよう対策しておくことが重要です。
圧力タンク・圧力スイッチ・ストレーナーの配置
電動井戸ポンプには、圧力タンクや圧力スイッチ、ストレーナーなどの部品が組み合わされています。
これらはメーカーが推奨する配置で取り付けることが前提で、独自に位置を変えると水が上がりにくくなるおそれがあるので注意してください。
特にストレーナーは、井戸側の配管に取り付けて砂やゴミを受け止めるフィルターです。
ここが詰まると水量が急に落ちるため、あとで掃除しやすい位置に設置しておくとメンテナンス性が向上します。
日立などメーカーごとの取扱説明書・カタログの確認
「井戸ポンプ 日立 カタログ」のように検索すると、各メーカーが出している仕様書や取扱説明書を確認できます。
型番ごとの揚程(どのくらいの深さから水をくみ上げられるか)や、吐出量、必要な配管径などが一覧になっている資料です。
井戸の深さや使用水量に合わない機種を選ぶと、十分な水が出なかったり、ポンプがすぐ故障したりするリスクがあります。
設置前にカタログをチェックし、疑問があれば専門業者に相談してから決めると失敗を減らせます。
手動井戸ポンプを設置したいときの注意点

災害対策やキャンプ用途などで、手動井戸ポンプを追加したいという相談も増えています。
電動と比べたメリット・デメリットを理解し、設置に必要な部品や中古品の注意点を知っておきましょう。
この章では、次の内容をまとめます。
- 手動井戸ポンプのメリット・デメリット
- 設置に必要な部品と基本的な考え方
- 電動ポンプとの併用方法
- 中古・DIY設置に伴うリスク
手動ポンプのメリット・デメリット
手動井戸ポンプの最大の利点は、電気が使えない状況でも水をくみ上げられる点です。
停電時の生活用水や、災害時の緊急用として心強い備えになります。
構造がシンプルなため、壊れにくいことも魅力。
一方で、人力でレバーを動かすため、短時間で大量の水をくむ作業には向きません。
深い井戸では腕力への負担が大きくなり、毎日の風呂や洗濯までまかなうのは体力面で不安があります。
手動ポンプの設置と必要な部品
手動井戸ポンプの設置を検討するときは、既存の井戸径や配管径が手動ポンプに適合するか確認する必要があります。
吐出口や吸い上げ管の口径が合わないと、アダプターや継手を追加しなければなりません。
また、井戸の上部に固定するための架台やベースプレートも必要になります。
レバーを動かしたときにぐらつかないよう、基礎をしっかり固めて設置することが、長期使用のポイントです。
電動井戸ポンプとの併用方法
電動と手動の井戸ポンプを併用する場合、切り替え方法を事前に決めておきましょう。
通常は電動ポンプ側の配管を通し、非常時だけバルブを操作して手動ポンプのラインに切り替える形が一般的です。
手動と電動を併用するような井戸ポンプは、逆流防止弁の位置を誤ると水が戻ってしまうことがあります。
どちらのポンプも生かしながら安全に使うためには、配管図をもとに専門業者と相談して設計を進めると安心です。
中古の手動井戸ポンプやDIY設置のリスク
アンティーク風のデザインに惹かれ、中古の井戸ポンプが気になっている方もいるかもしれません。
しかし、見た目は味わいがあっても、内部のサビやシリンダーの摩耗が進んでいるケースがあるので注意が必要です。
中古品をDIYで取り付けると、すぐ水漏れしたり、逆止弁が利かず水が上がらなかったりする恐れがあります。
特に飲用水として井戸水を使う場合、衛生面のリスクも無視できません。
安全性を重視するなら、新品の手動ポンプを専門業者と相談しながら導入するほうが堅実です。
井戸ポンプのメンテナンス|エア抜き・ストレーナー掃除のやり方

井戸ポンプは、設置して終わりではなく、定期的なメンテナンスが欠かせません。
特にエア抜きとストレーナー掃除は、水が出ない・水量が落ちたときに効果的な基本作業です。
ここでは、次のポイントを紹介します。
- 井戸ポンプのエア抜きが必要になる理由
- 日立井戸ポンプを例にしたエア抜き手順の概要
- ストレーナー掃除と日常点検のポイント
- 凍結・サビ・漏電を防ぐための簡単なチェック方法
井戸ポンプのエア抜きが必要になる理由
井戸ポンプは、吸い上げ管の中に空気が混じると水をくみ上げにくくなります。
とくに一度配管を外したあとや、長期間使っていなかったあとに運転すると、空気だけ空回りして水が出ない状態に陥りがちです。
このようなときに行う作業が、エア抜きです。
ポンプ本体の給水口やエア抜き栓から水を注ぎ、配管内の空気を押し出してやることで、吸い上げがスムーズな状態へ戻せます。
日立井戸ポンプのエア抜きの基本手順
日立の井戸ポンプの代表的なエア抜きの方法は、ポンプ上部のエア抜きプラグを外し、井戸水または清水をあふれるまで注ぎ込むという流れです。
その後プラグを確実に締め直し、電源を入れて動作を確認します。
細かな手順や安全上の注意点は機種ごとに異なるため、必ず取扱説明書を確認してください。
誤った方法で実施すると、漏電や故障を招く可能性があります。
ストレーナー掃除と配管まわりの点検
井戸の水には、砂や細かなゴミが混じることがあります。
これらを受け止める役割を持つのがストレーナーです。
ストレーナーが目詰まりすると水量が急に落ちるため、年に一度程度は取り外して洗浄することが推奨されます。
トラブルの早期発見のためにも、配管の継手まわりの水漏れやサビ、配線の傷みなどもチェックしておきましょう。
凍結・サビ・漏電を防ぐ日常のチェック
寒冷地では、冬場の凍結で配管が破裂するケースが少なくありません。
露出している配管には保温材を巻き、氷点下が続くときにはヒーターを併用すると凍結リスクを抑えられます。
また、ポンプの脚まわりに水たまりができていないか、配線の被覆が破れていないかといった点も定期的に確認しましょう。
異音や焦げたにおいを感じたときは、無理に運転を続けず、早めに専門業者へ相談することが安全につながります。
メーカー別にみる井戸ポンプの特徴(日立・エバラ・川本・テラル)

井戸ポンプを選ぶとき、多くの方が候補に挙げるのが日立・エバラ・川本・テラルといった国内メーカーです。
どのメーカーも信頼性が高い一方で、それぞれ得意とする分野やラインアップに違いがあります。
- 日立井戸ポンプの特徴と選び方
- エバラ・川本・テラルなど主要メーカーの違い
- 保証内容とアフターサービスを確認するときのポイント
ここでは、次の観点から特徴を整理します。
日立井戸ポンプの特徴と選び方
日立の井戸ポンプは、家庭用浅井戸ポンプとして非常に多く採用されています。
静音性に配慮したモデルや、省エネ性能を高めたシリーズが豊富で、住宅地でも使いやすい点が評価されているのが特徴です。
とはいえ、経年劣化による故障は避けられないもの。
設置から長年が経っている場合、部品交換で延命するのか、本体を新型へ切り替えるのかを、保証期間や修理費の見積もりとあわせて検討するとよいでしょう。
エバラ・川本・テラルなど国産メーカーの違い
エバラや川本、テラルといったメーカーも、井戸ポンプや給水ポンプの分野で長い実績を持っています。
それぞれ工場やビル設備向けの大型ポンプも手がけており、豊富なノウハウに基づいた製品展開が特徴です。
静音性や設置スペース、省エネ性能など、重視したいポイントを伝えたうえで業者に機種提案をしてもらうと、自分に合ったメーカーを選びやすくなります。
メーカー保証・アフターサービスを確認するポイント
どのメーカーを選ぶ場合でも、保証期間とアフターサービスの内容を事前に確認しておくことが大切です。
標準保証が何年間か、延長保証に加入できるか、故障時はどの窓口に連絡すればよいかといった点を把握しておきます。
カタログや取扱説明書には、保証が適用されないケースも細かく記載されています。
たとえば誤った配線や不適切な設置方法が原因だった場合、保証対象外となることがほとんどです。
安心して使い続けるためにも、設置工事は信頼できる指定工事店に任せるほうが無難と言えるでしょう。
井戸ポンプのよくあるトラブルと対処法

井戸ポンプは、少しの不具合でも生活に直結します。
慌てず対応できるようにするためにも、症状ごとに原因の当たりをつけておきましょう。
章では、代表的なトラブルと自分で確認できるポイント、業者に任せたほうがよいケースを整理します。
- 水が出ない・弱いときに考えられる原因
- ポンプが頻繁に動く、止まらないときの注意点
- モーターの異音・振動・発熱がある場合のリスク
- 自分で様子を見る段階と、業者に相談すべきタイミング
水が出ない・水量が弱いとき
井戸ポンプのトラブルで多いのが「水が出ない」「急に勢いが落ちた」という相談です。
配管内に空気が入り込んだエア噛み、ストレーナーの詰まり、揚程に対して能力不足の機種を使っていることなどが原因として考えられます。
まずは漏水の有無や蛇口まわりを確認し、必要に応じてエア抜きやストレーナー掃除を試してみてください。
ポンプが頻繁に動く・止まらないとき
蛇口を使っていないのにポンプが短い間隔で起動と停止を繰り返す場合、圧力タンク内の空気が抜けていたり、配管のどこかで水漏れしていたりする可能性があります。
ポンプが止まらず動き続ける症状は、圧力スイッチの不具合や吸い上げ側の空気混入が原因になることも少なくありません。
この状態を放置するとモーターへの負担が大きくなるため、早めに専門業者へ点検を依頼したほうが安全といえます。
モーターから異音・振動・発熱があるとき
「キーン」「ガラガラ」といった異音や、以前より強い振動、触れたときの異常な熱さは、モーターの劣化が進んでいるサインです。
ベアリングの摩耗や内部コイルの傷みが背景にあると、応急的な修理では長持ちしない場合もあります。
ブレーカーが落ちる、焦げたようなにおいがするなどの症状を伴うときは、とても危険な状態なので電源を切り、業者に相談する行動が望ましい対応です。
こんな症状が出たら専門業者へ相談を
自分でエア抜きや掃除をしても改善しない、電気まわりに不安がある、井戸の構造がよく分からないといった場合は、無理をせず専門業者へ相談したほうが安心です。
内部のサビや腐食、目に見えない漏水などは、現場での点検を行わないと原因を特定しにくいことがあります。
大きなトラブルを防ぐためにも、「井戸ポンプ 故障かもしれない」と感じた段階で早めに連絡しておきましょう。
井戸ポンプ交換・修理を業者に依頼するメリット

井戸ポンプの交換や本格的な修理には、配管と電気の知識が欠かせません。
費用だけを見るとDIYが魅力的に見えるものの、長く安全に使うことを考えると業者に任せるてもよいでしょう。
この章では、業者依頼の具体的なメリットと、相談から施工までの流れを紹介します。
- 配管・電気工事まで含めた一括対応
- 井戸水の水質と衛生面に配慮した施工
- 富士水道センターに依頼する場合の基本的な流れ
配管・電気工事を含めた一括対応
井戸ポンプの交換では、古いポンプの撤去に加えて、新しい本体の据え付け、吸い上げ管や吐出側の配管接続、電源の接続といった作業が発生します。
電源まわりは感電や漏電の危険があり、配管の接続不良は水漏れやエア噛みの原因になりやすい部分です。
業者にまとめて任せると、こうしたリスクを抑えながら施工と試運転まで一括で任せられます。
井戸水の水質保全と衛生面の配慮
井戸水を飲用や調理に使う場合、衛生面への配慮は欠かせません。
配管や部材の選び方を誤ると、サビや異物混入で水質が悪化するおそれがあります。
業者に依頼すると、使用用途に合った配管材料や部品を選定し、できるだけ清潔な状態で井戸を使い続けられるよう施工してもらえるのでおすすめです。
富士水道センターにご依頼いただく場合の流れ
富士水道センターへ井戸ポンプの相談をいただいた場合、まずは電話やメールで症状や設置状況を伺います。
そのうえで現地調査の日程を調整し、実際の井戸の深さや配管の状態、既存ポンプの型番などを確認してから、お見積りを提示する流れです。
内容にご納得いただいてから工事を行い、試運転で水量や漏れの有無をチェックして完了となります。
井戸ポンプに関するよくある質問(FAQ)

井戸ポンプに関するよくある疑問をQ&A形式でまとめます。
ここをひと通り読んでおくと、井戸ポンプに関する全体像をつかみやすくなります。
Q. 井戸ポンプの寿命・耐用年数はどのくらいですか?
家庭用の井戸ポンプは、おおよそ10〜15年ほどが耐用年数の目安です。
設置環境が穏やかで、定期的なメンテナンスを行っていれば、20年近く動き続ける例もあります。
一方で、雨ざらしの状態や凍結を繰り返す環境では、もっと早く故障することもあるため、年数だけでなく異音や水量の変化など日頃の様子も合わせて判断する姿勢が大切です。
Q. 井戸ポンプの交換費用・設置費用はどれくらいかかりますか?
井戸ポンプの交換費用は、本体価格に加えて撤去工事、配管工事、電気工事、試運転などの作業費を合計した金額になります。
井戸の深さや配管の距離、設置場所の条件によって金額が変わるため、現地調査をしたうえで見積もりを出す形が一般的です。
複数社の見積もりを比べるときは、総額だけでなく工事内容の内訳も確認すると判断しやすくなります。
Q. 井戸ポンプを自分で交換しても大丈夫でしょうか?
工具に慣れている方なら、見よう見まねで交換できそうに感じるかもしれません。
ただし、配管のわずかな隙間から水漏れが起きたり、電気の接続を誤って漏電を招いたりするリスクがあります。
井戸が生活用水のライフラインになっている場合、トラブルが起きると影響が大きいため、基本的には専門業者へ依頼したほうが安心です。
Q. 日立・エバラ・川本・テラルなどメーカーの違いはありますか?
どのメーカーも信頼できる製品を提供しており、性能や品質に大きな差が出るケースは多くありません。
静音性を重視したモデル、省エネ性に力を入れたシリーズなど、各社が得意とする領域に違いがあります。
井戸の条件や用途を業者に伝えたうえで、複数メーカーから最適な機種を選んでもらう方法がおすすめです。
Q. 手動井戸ポンプだけ後付けで設置できますか?
既存の井戸に手動ポンプを後付けすること自体は可能な場合があります。
ただし、井戸の口径や配管の口径が手動ポンプと合わないケースも多く、その場合はアダプターや継手を追加する工事が必要です。
災害時の非常用として考えているなら、どの程度の水量が欲しいかも含めて相談し、電動ポンプとの併用を前提に設計したほうが使い勝手が良くなります。
Q. 中古の井戸ポンプや手動ポンプを使っても問題ありませんか?
中古品は、外見がきれいでも内部のサビやパッキンの劣化が進んでいることがあります。
飲料水として井戸水を利用する場合、衛生面のリスクも見過ごせません。
コストを抑えたいときほど中古品に目が向きますが、安全性や寿命を考えると、新品を選び専門業者に設置してもらうほうが結果的に得になることが多く見られます。
Q. どこに相談すればよいか迷ったときはどうすればいいですか?
井戸ポンプの不調は、水道局では対応できないケースがほとんどです。
井戸設備やポンプ工事に対応している水道工事店や設備業者へ相談する流れが一般的。
富士水道センターでも、井戸ポンプに関する相談を受けつけています。
症状が軽いうちに相談いただければ、原因の切り分けもしやすくなりますので、気になることがあれば早めにお問い合わせください。
まとめ
井戸ポンプは、井戸水を生活に届けるための重要な設備です。
仕組みや浅井戸・手動ポンプとの違い、寿命や交換費用の目安を知っておくと、いざというとき慌てず対応できます。
エア抜きやストレーナー掃除、凍結対策といった基本的なメンテナンスを続けることが、トラブル予防への近道です。
とはいえ、配管や電気工事を伴う作業を自己判断で行うと、漏水や漏電につながるおそれもあります。
気になる症状があれば、早めに富士水道センターにご相談ください。
記事の監修者

島尻 博富士水道センター
水道工事や各種水回りの修理に従事して35年間。大規模修繕工事の計画~実施までの対応も可能。保有国家資格(給水装置工事主任技術者、一級管工事施工管理技士、一級建築配管技能士)。2023年1月25日放送 テレ朝スーパーJチャンネルで強烈寒波の報道に出演。












