お風呂の排水口がピカピカに！100均アイテムとハイターでできる簡単掃除術

お風呂の排水口の構造と役割（封水筒タイプ）

お風呂の排水口は、見た目以上に複雑な構造をしています。

以下の図のように、いくつかのパーツが組み合わさっており、それぞれに大切な役割があります。

フタ

もっとも上にあるパーツで、見た目をすっきりさせるだけでなく、髪の毛やホコリが飛び出さないようにする役割があるパーツ。

取り外して定期的に洗うことで、カビやヌメリの発生を防げます。

ヘアキャッチャー

排水口の中で髪の毛やゴミを受け止めるパーツ。

毎日ここに汚れが溜まりやすいため、こまめに掃除することが必要です。

100均などで市販されているネットを重ねて使うと、掃除がぐっと楽になります。

封水筒（立ち上がりパイプ）

排水口の中心にある筒状のパーツで、水をためることで下水からの臭いや虫の侵入を防ぐフタのような役割を果たすパーツです。

この水の層を「封水」と呼び、なくなると悪臭が上がってきます。

封水筒は掃除の際に取り外せますが、正しい向きに戻さないと臭いが出る原因になるため注意が必要です。

ゴムパッキン

封水筒と本体の間を密閉し、水漏れを防ぐパーツ。

長年使うと劣化してひび割れることがあり、その場合は交換が必要です。

メーカー（TOTO・LIXILなど）ごとに形状が異なるため、購入前に型番を確認しましょう。

このように、どのパーツも欠かせない役割を持っています。

特に封水筒タイプは、臭い対策に優れていますが、正しく掃除・設置しないと効果が半減します。

次の章では、よく起きるトラブルの原因を見ていきましょう。

 

お風呂の排水口トラブルの主な原因

お風呂の排水口は、毎日の入浴で髪の毛や石けんカスが流れ込みやすく、少しの油断でつまりや臭いが発生します。

ここでは、代表的な原因を分かりやすく紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

髪の毛や皮脂の蓄積

もっとも多いのが、ヘアキャッチャーに溜まった髪の毛や皮脂汚れです。

これらが排水筒や配管の奥に絡みつくと、水の流れが悪くなり、最終的に詰まりを引き起こします。

特に家族が多い家庭では、1〜2日で驚くほど髪の毛が溜まることもあります。

石けんカス・湯垢の固着

シャンプーやボディソープの成分が冷えて固まり、配管内の壁にこびりつくと、ヌメリや臭いの原因になります。

皮脂やカビと混ざると黒ずみ汚れとなり、通常の掃除では落ちにくくなります。

排水トラップのズレや乾燥

封水筒（立ち上がりパイプ）が正しくはまっていなかったり、長期間お風呂を使わずに封水が蒸発したりすると、下水の臭いが逆流します。

水が抜けている状態では、いくら掃除しても悪臭が改善しません。

水を1杯注ぐだけで封水を復活させられるため、まずは確認しましょう。

カビ・雑菌の繁殖

湿気が多い浴室では、排水口まわりにカビや細菌が繁殖しやすくなります。

特にパッキンの裏側やトラップの隙間は見落としがちな汚れポイント。

放置するとぬめりや異臭の温床になります。

部品の劣化・変形

樹脂製の部品は、経年劣化や熱によって変形・ひび割れが起こることがあります。

特にゴムパッキンが古くなると水漏れや臭い漏れにつながるため、5年以上使っている場合は交換を検討しましょう。

お風呂の排水口の掃除方法【日常・週1・月1メンテナンス別】

お風呂の排水口は、こまめな掃除でつまりや臭いを大幅に防ぐことができます。

ここでは、汚れの程度や頻度に合わせた3つの掃除ステップを紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

毎日：簡単リセット掃除

入浴後、ヘアキャッチャーに溜まった髪の毛をティッシュなどで取り除きましょう。

そのあと、シャワーで軽く流すだけでも十分です。

汚れをためないことが、つまり防止の最も確実な方法です。

臭いが気になるときは、強力カビハイターをスプレーし、10分ほど置いてから洗い流すと除菌・漂白効果が得られます。

週1回：しっかり分解掃除

1週間に一度は、フタ・ヘアキャッチャー・封水筒を外して全体を洗浄します。

ブラシや古い歯ブラシを使って、ぬめりやカビをこすり落としましょう。

パーツの裏側や溝に汚れが溜まりやすいので、見えない部分も念入りに。

洗剤は中性タイプを使うと、樹脂パーツを傷めません。

月1回：除菌・防臭メンテナンス

排水筒の奥や配管内部まできれいにするため、重曹＋クエン酸のナチュラル洗浄がおすすめです。

手順は簡単で、排水口に重曹を大さじ3ほど入れ、その上からクエン酸を大さじ1〜2振りかけます。

コポコポと発泡したら、30分ほど放置し、ぬるま湯で流せば完了。

仕上げにパーツをよく乾かしてから戻すことで、カビや臭いの発生を防げます。

排水口の臭い・つまりを防ぐ方法

お風呂の排水口の臭いやつまりは、少しの工夫で防ぐことができます。

「どんな状態が危険信号なのか」「どのタイミングで掃除すべきか」を知っておくことが大切です。

つまりの前兆を見逃さない

水の流れが遅くなったり、ゴポゴポと音がしたりしたら、つまりが始まっているサインです。

この段階なら、まだ自分で対処できます。

まずはヘアキャッチャーや封水筒を取り外して掃除し、改善しない場合はパイプクリーナーを使用しましょう。

封水の水位をチェックする

臭いがするのに見た目がきれいな場合は、封水（たまっている水）が減っている可能性があります。

長期間お風呂を使わないと蒸発してしまうため、月に一度は水を注いで水位を保ちましょう。

また、封水筒がしっかりはまっていないと臭いが上がってくるため、位置を確認することも大切です。

薬剤を上手に使う

定期的にパイプユニッシュやオキシクリーン、ハイターなどの洗浄剤を使うと、

見えない配管内部まで除菌・消臭できます。

ただし、塩素系と酸性洗剤を併用すると有毒ガスが発生するため、必ず単体で使用しましょう。

つまりがひどい場合の応急処置

完全に水が流れない場合は、ラバーカップ（スッポン）を使ってみましょう。

排水口に密着させてゆっくり押し込み、勢いよく引くことで汚れの塊を動かします。

それでも改善しない場合や、水が逆流してくる場合は、無理せず専門業者に依頼するのが安全です。

排水口パーツの交換・リフォームについて

お風呂の排水口は、見た目ではわかりにくい部分ですが、年数が経つと少しずつ劣化していきます。

とくにゴムや樹脂パーツは湿気や熱に弱く、使用環境によっては5〜7年ほどで交換時期を迎えます。

交換が必要なサイン

以下のような症状が見られたら、部品交換を検討しましょう。

これらは、見えない部分の劣化が進んでいるサインです。

交換することで、臭いやつまりの再発を防ぎ、清潔な状態を保てます。

部品の種類と交換方法

排水口パーツは、主に次のような部品に分かれています。

メーカーごとに形や寸法が異なるため、交換時はTOTOやリクシル（LIXIL）、タカラスタンダードなどの純正パーツを選びましょう。

ホームセンターやメーカー公式サイトで型番を調べれば、単品購入が可能です。

ステンレス製への交換メリット

樹脂製からステンレス製の排水口へ交換すると、次のようなメリットがあります。

ステンレス製はサビに強く、清潔感が長続きします。

一方で、樹脂製は軽量で扱いやすく、カラーバリエーションも豊富。

最近では赤カビの付着を防ぐ防汚コーティング付きのタイプも登場しています。

排水口全体のリフォームを検討すべきケース

以下のケースは、排水口全体のリフォームが必要になる場合があります。

このような場合は、部分交換ではなく、浴室リフォームや配管工事が必要になることもあります。

その際は水道局指定工事店に相談すると安心です。

お風呂排水口の掃除に使えるおすすめグッズ

お風呂の排水口は、放っておくと汚れや臭いがすぐに溜まってしまいます。

家庭にある洗剤でも十分きれいにできますが、目的に合ったアイテムを選ぶと効果が倍増します。

ここでは、プロも推奨するおすすめグッズとその使い方を紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

強力カビハイター（塩素系洗剤）

最も手軽で強力なのが、強力カビハイターです。

髪の毛や皮脂、カビなどのタンパク質汚れを分解し、排水口全体を除菌・漂白します。

フタやヘアキャッチャーを取り外し、全体にスプレーして10分ほど放置。

その後シャワーで洗い流せば、ぬめりと臭いが一気に消えます。

頑固な汚れには2回繰り返すのも効果的です。

ただし、酸性洗剤（クエン酸など）との併用は厳禁です。

化学反応で有毒ガスが発生するため、単独で使用してください。

オキシクリーン（酸素系漂白剤）

塩素系の刺激臭が苦手な方には、オキシクリーンがおすすめ。

酸素の泡が汚れを浮かせ、ヌメリや黒ずみをやさしく落とします。

40〜50℃のぬるま湯に溶かしてパーツをつけ置きし、30分〜1時間ほど放置するだけで、驚くほどピカピカに。

素材を傷めにくく、ステンレスや樹脂製パーツにも安心して使えます。

掃除後はしっかり乾かすことで、再びカビが生えるのを防げます。

重曹＋クエン酸のナチュラル洗浄

環境にも手肌にもやさしい掃除方法として人気なのが、重曹とクエン酸の発泡洗浄です。

重曹を排水口にたっぷり振りかけ、その上からクエン酸を加えると泡が発生し、ぬめりや臭いを浮かせて分解します。

30分ほど置いたあとにぬるま湯を流すと、排水管の奥までスッキリ。

薬品を使いたくない家庭や小さなお子さんがいる家庭にもおすすめです。

仕上げに乾いた布で水気を拭き取ると、より清潔な状態を長持ちさせられます。

使い捨てヘアキャッチャーネット

日常的なメンテナンスには、使い捨てタイプのヘアキャッチャーネットが非常に便利です。

ヘアキャッチャーに重ねて装着するだけで、髪の毛や小さなゴミをまとめてキャッチ。

掃除の際はネットをそのまま捨てるだけで済みます。

100円ショップ（ダイソー・セリアなど）でも手に入り、コスパ抜群。

ステンレス排水口にも対応できるタイプが増えています。

ネットをかけておくことで、排水口本体に汚れが付きにくく、掃除の頻度を減らすことができるので便利です。

ブラシ・パイプクリーナー

封水筒や排水管の奥の汚れは、ブラシやロングスネークブラシでしっかりこすり落とすのが効果的です。

ブラシの先端が柔らかいため、パイプを傷つけずに奥まで届きます。

週1回ほどの清掃で、ぬめりやカビの発生を大幅に防げるのがポイント。

ブラシを使う際は、排水口の形状に合ったサイズを選びましょう。

作業後はぬるま湯を流して汚れを押し出し、封水を戻すことを忘れずに。

掃除後の仕上げに除菌スプレー

掃除が終わったあとに除菌スプレーを吹きかけると、菌やカビの再発を防げます。

特にアルコールタイプや銀イオン（Ag+）配合のものは、湿気の多い浴室でも効果が長持ちします。

週1〜2回の仕上げスプレーで、ぬめりの発生を防ぎ、清潔な状態をキープ。

掃除の最後に「ひと吹き」加えるだけで、驚くほど臭いが軽減されます。

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業者に依頼すべき症状

以下のようなトラブルが起きた場合は、DIYでは対応が難しいサインです。

これらは排水管内部やトラップの奥に原因があることが多く、専用の高圧洗浄機やカメラを使わなければ正確に特定できません。

水道局指定工事店に相談するのが安心

排水設備の修理を依頼する際は、水道局指定工事店を選ぶことが重要です。

指定店であれば、自治体の基準を満たした正規の業者として登録されており、排水管の洗浄やトラップ交換などの作業をしっかりと行えます。

見積もり時には「出張費込みか」「追加料金が発生しないか」も必ず確認しましょう。

優良業者は作業前に料金を明確に説明してくれます。

費用の目安

お風呂の排水口の清掃や詰まり除去の費用は、

軽度の詰まりで8,000〜12,000円前後、高圧洗浄などの本格作業で30,000～60,000円程度が一般的です。

封水筒やパッキン交換を伴う場合は、部品代が別途かかります。

トラブルを放置すると修理費用が高額になるため、早めに対処しましょう。

プロに頼むメリット

プロに頼むことで、以下のようなメリットがあります。

水道業者に依頼するときのポイント｜悪質業者に注意！

排水口のつまりや水漏れで業者に依頼する際は、「安さ」だけで選ばないことが大切です。

近年は、緊急対応をうたって高額請求を行う悪質業者も増えています。

安心して依頼するために、次のポイントを確認しておきましょう。

1. 水道局指定工事店であるかを確認

必ず「〇〇市水道局指定工事店」などの記載があるかチェックしましょう。

指定店は自治体に正式に登録された業者で、技術・料金体制が一定の基準を満たしています。

ホームページや見積書に「指定工事店番号」が明記されていれば安心です。

2. 現地見積もりを行ってくれるか

電話やLINEでの「即決価格提示」だけで作業に入る業者は要注意です。

優良業者は、現場を確認したうえで作業内容と金額を説明し、見積もり書を提示します。

不明点を質問してもあいまいな回答しかない場合は、契約を避けましょう。

3. 不要な工事をすすめてこないか

「このままだと大変なことになります」「配管ごと交換した方がいいですよ」など、不安をあおって高額な追加工事をすすめるケースがあります。

本当に必要かを確認し、他社の見積もりと比較するのがおすすめです。

4. 料金の内訳が明確か

作業費・出張費・部品代などが細かく記載されているかチェック。

「一式」「特別料金」など、あいまいな表記には注意が必要です。

信頼できる業者は、作業前に必ず総額を提示し、追加費用が発生する場合も事前説明を行います。

5. 作業後の対応や保証の有無

作業後の再発や不具合に対応してくれるかも大切なポイント。

保証期間を設けている業者なら、修理後も安心して任せられます。

領収書や作業報告書を受け取っておくと、トラブル時の証明にもなります。

【要注意】悪質な水道業者一覧はどこ？急増する高額請求トラブルと信頼できる業者の選び方

よくある質問（FAQ）

最後にお風呂の排水口に関するよくある質問をまとめました。

Q1. 排水口の真ん中のパイプ（封水筒）は外して掃除しても大丈夫？

はい、外して掃除して問題ありません。

ただし、正しい向きに戻さないと下水臭が上がる原因になります。

掃除後はしっかりとはめ込み、封水（水のたまっている部分）がきちんと戻っているか確認しましょう。

Q2. ハイターとオキシクリーン、どちらが効果的ですか？

どちらも効果がありますが、目的によって使い分けましょう。

ハイター（塩素系）は除菌力・漂白力が強く、臭いやカビ対策に最適。

一方で、オキシクリーン（酸素系）は素材にやさしく、刺激臭がないため、定期的な掃除に向いています。

混ぜると危険なので、必ず単独で使ってください。

Q3. 排水口のフタやヘアキャッチャーが変形してハマらないときは？

経年劣化による変形の可能性があります。

メーカー（TOTO・LIXILなど）の純正部品がホームセンターや通販サイトで購入できるため、型番を確認して新しいものに交換しましょう。

一時的な応急処置としては、フタの下にゴムパッキンを挟むとズレを防げます。

Q4. ステンレス製と樹脂製、どちらの排水口がいいですか？

ステンレス製は耐久性と清潔感が高く、長期間の使用に向いています。

樹脂製は価格が安く、軽くて扱いやすい点がメリットです。

デザイン性やメンテナンス性を重視するならステンレス、コストを抑えたいなら樹脂製を選びましょう。

Q5. 排水口のつまりが直らないとき、修理費用はいくらくらい？

軽度の詰まりであれば8,000〜12,000円前後、配管の奥まで詰まっている場合や高圧洗浄が必要な場合は30,000〜60,000円前後が目安です。

自分で解決できない場合は、水道局指定工事店に相談し、事前に見積もりをもらうと安心です。

Q6. 排水口に水がたまったままなのは正常？

はい、封水と呼ばれる水のフタが臭いを防いでいる状態です。

水がなくなると下水臭が上がるため、定期的に封水筒の水位を確認してください。

まとめ

お風呂の排水口は、毎日使う場所だからこそ、少しの油断でトラブルが起こりやすい部分です。

髪の毛や皮脂、石けんカスなどの汚れが溜まると、ぬめり・臭い・つまりといった不快な症状を引き起こします。

しかし、日々の掃除と定期的なメンテナンスを意識すれば、排水口の清潔さは簡単に保てます。

毎日の習慣でトラブルを予防

これだけでも、ほとんどのつまりや臭いは防げます。

さらに、月1回の「重曹＋クエン酸」や「オキシクリーン」での除菌を取り入れると、清潔さが長持ちします。

放置せず、早めの対処を

掃除しても改善しない場合は、排水管の奥で詰まりが起きている可能性があります。

無理に道具を突っ込んだり薬剤を混ぜたりせず、水道局指定工事店などの専門業者に相談しましょう。

プロの手を借りることで、原因を根本から取り除き、再発を防ぐことができます。