
キッチンの排水口のつまりが発生した際の直し方は?業者に依頼する際のポイントも紹介

富士水道センター編集部
キッチンの排水口のつまりに関して、以下のような疑問を持つ方は多いのではないでしょうか?
「キッチンの排水口のつまりを直したい」
「自分で直す方法はあるの?」
「業者に依頼する際の注意点は?」
つまる前に予防する方法があるのかどうか、知りたい方もいるでしょう。
本記事では、キッチンの排水口がつまる原因や、自分でできる直し方をご紹介。
また、キッチンの排水口のつまりを業者に依頼する際のポイントも紹介しています。
キッチンの排水口のつまりに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
キッチンの排水口のつまりが起きる原因は?

キッチンの排水口のつまりが起きる原因は、以下の3つです。
- 食材のカスがたまる
- 油汚れがたまる
- 固形物がつまる
どの原因も、普段何気なくキッチンを使うことで起こり得ます。
キッチンの排水口のつまりを直す方法を理解するためにも、まずは原因を知っておきましょう。
食材のカスがたまる
料理中や食後に残った食材のカスがたまると、排水口の流れが悪くなります。
排水口にはあらかじめゴミ受け皿や排水トラップがついており、ある程度のゴミは排水口の中に流れない仕組みです。
しかし、小さなカスは隙間を通って排水口の奥まで流れていくため、完全には防げません。
食材のカスは排水口の中にたまるとぬめりを発生させ、ぬめりがヘドロ状に変化すると、水の流れを遮り排水口をつまらせます。
排水口が綺麗な状態に見えても、ゴミ受け皿の網目部分や排水トラップの隙間などに食材のカスがたまり、ぬめりの発生につながるのです。
油汚れがたまる
フライパンやお皿に残った油汚れを排水口に流すと、油汚れが徐々にたまり排水口の流れを悪くさせます。
多くの人が揚げ物で使う大量の油に関しては、固めたりキッチンペーパーで拭き取ったりして、適切に処理をしているかもしれません。
しかし、炒め物で使った油は拭き取ることなく、排水口に直接流してしまいがちです。
基本的に油は排水口に流さないようにしましょう。
油は冷えると固まる性質を持っており、排水口の中に留まることでつまりの原因になります。
油は水と交わることがないため、いくら水で洗い流そうとしても綺麗に落とせません。
油汚れは排水口に流さず、キッチンペーパーで綺麗に拭き取った上で、洗剤で洗うようにしてください。
固形物がつまる
気づかないうちに調味料のフタやスポンジのかけらなどの固形物が流れて、排水口をつまらせることがあります。
ゴミ受け皿や排水トラップがあるため、固形物が奥まで流れる確率は高くありません。
万が一固形物が流れてしまった場合は、ゴミ受け皿や排水トラップの前で止まるのですぐに取り出しましょう。
そのまま放っておくと、ゴミ受け皿や排水トラップを外して掃除するときに誤って奥まで流れる可能性があります。
固形物が排水トラップをすり抜けて排水管まで入り込むと、水の流れを止めてしまい、つまりの原因に。
排水管まで入り込むと自力での対処が難しくなり、業者に頼む必要性が出てくるため、固形物のつまりには十分注意しましょう。
キッチンの排水口のつまりが発生する場所

キッチンの排水口のつまりが発生する場所は、以下の3箇所です。
- 排水トラップ
- 排水ホース
- 排水管
つまりの原因を排水トラップまでで防げれば、自力でつまりを解消できます。
排水ホースや排水管がつまると、対処が大変になる可能性があるため、普段から排水トラップのつまりを確認しておきましょう。
排水トラップ
排水トラップは排水口のゴミ受け皿の下についているものです。
排水トラップは水を一時的にためて、臭いや虫が排水管からシンクまで上がってくるのを防ぐ役割を担っています。
排水トラップがつまる原因の多くは、表面にこびりつく食材のカスやぬめりです。
カスやぬめりは放置するとヘドロ状になり、排水口をつまらせるだけでなく、臭いの発生源にもなります。
排水ホース
排水ホースは、シンクの下にある排水が流れるホースのことで、S字に曲がっていたり真っすぐであったりさまざまな形があります。
排水ホースのつまりの原因は、小さなカスが排水トラップをすり抜けたり、排水トラップを外している間に固形物がホースに流れ込んだりすることです。
排水トラップを掃除してもつまりが解消されない場合は、排水ホースがつまっている可能性が考えられます。
排水管
排水管はキッチンや浴室、洗面台などの排水も流れてきます。
そのため、キッチンの食材や油汚れ以外に、髪の毛や皮脂などの汚れもたまりやすい場所です。
長期間生活しているとゴミや汚れがたまり、排水の流れを妨げます。
排水トラップの掃除やつまりを直す方法を試してもつまりが解消されない場合は、排水管がつまっている可能性が考えられます。
排水管のつまりを自分で直すのは難しいため、専門の修理業者に依頼しましょう。
排水口のつまりが引き起こすさらなるトラブル
排水口のつまりは放置すると、以下のようなさらなるトラブルを引き起こします。
- 水が流れない
- シンクに水がたまる
- 排水管から異音がする
- 悪臭がする
- 水が逆流する
つまりの初期段階では、水が流れにくい程度で済みますが、放置することで水が流れなくなりシンクに水がたまります。
さらに、排水口からの悪臭や排水管の異音など、つまる以外のトラブルが起きる可能性も。
最悪の場合、排水が逆流しシンク内に汚水がたまり、料理が難しくなるケースもあります。
排水口のつまりは日常生活に支障をきたしてストレスとなり、精神衛生の面においても悪影響を与えるものです。
排水口をつまらせないためにも、こまめな清掃を心がけるとともに、水が流れにくいと感じたら早めにつまり解消法を実践して、さらなるトラブルの発生を防ぎましょう。
排水口のつまりを直す際の注意点

排水口のつまりを自力で直す前に、以下の注意点を確認しておきましょう。
- 固形物はこまめに取り除く
- 熱湯を流さない
- 自信がない場合は業者に依頼する
自力でつまりを直す際は、基本的な注意点を知っておくことでスムーズに作業できるので、ぜひ参考にしてください。
固形物はこまめに取り除く
排水口のつまりを自力で直す際には、ゴミ受け皿や排水トラップを外していることが多いため、固形物が排水口の中に入り込まないよう注意してください。
食材のカスやキッチンペーパーの切れ端などは、こまめに取り除いてゴミ箱に捨てましょう。
作業中は手袋やマスク、洗剤のフタなどが排水口に流れ込むリスクがあるため、シンク内に放置しないことも大切です。
固形物が排水口の内側に入ると自力で取り除くのが難しくなるため、入り込まないように注意しながら作業しましょう。
熱湯を流さない
油汚れを落とす際は、お湯の使用が効果的です。
しかし、熱湯は使わないようにしてください。
熱湯を使用すると、排水トラップや排水ホースなどのつなぎ目やパッキンなど、ゴムや樹脂でできている部分を変形させるリスクがあります。
油汚れを落としたい場合は、給湯で設定できる60℃程度のお湯を使ってください。
シンク内や排水トラップなどの部品を掃除する際も、熱湯の使用は控えましょう。
自信がない場合は業者に依頼する
さまざまな方法を試してもつまりが解消されない場合や、そもそも自分で直す自信がない方は、専門の修理業者に依頼しましょう。
業者に依頼すれば原因が特定でき、確実につまりを直せるため、安心して任せられます。
無理して自分で直そうとすると、さらなるトラブルが発生し余計な労力がかかる可能性もあります。
修理業者に依頼する際は、本記事の「キッチンの排水口のつまりを業者に依頼する際のポイント」を参考に、信頼できる業者を選びましょう。
キッチンの排水口のつまりを直す方法7選

自力でキッチンの排水口のつまりを直す方法は、以下の7つです。
- タオルとお湯で押し流す
- ラバーカップを使用する
- 液体パイプクリーナーで洗浄する
- 塩素系漂白剤で洗浄する
- 重曹とクエン酸で汚れを浮かす
- ワイヤーブラシ(ワイヤー式パイプクリーナー)で汚れを削る
- つまったものを直接取り除く
それぞれ詳しい内容を見ていきましょう。
1.タオルとお湯で押し流す
タオルとお湯を使うことで、排水口のつまりを改善できる可能性があります。
油汚れや洗剤のカスなどが固まるような、軽度のつまりに対して効果的な方法です。
まずは、以下のものを準備します。
- マスク
- ゴム手袋
- タオル
手順は以下のとおりです。
- マスクとゴム手袋をつけて換気する
- 排水口のフタ、ゴミ受け皿、排水トラップを外す
- 排水口の中にタオルを詰める
- 40℃程度のぬるま湯をシンク内にためる
- お湯がたまった段階でタオルを抜き排水口内にお湯を一気に流す
排水口内に一気にお湯を流し込むことで、排水ホースに水圧をかけられます。
つまりの原因である油汚れやカスを、排水ホースの奥に押し流すことが可能です。
熱湯を使うとやけどをしたり、排水ホースのつなぎ目やパッキンなど、ゴムや樹脂の部分を変形させたりするリスクがあります。
お湯の温度は40〜50℃程度にしておきましょう。
2.ラバーカップを使用する
トイレのつまりで使うことが多いラバーカップは、キッチンの排水口のつまりにも活用できます。
排水口に圧力をかけ物理的につまりの原因を動かすことで、排水ホース内部のつまりを解消できます。
準備するものは以下の3つです。
- マスク
- ゴム手袋
- ラバーカップ
手順は以下のとおりです。
- マスクとゴム手袋をつけて換気する
- 排水口のフタ、ゴミ受け皿、排水トラップを外す
- ラバーカップを排水口に直接当てる
- ゆっくり押し込んで密着させてから勢いよく引っ張る
- 水が問題なく流れるまで同じ動作を繰り返す
ラバーカップは、ゆっくり押して一気に引っ張ることで、排水口に強い圧力をかけられます。
ラバーカップと同じような方法で、真空式パイプクリーナーを使う方法もあります。
基本的な使い方はラバーカップと同じですが、より強力な圧力を加えられるため、頑固な汚れに効果的です。
以下の動画でラバーカップの使い方のコツを紹介しています。
3.液体パイプクリーナーで洗浄する
パイプユニッシュのような液体パイプクリーナーは、洗剤のこびりつき汚れやぬめりなどに効果的です。
市販の洗剤を買って、排水口に流すだけなので誰でも簡単にできます。
まずは、以下のものを準備します。
- マスク
- ゴム手袋
- 液体パイプクリーナー(パイプユニッシュ)
手順は以下のとおりです。
- マスクとゴム手袋をつけて換気する
- 排水口のフタ、ゴミ受け皿、排水トラップを外す
- 排水ホース内に直接パイプクリーナーを流し込む
- 30分ほどそのままにしておく
- 水を大量に流しパイプクリーナーを落とす
- 排水口のフタ、ゴミ受け皿、排水トラップを元の状態に戻す
基本的には、パイプクリーナーを排水口の中に直接流し込むだけです。
分量や放置する時間については、商品ごとの説明書を確認してください。
液体パイプクリーナーは肌に直接触れると危険な物質が含まれています。
作業前は必ず手袋を着用し、臭い対策としてマスクも着用しましょう。
4.塩素系漂白剤で洗浄する
塩素系漂白剤は、中性洗剤では落ちない頑固な汚れやぬめりに効果的です。
漂白剤はこする必要がなく、排水口内にかけたら放置して汚れを落とします。
まずは、以下のものを準備してください。
- マスク
- ゴム手袋
- 塩素系漂白剤(泡タイプが密着させやすくおすすめ)
手順は以下のとおりです。
- マスクとゴム手袋をつけて換気する
- 排水口のフタ、ゴミ受け皿、排水トラップを外す
- 排水口内にたまっている水をスポンジや雑巾などで吸い出す
- 塩素系漂白剤を汚れに密着させる
- 使用方法にしたがって15〜30分ほど放置する
- 水を大量に流し漂白剤を洗い落とす
- 排水口のフタ、ゴミ受け皿、排水トラップを元の状態に戻す
塩素系漂白剤は液体パイプクリーナーと同様、刺激の強い物質が含まれており独特の臭いを発するので、必ずゴム手袋とマスクをしましょう。
排水口を掃除するついでに、排水口のフタやゴミ受け皿、排水トラップなども漂白剤につけておくと、効率的に汚れを落とせます。
5.重曹とクエン酸で汚れを浮かす
重曹(アルカリ性)とクエン酸(酸性)は混ぜると発泡し、泡によって汚れを浮かす効果があります。
重曹には消臭効果もあり、つまりとあわせて悪臭の予防にも効果的です。
まずは、以下のものを準備します。
- マスク
- ゴム手袋
- 重曹
- クエン酸(お酢でも代用可能)
手順は以下のとおりです。
- マスクとゴム手袋をつけて換気する
- 排水口のフタ、ゴミ受け皿、排水トラップを外す
- 排水口のフタ、ゴミ受け皿、排水トラップの汚れを軽く落とす
- 排水口と各部品に重曹とクエン酸を適量かける
- 30分ほどそのままにしておく
- 排水口と各部品をお湯で洗い流す
大理石のキッチンシンクや鉄でできた排水トラップを使用している場合は、クエン酸の使用を避けましょう。
クエン酸が大理石や鉄に長時間触れることで、傷みやサビの原因になります。
重曹とクエン酸の組み合わせは、キッチン以外にもトイレや洗面台など、さまざまな場所のつまり解消に使える万能的な掃除方法です。
6.ワイヤーブラシ(ワイヤー式パイプクリーナー)で汚れを削る
ワイヤーブラシ(ワイヤー式パイプクリーナー)は、ワイヤーの先端がブラシ状になっており、排水口に差し込んでつまりの原因を除去する道具です。
お湯や洗剤などでつまりを解消できなかった場合に、有効的な対処法です。
まずは、以下のものを準備します。
- マスク
- ゴム手袋
- ワイヤーブラシ(ワイヤー式パイプクリーナー)
手順は以下のとおりです。
- マスクとゴム手袋をつけて換気する
- 排水口のフタ、ゴミ受け皿、排水トラップを外す
- 排水口からワイヤーを奥まで差し込む
- ワイヤーを回転させ先端のブラシを使い、つまりの原因を削り取る
- 水が問題なく流れるまで同じ動作を続ける
ワイヤーを排水口に差し込んだ際、つまりの原因があればワイヤーが引っかかります。
そこでワイヤーを回転させるだけなので、簡単に行えます。
ワイヤーブラシはつまりの除去だけでなく排水口内の掃除にも有効なため、ついでに掃除も行い排水口内を清潔に保ちましょう。
7.つまったものを直接取り除く
排水口のつまり解消法として、つまったものを直接取り除く方法があります。
排水トラップを外した際に、排水口の入り口付近につまったものが見える場合は、直接手で取り除けます。
入り口付近に異物がつまっていることを確認した時点で、さらに奥に流れ込まないよう水の使用は一旦中止してください。
自分で直接つまったものを取り除く際は、異物が目視で確認できる場合だけにしましょう。
異物を目で確認できず、排水ホースの奥につまっている場合は、分解したり専門的な器具が必要です。
慣れていない方が行うと、さらなる故障につながる可能性があります。
自力で取り除くのが難しいと感じた場合は、無理せず専門の業者に依頼しましょう。
キッチンの排水口のつまりを業者に依頼する費用の相場

キッチンの排水口のつまりを業者に依頼する際の費用相場は、以下のとおりです。
| 作業内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 薬品による排水口洗浄 | 5,000~10,000円程度 |
| 排水ホースのつまり除去 | 8,000~15,000円程度 |
| ワイヤーによるつまり除去 | 15,000~40,000円程度 |
| 高圧洗浄機によるつまり除去 | 30,000~60,000円程度 |
専用の器具や高圧洗浄機が必要な作業になると、費用も高額になります。
業者を利用する際は、必ず事前に見積りをしてもらい、金額に納得した上で修理を依頼しましょう。
信頼できる業者については「キッチンの排水口のつまりを業者に依頼する際のポイント」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
富士水道センターでも、キッチンの排水口のつまりに対して修理を承っています。24時間365日受付可能で、無料見積りを行っています。
また、最長10年の施工保証付きで、安心して依頼していただけるので、お気軽にご相談ください。
キッチンの排水口のつまりを業者に依頼する際のポイント

キッチンの排水口のつまりを業者に依頼する際のポイントは、以下の3つです。
- 保証が充実している業者を選ぶ
- 料金相場に近い業者を選ぶ
- すぐに対応してくれる業者を選ぶ
高額な修理代を払ったり、修理ミスによるトラブルを避けたりするために、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
ぜひ業者に頼む際の参考にしてください。
保証が充実している業者を選ぶ
キッチンの排水口のつまりに関する修理を業者に依頼する場合、以下のように保証が充実している業者を選びましょう。
- 数年間は無料でメンテナンスしてくれる
- 修理後のトラブルに関しては無料で再修理に対応してくれる
- 修理後は無料で数回程度アフターチェックをしてくれる
保証制度が充実していると、安心して修理を依頼できるだけでなく、万が一修理後に不具合が発生した場合でも、トラブルにつながりにくくなります。
キッチンの排水口のつまりに関する修理業者を選ぶ際は、保証内容を確認してから申し込みましょう。
料金相場に近い業者を選ぶ
キッチンの排水口のつまりに関する修理業者を探す際は、業者の料金設定と修理内容の料金相場を比べましょう。
業者によって料金設定は異なり、中には相場よりも高い料金を請求する悪徳な業者も存在します。
料金設定の詳細を知るためには、一度無料で見積りを依頼することをおすすめします。
実際に立ち会いで見積りをしてもらう際は、より詳しい料金を知るために業者側につまりの状況を詳しく説明してください。
業者側もつまりの状況を詳しく説明してもらうことで、正確な料金を伝えやすくなります。
すぐに対応してくれる業者を選ぶ
キッチンの排水口のつまりに関する修理を業者に依頼する際は、可能な限り即日対応してくれる業者を選びましょう。
24時間受付可能で、遅くても翌日には対応してくれる業者がおすすめです。
とくに排水口が完全につまって使えないといった緊急時は、すぐにでも対応してもらいたい状況と言えます。
見積りをして金額に問題がなければ、その場で修理を開始してくれるか依頼してみるのもひとつの方法です。
キッチンは基本的に毎日使うものなので、使えない期間が長くなるとストレスの増加につながります。
また、排水口のつまりを放置すると悪臭や虫の発生、水が逆流してくるといったリスクも高まります。
キッチンの排水口のつまりを予防する方法

キッチンの排水口のつまりを予防する方法は、以下の5つです。
- 定期的に掃除をする
- 固形物は排水口に流さない
- ゴミ受け皿に水切りネットをつける
- 油汚れをあらかじめキッチンペーパーで拭き取る
- パイプクリーナーを使用する
ちょっとした工夫で簡単に排水口のつまりを予防できるので、ぜひ試してみてください。
定期的に掃除をする
キッチンの排水口のつまりを予防するために、以下の手順で定期的に掃除を行うと効果的です。
- ビニール袋に水を入れて口をしばる
- 排水口のフタ、ゴミ受け皿、排水トラップなどを取り外す
- 排水口に水を入れたビニール袋を乗せる(ビニール袋が栓の役割をする)
- シンク内に40~60℃のお湯をためる
- ビニール袋を外して貯まったお湯を一気に流す
排水口のフタやゴミ受け皿、排水トラップなどの汚れが気になる場合は、排水口の掃除のついでに、お湯の中にハイターを入れてシンク内に浸けておくと一石二鳥です。
固形物は排水口に流さない
普段から固形物が排水口に流れないよう注意しましょう。
食材のカスやキッチンペーパーの塊など、小さなものでも徐々にたまっていくと排水口をつまらせる原因になります。
ラップやビニールの破片などは透明で見えにくく、知らないうちに流れている可能性があります。
誤って固形物を流してしまった場合でも、ゴミ受け皿や排水トラップで止まる仕組みになっているので、すぐに気づけば奥まで流れる心配はありません。
ゴミ受け皿や排水トラップを取り外して掃除している場合は、万が一固形物が流れると排水口の奥まで入っていくので、とくに注意してください。
ゴミ受け皿に水切りネットをつける
あらかじめゴミ受け皿に水切りネットを付けておけば、通常は流れてしまうような食材のカスや油汚れを止めることが可能です。
水切りネットは使い捨てで、ゴミや汚れがたまってきたら新しいものに交換するだけなので、掃除の手間を減らせる点も魅力です。
ネットを交換する際、ついでにゴミ受け皿や排水トラップを掃除する習慣をつければ、ぬめりや悪臭が発生するのを予防できます。
水切りネットを購入する際は、自宅のゴミ受け皿のサイズを確認してから、取り付けられるものを購入しましょう。
油汚れをあらかじめキッチンペーパーで拭き取る
キッチンの排水口のつまりを予防するために、フライパンやお皿は油汚れをキッチンペーパーで拭き取ってから洗いましょう。
揚げ物料理をした際に出る大量の油は、市販の油処理材を使用し可燃ごみとして処分してください。
少量の油汚れでも毎日流すことでたまっていき、排水口をつまらせます。
油汚れは、食材のカスやキッチンペーパーの破片などが流れた際に、排水口内にこびりつく原因にもなります。
面倒かもしれませんが、油汚れは確実に拭き取ってから洗いましょう。
パイプクリーナーを使用する
排水口はこまめに掃除したり油汚れを拭き取ったりしても、ちょっとした汚れや水アカなどによって汚れます。
そのため、定期的にパイプクリーナーを排水口に流し込み、ぬめり汚れを落とすことで、排水口のつまりの予防が可能です。
排水口が完全につまった状態だと、パイプクリーナーの効果は薄れてしまいます。
つまらせないためにも、排水口の清潔を保持する目的でパイプクリーナーを使用しましょう。
なお、パイプクリーナーには強力な薬剤が使用されているため、使用時は必ずゴム手袋を着用してから作業してください。
キッチンの排水口のつまりに関するよくある質問

キッチンの排水口のつまりに関するよくある質問は、以下の5つです。
- どのように掃除すればいいですか?
- 掃除はどのくらいの頻度ですればいいですか?
- 排水口が臭いときはどうすればいいですか?
- 排水口からボコボコ音がするのはなぜですか?
- 排水口の流れが悪いのはどうすれば直りますか?
それぞれわかりやすく回答しているので、ぜひ参考にしてください。
どのように掃除すればいいですか?
掃除方法は、記事内でも紹介している、以下のようなつまりの解消法とほとんど同じです。
- お湯で油汚れを洗い落とす
- 液体パイプクリーナーで洗浄する
- 塩素系漂白剤で洗浄する
- ワイヤーブラシで固まった汚れを削る
- 重曹とクエン酸で汚れを浮かして落とす
掃除方法は軽い汚れであれば中性洗剤、ぬめり汚れにはクエン酸と重曹といった、汚れの種類によって最適な方法が変わってきます。
キッチンの排水口にどのような汚れがたまっているかを把握した上で、効果的な掃除をしましょう。
キッチンの排水口の掃除については、以下の記事で紹介しているので、ぜひお役立てください。
掃除はどのくらいの頻度ですればいいですか?
キッチンの排水口の掃除は、頻繁に使う場合は可能であれば毎日掃除したいところです。
排水口の汚れは徐々にたまっていき、つまるだけでなく悪臭の発生にもつながります。
毎日掃除すれば、確実につまりや悪臭を予防できます。
毎日掃除するのが難しい場合は、少なくても週に1回は掃除しましょう。
排水口が臭いときはどうすればいいですか?
排水口が臭いときは、以下の対処法を試してください。
- ゴミ受けや排水口の汚れを掃除する
- 排水口のワントラップを正しく取りつける
- 封水に適量の水を注ぐ
- 排水トラップの掃除をする
- 防臭ゴムで排水ホースと塩ビ管にできた隙間をふさぐ
- 排水ホースを修理・交換する
- 排水マスの掃除をする
普段からできる臭い予防は、以下のとおりです。
- 生ゴミをシンク内に残さない(料理するごとに捨てる)
- 油を排水口に流さない
- 40〜60℃のお湯で汚れを洗い落とす
- アルミホイルをゴミ受け皿に入れる
- こまめに除菌スプレーを吹きかける
キッチンの排水口の臭いの対処法や予防については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
排水口からボコボコ音がするのはなぜですか?
キッチンの排水口からボコボコと音がするのは、排水口がつまりかけているかもしれません。
ボコボコ音が聞こえた時点で早めに対処することで、排水口のつまりを予防できます。
また、排水管の接続部の緩みや破損が原因で、ボコボコといった空気音が発生することもあります。
緩みは自力で締め直すこともできますが、破損の場合は交換や修理が必要になり、自力で行うのは困難です。
本記事で紹介している「キッチンの排水口のつまりを直す方法7選」を試してみて、それでも音が解消されない場合はつまり以外のトラブルを疑い、業者に一度見てもらいましょう。
排水口の流れが悪いのはどうすれば直りますか?
排水口の流れが悪い時点で、つまりかけているか、すでにつまっている状態と推測されます。
そのため、つまりの解消法と同じように以下のことを試してください。
- タオルとお湯で汚れを押し流す
- ラバーカップを使用しつまりかけを解消する
- 液体パイプクリーナーで洗浄する
- 塩素系漂白剤で洗浄する
- ワイヤーブラシ(ワイヤー式パイプクリーナー)で汚れを削る
- 重曹とクエン酸で汚れを浮かせて綺麗にする
キッチンの排水口の流れが悪くなる原因や、効果的な掃除方法については、以下の記事でも解説しているので、参考にしてください。
キッチンの排水口のつまりが発生した際は迷わず業者に依頼しよう

キッチンの排水口のつまりが発生した際は、まず本記事で紹介した自力でできる以下の対処法を試してみてください。
- タオルとお湯で押し流す
- ラバーカップを使用する
- 液体パイプクリーナーで洗浄する
- 塩素系漂白剤で洗浄する
- 重曹とクエン酸で汚れを浮かす
- ワイヤーブラシ(ワイヤー式パイプクリーナー)で汚れを削る
- つまったものを直接取り除く
以上のことを試してもつまりが改善されない場合は、専門の修理業者に依頼しましょう。
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施工して終わりではなく、施工日から最長10年の無料施工保証を提供しており、熟練のスタッフが修理からアフターフォローまで責任を持って作業いたしますので、キッチンの排水口のつまりや水まわりのトラブルなどで困ったときはお気軽にご相談ください。
記事の監修者

島尻 博富士水道センター
水道工事や各種水回りの修理に従事して35年間。大規模修繕工事の計画~実施までの対応も可能。保有国家資格(給水装置工事主任技術者、一級管工事施工管理技士、一級建築配管技能士)。2023年1月25日放送 テレ朝スーパーJチャンネルで強烈寒波の報道に出演。












