
キッチン排水溝がゴボゴボ鳴る原因とは?詰まり・臭い・逆流を防ぐ正しい対処法
水のトラブル
更新日 : 2026年01月22日

富士水道センター編集部
キッチンの排水溝からゴボゴボという音が聞こえる場合、排水トラブルの前兆かも・・・?
放置すると水の流れが悪化し、悪臭や逆流につながる恐れもあります。
本記事では、ゴボゴボ音が発生する原因から自分でできる対処法、業者に相談すべき判断基準までをまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
キッチン排水溝がゴボゴボ鳴るのはなぜ?

キッチンの排水溝からゴボゴボ音が発生する現象は、排水と空気の流れが正常に保たれていない状態です。
見た目に異常がなくても、配管内部では詰まりや圧力の乱れが進行している場合があります。
ここでは、代表的な原因を整理し、音が発生する仕組みを見ていきましょう。
排水管内部の詰まりが空気の流れを妨げている
排水管の内部に汚れが蓄積すると、水と一緒に流れるはずの空気が遮られます。
その結果、排水時に管内の空気が逃げ場を失い、逆流するような動きが起こります。
このとき発生するのがゴボゴボという音です。
主な原因は、油汚れや細かな食材カスの堆積。
完全に詰まる前段階で起こる症状のため、早期発見のサインといえます。
排水トラップ内の水封が乱れている
排水トラップには、水を溜めて下水の臭いを防ぐ水封という仕組みがあります。
急激に大量の水を流すと、この水封が一時的に引っ張られてしまうのです。
その際に空気が吸い込まれ、音が発生します。
水封の乱れは異常ではありませんが、頻発する場合は配管環境に問題があるかもしれません。

油汚れや食材カスが徐々に蓄積している
日常的に流される油や洗剤カスは、冷えることで排水管の内側に付着します。
その上に細かなゴミが絡み、少しずつ流路が狭くなる原因に。
完全な詰まりに至る前段階で、水と空気がぶつかり合い音が出ます。
自覚しにくい進行型のトラブルであり、定期的な清掃が重要です。
集合住宅特有の配管構造が影響する場合
マンションやアパートでは、複数の住戸が同じ排水管を共有しています。
他の部屋で大量の排水が行われると、管内の空気圧が変化する構造です。
その影響が自宅の排水口に伝わり、ゴボゴボ音が出ることがあります。
このように、自室に原因がない場合もあります。
ゴボゴボ音を放置すると何が起こる?

キッチン排水溝のゴボゴボ音は、軽度な不具合に見えても注意が必要です。
初期段階で対処しなければ、排水機能だけでなく衛生面や住宅設備全体に悪影響を及ぼします。
ここでは、放置によって起こりやすい具体的なトラブルをまとめていきます。
排水の流れが悪化し水が溜まりやすくなる
ゴボゴボ音が出ている状態では、排水管内部の流路がすでに狭くなっています。
そのまま使用を続けると、水の流れがさらに低下する原因に。
シンクに水が溜まりやすくなり、調理や洗い物に支障が出ます。
一時的に流れても、再発を繰り返す点が特徴です。
下水の臭いが室内に上がってくる
排水トラップの水封が乱れると、下水管と室内がつながりやすくなります。
その結果、排水口から不快な臭いが立ち上がります。
一度臭いが染みつくと、換気だけでは解消しにくい状態に。
衛生環境の悪化につながるため、早期対処が重要です。
最終的に逆流や水漏れが発生する
詰まりが限界に達すると、排水が行き場を失います。
その結果、排水口から水が逆流してしまうのです。
床への漏水が起きた場合、収納や建材への被害も発生します。
修理費用が高額になりやすい点も大きなリスクです。
自分でできるキッチン排水溝の対処法とは?

ゴボゴボ音が発生している場合でも、初期段階であれば自分で改善できる可能性があります。
特別な工具を使わず、家庭にある道具で対応できる方法も少なくありません。
ここでは、安全性と効果のバランスが取れた対処法を紹介します。
排水口のゴミ受けとトラップを清掃する
最初に行うべき対処は、排水口周辺の清掃です。
ゴミ受けや排水トラップには、目に見える汚れが溜まりやすくなります。
部品を取り外し、中性洗剤とスポンジで洗浄してください。
汚れを除去するだけで、水と空気の流れが改善する場合があります。
作業後は正しく組み直すことが重要です。
40〜50℃程度のお湯で油汚れを流す
排水管内の軽度な油汚れには、お湯を使った方法が有効です。
40〜50℃程度のお湯をゆっくり流してください。
固まった油が柔らかくなり、管内を流れやすくなります。
熱湯は配管を傷める恐れがあるため避ける必要があります。
定期的に行うことで予防効果も期待できます。
重曹とクエン酸を使った簡易洗浄
自然由来の洗浄方法として、重曹とクエン酸の併用がおすすめです。
排水口に重曹を入れ、その上からクエン酸水を注いでみましょう。
発泡作用により、管内の汚れが浮き上がります。
数十分置いた後にぬるま湯で流すと効果的です。
軽度な詰まり向けの方法といえます。
ラバーカップで軽度の詰まりを解消する
水の流れが明らかに悪い場合は、ラバーカップ(すっぽん)の活用がおすすめです。
排水口に密着させ、押し引きを繰り返します。
圧力変化によって、詰まりの原因を動かす仕組みです。
強く行いすぎると水が飛び散るため注意しましょう。
作業後は必ず水の流れを確認してください。
改善しない場合に考えられる原因は?

掃除や簡易的な対処を行ってもゴボゴボ音が解消しない場合、原因はより深い場所にある可能性があります。
表面的な汚れではなく、配管構造や設備そのものに問題が生じている状態です。
ここでは、個人での対処が難しくなりやすい原因をまとめます。
排水管の奥で頑固な詰まりが発生している
排水管の見えない奥で、油汚れやヘドロが固着している場合があります。
この状態では、お湯や洗浄剤では十分な効果が得られません。
水は流れても空気の通り道が塞がれ、音だけが続くケースもあります。
専門的な器具を使わなければ除去できない状態です。
無理な作業は悪化の原因になります。
通気不良により空気圧が調整できていない
排水設備には、空気を逃がすための通気構造があります。
この通気が正常に機能しないと、排水時に圧力差が生じます。
結果として、排水口から空気が逆流し音が発生します。
建物全体の配管設計が影響する場合も。
個人での改善は難しい要因です。
配管の勾配不良や経年劣化
排水管は緩やかな傾斜を保つことで、水を自然に流します。
経年劣化や施工不良により、この勾配が崩れる場合があります。
水が滞留しやすくなり、詰まりと音が発生します。
築年数が長い住宅では特に注意が必要です。
設備更新が必要になるケースもあります。
業者に依頼すべきタイミングの目安は?

キッチン排水溝のゴボゴボ音は、自分で対処できる範囲を超える場合があります。
無理に対応を続けると、配管を傷めるリスクが高まります。
ここでは、専門業者への依頼を検討すべき具体的な判断基準を整理します。
何度掃除してもゴボゴボ音が再発する場合
一時的に改善しても、短期間で音が再発する場合は注意が必要です。
排水管の奥に原因が残っている可能性があります。
表面的な清掃では根本解決に至りません。
繰り返す症状は、専門的な洗浄が必要なサインです。
早めの依頼が結果的に負担を減らします。
水の流れが明らかに遅い状態が続く場合
水を流した際、排水に時間がかかる状態が続く場合も要注意です。
詰まりが進行している可能性があります。
完全に詰まると逆流の危険性が高まります。
流れの悪さを感じた段階で相談することが重要です。
被害拡大を防ぐ判断といえます。
悪臭や逆流が同時に発生している場合
ゴボゴボ音に加えて臭いや逆流が起きている場合、緊急性が高まります。
排水トラップの機能低下や重度の詰まりが考えられます。
衛生面への影響も無視できません。
自己判断での対処は避けるべき状態です。
速やかに専門業者へ連絡してください。
なお、水道業者とのトラブルが多発しているので、業者選びは慎重に行いましょう。
以下のコラムも参考にしてみてください。
キッチン排水溝のゴボゴボを防ぐ予防策は?

ゴボゴボ音は、日常の使い方を見直すことで予防できます。
特別な作業を行わなくても、習慣を整えるだけで発生リスクは大きく下がります。
ここでは、継続しやすく効果の高い予防策を整理します。
油を直接流さない習慣を徹底する
調理後のフライパンや皿に残った油は、そのまま流さないことが重要です。
キッチンペーパーなどで拭き取ってから洗ってください。
少量の油でも、排水管内では蓄積しやすくなります。
油汚れを減らすだけで、詰まりの発生率は大きく下がります。
最も基本的で効果的な対策です。
定期的に排水トラップを洗浄する
排水トラップは汚れが溜まりやすい場所です。
月に1回程度を目安に取り外して清掃してください。
汚れをため込まないことで、水封も安定します。
臭いや音の予防にもつながります。
簡単な作業でも効果は高いといえます。
月1回の簡易メンテナンスを行う
40〜50℃程度のお湯を定期的に流す習慣をつけてください。
軽度な油汚れを溶かし、管内に残りにくくします。
重曹とクエン酸を併用する方法も有効です。
詰まりを未然に防ぐ目的で行うことがポイントです。
継続することでトラブルを遠ざけられます。
よくある質問

キッチン排水溝のゴボゴボ音は自然に直りますか
一時的に音が収まる場合もありますが、根本原因が解消されたわけではありません。
詰まりや通気不良が進行している可能性が高く、再発しやすい状態です。
早めの点検と対処が重要です。
市販のパイプクリーナーは効果がありますか
軽度な油汚れやヌメリには一定の効果があります。
ただし、固着した汚れや配管奥の詰まりには不十分な場合があります。
使用後も改善しない場合は別の対処が必要です。
集合住宅でも自分で対処して問題ありませんか
排水口周辺の清掃程度であれば問題ありません。
ただし、強い薬剤や工具の使用は共用配管に影響する恐れがあります。
不安な場合は管理会社へ相談してください。
ゴボゴボ音と同時に臭いが出る原因は何ですか
排水トラップの水封が乱れ、下水の空気が上がっている可能性があります。
詰まりや通気不良が重なると発生しやすくなります。
放置せず早めに対処してください。
修理費用はどのくらいかかりますか
軽度な詰まり除去であれば数千円から1万円程度が目安です。
高圧洗浄や配管修理が必要な場合は、費用が高くなる傾向があります。
事前見積もりを確認してください。
夜間だけゴボゴボ鳴るのはなぜですか
集合住宅では、他の住戸の排水使用が影響する場合があります。
管内の空気圧変化が原因で音が発生します。
自室に異常がないケースも考えられます。
まとめ
キッチン排水溝のゴボゴボ音は、排水管内の詰まりや空気の流れの乱れが原因で発生します。
初期段階であれば、清掃や簡単な対処で改善できるケースもあります。
一方、放置すると悪臭や逆流、水漏れなどの深刻なトラブルにつながります。
日常的な予防と早めの対応が重要です。
改善しない場合は、無理をせず専門業者へ相談してください。
記事の監修者

島尻 博富士水道センター
水道工事や各種水回りの修理に従事して35年間。大規模修繕工事の計画~実施までの対応も可能。保有国家資格(給水装置工事主任技術者、一級管工事施工管理技士、一級建築配管技能士)。2023年1月25日放送 テレ朝スーパーJチャンネルで強烈寒波の報道に出演。












