トイレが流れないときの故障原因と対処法を解説！身近な解決策は？

トイレが流れない原因7つとは？

トイレが流れない原因は、主に以下7つのうちのどれかです。

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1.異物や流れにくいものを流してしまった

トイレットペーパー以外の異物を流してしまうと、トイレがつまる原因となります。

誤って流してしまいやすいのは、以下のようなものです。

残飯を流す人もいますが、トイレは食べ物や生ごみを流すことを想定して製造されていないので、本来は流してはいけません。

また、通常は水にとけるトイレットペーパーやおしりふき、クリーニングシートなども、大量に流すとつまってしまうことがあります。

大量の紙を一度に流さないよう注意しましょう。

2.普段から流す水の量が少ない

節水により普段から少ない量でトイレを流すようにしていると、トイレがつまって流れなくなる原因になります。

流れきらずに残ったトイレットペーパーやクリーニングシートなどが排水管に蓄積されてしまうためです。

タンク内に節水用品を入れていたり、常に「小」で流すようにしていたりする場合にトイレが流れなくなったら、排水管に何かがつまっているからかもしれません。

3.尿石が溜まっている

トイレのつまりは、尿石の蓄積によって引き起こされることもあります。

尿石は、尿中のカルシウムや尿素などが結晶化してできたものです。

見た目は茶色や黄色いかたまりで、放置すると、さらに尿石が形成されて大きくなります。

便器や排水管に尿石が形成されると、水の流れが妨げられ、トイレがつまってしまう原因に。

トイレが流れないだけでなく異臭や悪臭がする場合は、尿石が原因の可能性が高いと言えます。

4.止水栓が開いていない

トイレの点検や修理のために閉めた止水栓が、閉じたまま放置されているのが原因の可能性もあります。

止水栓とは、水の流れや量を調整するための設備です。水まわりのメンテナンスを行う場合は、水が吹き出さないよう基本的に止水栓を閉めて作業を行います。

止水栓が閉まっていると、水栓レバーを操作しても水は流れません。

一時的に閉めた止水栓を開き忘れていないか、確認してみてください。

5.レバーが壊れている

水洗レバーが壊れているせいでトイレが流れないこともあります。

トイレのレバーの故障の原因は主にふたつです。

ひとつはレバーを問題なく回せているように感じても、実は空回りしているだけのケース。

もうひとつは、レバーが元の位置に戻らず、タンク内に水が溜められない状態になっているケースです。

レバーが壊れているせいで流れないときは、レバーの交換や修理により解決できます。

6.フロートバルブが壊れている

タンクの中にあるフロートバルブが壊れているときも、水が流れなくなることがあります。

フロートバルブとは、レバーとつながっている球状のゴム、またはプラスチックのことです。

水の流入と停止を制御しており、レバーを回すとフロートバルブが引き上げられて、タンク内の水が便器に流れます。

レバーとフロートバルブをつないでいる鎖が切れているとフローリングが引き上げられず、水が流れなくなってしまいます。

解決するには、フロートバルブの交換や修理が必要です。

7.浮き球が壊れている

浮き球の故障もトイレの水が流れない原因になります。

浮き球とは、タンク内の水量を調節している球状の装置のことです。

タンク内の水の上に浮いており、浮き球が上下することで給水弁も開け閉めされます。

浮き球が壊れていると給水弁の開け閉めができなくなり、タンク内に水が流れなくなってしまいます。

解決するには、浮き球の交換や修理が必要です。

トイレが流れないときの対処法とは？

トイレが流れないときは、以下の方法で解決できることがあります。

身近なものを使った対処法も紹介するので、すぐ試せるものから試してみてください。

バケツで便器に水を流し込む

バケツを使って一度に大量の水を流すことで、つまっているものを水圧で流す方法です。

トイレットペーパーのような、本来スムーズに水に溶けるはずの物質がつまっているときに効果があります。

バケツで便器に水を流し込む場合は、以下の手順で実施してみてください。

水を便器に流し込むときは、少し高いところから、なるべく勢いをつけて流し込むのがポイントです。

できるだけ水圧を高め、つまっているものが流れるまで数回試してみてください。

お湯でつまっているものを溶かす

水を流して解決できなかった場合は、お湯を流し込んでみましょう。

お湯を数回流し込んで、1時間程度待ってみてください。

水で溶けるものなら、つまりの解消が期待できます。

なお、熱湯ではなく40～60℃程度の熱さのお湯を使用しましょう。

熱湯だと便器にひびが入ってしまうおそれがあります。

割れた便器を交換しなければならず、つまりを解消するよりも高いコストがかかってしまいます。

便器を傷めないよう、沸騰したお湯は使用しないようにしてください。

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洗濯洗剤を流す

トイレットペーパーや便がつまっている場合、液体タイプの洗濯洗剤でつまりを解消できることがあります。

100ccほどの洗剤を流し、1時間ほど様子を見てみてください。

洗剤のタンパク質分解成分が、つまりの原因を分解してくれます。

ただし、洗濯洗剤は陶器製の便器の場合にのみ使用しましょう。

その他の材質でできた便器に使うと、便器が損傷してしまう可能性があります。

重曹や酢を使う

重曹と酢またはクエン酸を混ぜて炭酸ガスを発生させ、つまりを解消する方法もあります。 以下の手順で実施してみてください。 重曹や酢、クエン酸を流すときのお湯は熱湯を使用しないようにしましょう。

ラバーカップ（スッポン）を使う

固形物がつまっている場合は、ラバーカップ（スッポン）でつまりを解消できる可能性があります。

ラバーカップは以下の手順で使いましょう。

ラバーカップはホームセンターで購入可能です。

排水口を真空状態にすることが大切なので、排水口の形状やサイズに合うものを購入しましょう。

また、柄が長いと力が入れにくいことがあるので、柄が短いラバーカップのほうがオススメです。

→ラバーカップの使い方を動画でチェック！

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真空式パイプクリーナーを使う

ラバーカップでは吸引力が足りなかった場合は、真空式パイプクリーナーを使ってみましょう。

力を入れなくても、ハンドルを操作することでつまりに対処できます。

真空式パイプクリーナーは以下の手順で使用します。

真空式パイプクリーナーはホームセンターで売っています。

さまざまなサイズがありますが、トイレに使う場合は大きめのものを選びましょう。

ワイヤーブラシを使う

ワイヤーブラシもトイレのつまりの解消に有効です。

ワイヤーブラシを排水口の奥に入れ、つまりの原因となっているものに引っかけて取り出します。

取り出せない場合は、押し流せないか試してみましょう。

ただし、ムリに押し込むと排水管が傷つき、水漏れの原因になってしまうおそれがあります。なかなか解決できない場合は、別の方法を試すか、業者に連絡しましょう。

ワイヤーブラシが手元にない場合は、ワイヤーハンガーをまっすぐに変形させて、ワイヤーブラシと同じように使用してみてください。

ビニール袋を使う

排水口に手を入れる必要がありますが、ビニール袋も利用できます。具体的な手順は以下の通りです。

こぶしが小さい場合は排水口をふさげず圧力をかけられないので、あまり効果は期待できません。

また、こぶしが大きすぎる場合は排水口から抜けなくなってしまう可能性があるので、ムリに押し込まないようにしてください。

ペットボトルを使う

ペットボトルをラバーカップのように使う方法もあります。

以下の手順を参考に試してみてください。

排水口にペットボトルのサイズが合わない場合は、ラバーカップや真空式パイプクリーナーを購入して使用しましょう。

トイレレバーを交換する

トイレのレバーが原因で水が流れないときは、レバーを交換しましょう。

新しいレバーはホームセンターやインターネットで購入できます。

新しいレバーのほか、レンチとマイナスドライバーも準備しましょう。

トイレのレバーを交換するときは、以下の手順で実施します。

作業中に水が飛び散ることがあるので、雑巾も事前に用意しておくとよいでしょう。

最後に動作確認をするときは、水が流れるかだけでなく、タンクのまわりから水が漏れていないかも確認するようにしてください。

▼動画でレバーの交換手順をチェック♪

フロートバルブを交換する

フロートバルブが故障しているときは、フロートバルブを交換しましょう。

新しいフロートバルブを選ぶときは、既存のフロートバルブの形状やトイレの型番をもとに、適切なものをホームセンターやインターネットで購入してください。

新しいフロートバルブのほか、マイナスドライバーも準備しましょう。

フロートバルブは以下の手順で交換します。

フロートバルブのくさりは、長すぎても短すぎても機能しません。

そのため、レバーを回したときにフロートバルブがきちんと水を流したり止めたりできるか、確認しながら調節する必要があります。

くさりがピンと張りすぎないよう、くさりの玉が2～3個あまって少したるむ程度が目安です。

浮き球を交換する

浮き球に異常がある場合は浮き球の交換をしましょう。

新しい浮き球とマイナスドライバー、レンチを準備したら、以下の手順で交換します。

レバーを回したときに浮き球が水位に合わせて上下に動いていれば、きちんと取り付けられています。

浮き球の交換は比較的簡単な作業ですが、栓やくさりなど、タンク内のほかの部品を誤って傷つけないよう慎重に作業しましょう。

自分で直せないときは業者に修理を依頼しよう

ここまでで紹介した方法を試しても水が流れないときは、早めに業者に修理を依頼しましょう。

トイレが流れない状態を放置していると、下水が逆流したり、便器の水があふれたりしてしまうリスクがあります。

集合住宅の場合はほかの住民にも迷惑をかけてしまい、損害賠償が請求されてしまうかもしれません。

自分で直そうと試行錯誤して悪化させてしまうこともあるので、スムーズに修理できなかった場合は自分で直そうとせず、業者に相談するのがおすすめです。

トイレのつまりや故障は、水道修理業者が対応してくれます。

即日対応できる業者も多いので、急ぎの場合も相談してみましょう。

業者を選ぶときの4つのポイント｜信頼できる水道修理業者を見分けよう

トイレの配管詰まりは、誰にでも起こり得るトラブルです。

しかし、慌てて業者を呼ぶと、高額請求や不適切な作業をされるリスクもあります。

水道局や消費者庁からも注意喚起が出ており、なかには悪質業者もあるのが現状です。 安心して依頼できる業者を選ぶためには、次の4つのポイントを必ず確認しましょう。

水道局指定工事店であることを確認する

水道局指定工事店とは、各自治体の水道局から正式に許可を受けた業者のことです。

給排水設備の工事や修理を適正に行う資格を持ち、法令に基づいた施工が保証されています。

信頼性の低い無許可業者に依頼すると、再発や漏水事故の原因になる場合もあります。

依頼前に、業者のホームページや見積書で「水道局指定工事店」の記載を確認しましょう。

事前に見積りを提示してくれるか

信頼できる業者は、作業前に必ず見積り金額を提示します。

作業内容・出張費・部品代・追加費用の有無など、料金の内訳を丁寧に説明してくれるかが重要です。

「現場で見ないとわからない」と言われても、おおよその金額を伝えてくれる業者を選ぶと安心です。

出張費や点検費が無料であること

見積りを依頼しただけで出張費が発生する業者もあります。

トラブルの程度を知るために呼んだだけなのに費用がかかると、別の業者に頼み直しづらくなります。

出張・点検・見積りを無料で行っている業者なら、安心して相談でき、比較検討もしやすいでしょう。

即日対応が可能かどうか

トイレの詰まりは突然起きるもの。

放置すれば水漏れや悪臭などの被害が拡大します。

そのため、即日対応できる地域密着型の業者を選ぶことが大切です。

【要注意】悪質な水道業者一覧はどこ？急増する高額請求トラブルと信頼できる業者の選び方

FAQ｜トイレが流れない・配管の詰まりに関するよくある質問

最後に、トイレが流れないときのよくある質問をまとめました。

参考にしてみてください。

Q1. トイレの水が流れにくいとき、まず最初に確認すべきポイントは？

A. まずは、便器の水位・タンクの水量・異音の有無を確認しましょう。

水位が高い場合は便器内の詰まり、水位が低い場合はタンクや給水の不具合が考えられます。

タンクのレバーや浮き玉が正常に動いているかもチェックしてみてください。

原因が不明なまま流し続けると、水が溢れる恐れがあります。

Q2. トイレが流れないのは、必ず配管が詰まっているからですか？

A. いいえ。配管の詰まり以外にも、タンクの故障や排水圧力の低下が原因のことがあります。

とくに節水型トイレでは、水圧が弱くて汚物が流れ切らないケースもあります。

便器内部ではなく、屋外の排水管やマスの汚れが原因のこともあるため、目視できない詰まりは専門業者に点検を依頼しましょう。

Q3. ラバーカップ（スッポン）を使っても流れない場合はどうすればいい？

A. 何度か試しても改善しない場合は、詰まりが便器の奥または排水管に発生している可能性があります。

その状態で無理に作業を続けると、詰まりが奥に押し込まれ、完全に流れなくなることも。

ラバーカップで改善しないときは、ローポンプやワイヤー式クリーナーなどの専用器具を使用できる業者に依頼するのが安全です。

Q4. トイレの配管詰まりを放置するとどうなりますか？

A. 放置すると、水漏れ・悪臭・床下浸水・壁内カビの発生など、家全体に被害が広がる恐れがあります。

排水が逆流することでトイレ以外の排水口（浴室・洗面台）にも影響することがあり、衛生面にも悪影響です。

異音や水の流れが遅いなどの違和感が出た時点で、早めに点検を行いましょう。

Q5. トイレの配管詰まりは自分で直すより、業者に頼んだ方がいいですか？

A. 軽度な詰まりなら自力で解消できる場合もありますが、配管の奥や屋外マスでの詰まりは業者対応が必須です。

専門業者は高圧洗浄機や点検カメラを使用して、目に見えない部分の詰まりも根本から除去します。

無理に自分で対処すると、配管や便器を傷めて修理費が高額になることもあるため注意しましょう。

Q6. 再発を防ぐためにできる日常的な対策は？

A. 以下の習慣で再発リスクを大きく減らせます。



トイレタンクの水量を節約しすぎない（流しきる水量を確保）

これらを意識するだけで、配管内部の汚れや固着を防ぎやすくなります。

トイレが流れないときは早めに対処を

トイレが流れないときは、なんらかの原因があります。

以下の原因がないかチェックしてみてください。

自分で簡単にできる対処法もありますが、なかには難しい技術が必要なものがあります。

スムーズに作業できない場合は無理に自分で修理しようとせず、業者に依頼するようにしてください。