水道修理が必要な症状と直し方｜料金相場・悪質業者の見分け方も紹介

水道が故障した！修理依頼前にすべきこと

水道の故障に気づいたときは、あわてて水道修理業者に電話する前に、まず次のポイントを確認しておきましょう。

事前の対応しだいで、被害の広がり方や修理費用が変わってくる場合があります。

水漏れは補修テープで応急処置を

水道から水漏れしている場合は、床が水浸しにならないよう、補修テープで応急処置をしておきましょう。

本格的な水道修理を依頼するまでのあいだ、被害を最小限に抑えやすくなります。

水漏れの補修に使いやすいテープの種類を、特徴と用途別にまとめました。いずれもホームセンターや100円ショップなどで購入できます。

種類	特徴	主な用途・ポイント
水道用ラップテープ	食材用ラップのような見た目で粘着面がなく、手や配管にべたつきにくいタイプ。初めてでも扱いやすい。	排水管や蛇口の軽い水漏れを一時的に防止。応急処置に最適。
防水補修テープ	気密性・耐久性に優れた粘着テープ。強力な粘着力で隙間やひび割れを密着補修できる。	小さなひびやスキマ、ジョイント部分などの補修。屋外でも使用できるタイプが多い。
自己融着テープ	ゴム素材を含み、引っ張りながら巻くと自身が密着して一体化する。防水性が高い。	水圧がかかる箇所や金属管の接続部の一時補修に有効。高温箇所にも対応する製品がある。

どのテープを使う場合でも、補修前に必ず止水栓を閉めて水を止めておきましょう。水が出たままだと密着しづらく、うまく補修できません。

止水栓や元栓を閉める

水が噴き出している、蛇口を閉めても水が止まらないといった緊急時は、止水栓や元栓を閉めて水の流れをいったん止めましょう。

止水栓は各水まわりの配管の近くにあり、ハンドルを回すか、マイナスドライバーで回すことで閉められます。

止水栓の場所がわからない場合は、建物全体の水を管理している元栓を閉めてください。

元栓はメーターボックスやパイプスペースの中にあることが多いです。

止水栓・元栓を閉めておけば、水道修理業者が到着するまでのあいだに水漏れが悪化しにくくなります。

賃貸物件の場合は管理会社に連絡する

賃貸物件で水道に異常が発生した場合は、自己判断で修理業者を呼ぶ前に、管理会社へ連絡することが基本です。

多くの場合、管理会社側で水道修理業者の手配や紹介をしてくれます。

配管の老朽化による水漏れなど、建物の管理が原因と考えられるケースでは、修理費用を管理会社側が負担してくれることもあります。

とくにマンションでは、階下への水漏れ被害が出ると損害賠償トラブルにつながりかねません。

水道管の異常に気づいたら、早めに管理会社と水道修理業者の双方に相談しておきましょう。

マンションの階下に漏水する原因は？対処法や使える保険を解説

水道の修理料金はいくらかかる？場所別緊急の水道修理費用相場

ここでは、以下の水道修理費用の目安を紹介します。

キッチン

キッチンの水道修理は、水漏れや軽度なつまりなら1〜2万円程度で直せる場合もございます。

しかし、つまりがひどく配管の洗浄が必要な場合や、水栓が故障していて交換が必要な場合などは、3～5万円程度かかることもあります。

以下は、よくあるキッチンの水道修理例です。

トイレ

トイレの水道修理費用は、水漏れやつまりの修理は8,000～50,000円程度、便器の交換が必要な場合は10万円以上かかることがあります。

多くの場合、つまりの除去やトイレ不良の修理で済むため、便器を丸ごと交換する必要はありません。

しかし、古いトイレで代わりの部品が入手できない場合や、老朽化が進んでいる場合は交換しなければいけないこともあります。

以下は、よくあるトイレの水道修理例です。

お風呂

お風呂の水道修理費用は、排水管の軽度なつまりであれば1～2万円程度で直せるケースもあり、蛇口や部品の交換などが必要な場合は部品代も含めて5万円程度です。

つまりがひどく、高圧洗浄機の使用が必要な場合も5万円ほどかかる可能性があります。

以下は、よくあるお風呂の水道修理例です。

洗面所

洗面所の水道修理は、水漏れの修理や部品交換なら多くの場合1～2万円程度、水栓の交換は5万円ほどが目安です。

床下にある下水管から水漏れしている場合は、洗面台の着脱や床の修繕などの大規模な工事が必要となるため、より高額になる可能性があります。

以下は、よくある洗面所の水道修理例です。

水漏れの修理は高い？解決方法と料金相場を解説！

水道修理に使える保険や減免制度はある？

「水道修理の費用が高くなりそう」「漏水で家財や床が傷んでしまった」という場合は、加入している保険や自治体の制度で一部がカバーされることがあります。

必ず適用されるわけではありませんが、知っておくと負担を抑えられる可能性があります。

火災保険・家財保険の水濡れ補償

持ち家の場合、火災保険や家財保険に「水濡れ」の補償が付帯しているケースがあります。

漏水によって床や壁、家電製品、家具などが損害を受けたとき、補償の対象になるかもしれません。

ただし、「どこまでが補償対象か」「経年劣化による故障も対象になるか」は契約内容によって大きく異なります。

保険証券だけでは判断しづらいことも多いため、心配な場合は保険会社の窓口や担当者に直接確認しておくと安心です。

賃貸の保険・個人賠償責任保険

賃貸物件では、入居時に火災保険や借家人賠償責任保険、個人賠償責任保険に加入しているケースが一般的です。

自室の水道トラブルが原因で階下の部屋に被害が出た場合、これらの保険で補償される場合があります。

下の階や隣室への被害が疑われるときは、早めに管理会社と保険会社に状況を伝えましょう。

自己判断で業者を手配する前に、どの範囲まで保険でカバーされるかを確認しておくと、費用負担のトラブルを避けやすくなります。

水道料金の「漏水減免制度」

自治体によっては、敷地内の見えない場所で漏水が起きた場合に、水道料金の一部を減額してくれる「漏水減免制度」を設けているところもあります。

申請には、水道局指定工事店による修理や、修理完了を証明する書類が必要となる場合が多いといえるでしょう。

すべての地域で実施されている制度ではないため、お住まいの自治体や水道局のホームページを確認するか、直接問い合わせてみると確実です。

保険や減免制度を利用する際は、水道修理業者にもその旨を共有しておくと、必要な書類や写真の準備についてアドバイスを受けられることがあります。

水道トラブルの症状別チェックリスト｜自分で直せるか・業者に頼むべきか

水道の不具合といっても、「どこまで自分で対処できるか」「いつ水道修理業者を呼ぶべきか」は症状によって変わります。

代表的なトラブルごとに、緊急度と対応の目安をまとめました。

症状	主な原因の例	緊急度	自分でできる対処	業者に相談すべきタイミング
キッチンのシンク下が濡れている	排水トラップのゆるみ／パッキンの劣化／排水ホースのひび割れ	中	止水栓を閉めてから、排水トラップのナットを軽く締め直す。目で見えるひび割れ部分は補修テープで一時的に保護する。	締め直しても水がにじむ場合や、床板まで濡れているとき。濡れた部分が広がっているときも早めの水道修理が安心です。
トイレが流れない・水位が高い	トイレットペーパーの流しすぎ／異物のつまり／排水管の閉塞	中〜高	ラバーカップ（すっぽん）で軽いつまりを解消して様子を見る。水位が高いときは無理に水を流さないようにする。	ラバーカップでも改善しない場合や、汚水が逆流しそうなとき。便器の外側から水漏れしている場合も、自己対応は控えたほうが安全です。
お風呂の排水がゴボゴボ音を立てて流れにくい	髪の毛や石けんカスの蓄積／排水トラップや排水管の汚れ	低〜中	排水口のフタやヘアキャッチャーを外し、髪の毛やゴミを取り除く。市販のパイプクリーナーを説明書どおりに使ってみる。	市販の薬剤でも改善せず、排水がほとんど流れない状態になったとき。複数の水まわりで同時に排水不良が起きている場合も配管トラブルを疑って相談しましょう。
蛇口を閉めてもポタポタ水が落ちる	パッキンの劣化／カートリッジの不良／ナットのゆるみ	中	止水栓を閉めてからナットを軽く締め直す。メーカーや品番を確認し、同じ規格のパッキンを購入して交換する。	交換しても水漏れが止まらないときや、蛇口本体にひびが入っているとき。レバーを動かすと異音がする場合も、水道修理業者に状態を見てもらったほうが安心です。
壁・床から水がしみ出している／天井から水が落ちる	壁内・床下配管の漏水／上階からの水漏れ／水道管の凍結・破裂	高	すぐに元栓を閉めて被害の拡大を防ぐ。電気設備に水がかかっている場合は触らないようにし、感電に注意する。	基本的に自力での修理は難しい症状です。管理会社や水道局、信頼できる水道修理業者にすぐ相談し、状況を説明して対応を依頼しましょう。

上記はあくまで目安です。少しでも「判断に迷う」「自分で触るのが不安」と感じた場合は、早めに水道修理業者へ相談しておくほうが安全といえます。

水道修理業者を選ぶときのポイント

水道修理業者を選ぶときは、以下のポイントに沿って優良な業者に依頼するようにしましょう。

水道局指定工事店の中から選ぶ

水道修理業者を選ぶときは、水道局指定工事店かどうかを基準のひとつにしましょう。

水道局指定工事店とは、各自治体の水道局から法律に沿って営業していると認められた業者です。

水道局指定工事店に認定されるには、営業体制や技術面に関する一定の基準を満たしている必要があります。

そのため、水道局指定工事店であれば、ある程度の技術力と信頼性があると判断できます。

口コミや評判をチェックする

GoogleやYahoo!口コミなどをチェックし、悪い評判がないか調べてみましょう。

口コミはSNSでも見つかりますが、どのような人物がどのような経緯で依頼したのかわからないものが多いため、鵜呑みにするのは不安です。

GoogleやYahoo!口コミなどは、実際に依頼した人による詳細な体験談が見つかりやすい傾向にあります。

どのような口コミがあるかチェックし、業者の知識や技術力、マナーの参考にしてみましょう。

出張料や見積もり料、深夜・早朝料金の有無を確かめる

修理や見積もりを依頼する前に、ホームページや電話で出張料や見積もり料、深夜・早朝料金の有無を確認しておきましょう。

中には、作業料金自体は安くても、高額な手数料を追加で請求する業者もいます。

とくに「今なら80％割引」や「激安」など、安さを過度に強調している場合は、総額が本当に安いのかよく確認するようにしてください。

また、24時間対応してくれる業者は便利ですが、時間帯によって割増料金になることがあるので、依頼する時間帯にも注意しましょう。

見積もり手順や内容を確かめる

適切な修理費用で依頼できるよう、見積もりの計算の仕方にも注意しましょう。

見積もりは実際に訪問に来てもらうのが重要です。

正確な修理費用は、現場を実際に見て状況を把握しなければ出せません。

電話やメールでは概算しかわからないので、口頭のみの見積もり依頼で契約してしまうと、修理後に追加で費用がかかる可能性があります。

訪問見積もりの場合でも、極端に金額が高い業者や安い業者がいれば要注意です。安すぎる業者は手抜き工事の可能性があるので、安さだけで選ばないようにしましょう。

アフターサービスの内容を確かめる

保証期間や再施工が必要な際の対応など、アフターサービスの内容も確認しましょう。

ベテランの作業員が作業をした場合でも、修理直後に不具合が出てしまうことがあります。

修理後に不具合があったときのため、保証期間が長く、無料で再施工してくれる業者を探してみましょう。

手入れや使い方の疑問がある際のサポートもある業者だとより安心です。

水道修理でトラブルになりやすい悪質業者の特徴

水道修理は急を要することが多いため、「とにかく早く来てくれそうなところ」に連絡したくなりがちです。

その焦りにつけこんで、高額請求や不十分な工事をする悪質業者も残念ながら存在します。

実際に、水道局からも注意喚起がだされています。

ここでは、トラブルになりやすい業者の特徴をまとめました。

極端な安さをうたう広告に注意する

「水道修理1,000円〜」「作業費0円」など、極端に安い金額だけを目立たせている広告には注意が必要です。

実際には、出張費や部材費、追加作業費などが積み上がり、結果として高額になるケースもあります。

見積もりや作業内容の説明が不十分

正当な業者であれば、作業前に故障箇所や原因、必要な作業内容を説明し、書面で見積もりを提示するのが一般的です。

説明があいまいなまま作業を始めようとしたり、「見てみないとわからない」といって金額を濁したまま契約を迫ったりする業者には注意したほうがよいでしょう。

不安をあおって不要な工事をすすめる

「このままだと家が水浸しになります」「すぐに全部交換しないと危険です」など、不安をあおる言い方で高額な工事を勧めてくる業者もいます。

複数箇所の同時交換など大きな工事を提案されたときは、その場で即決せず、いったん見積書を受け取って検討する姿勢が大切です。

少しでも不信感を覚えた場合は、「今日は見積もりだけで結構です」と伝え、契約せずに終了して構いません。

あらためて別の水道修理業者に相談し、金額や工事内容を比較してから判断すると安心です。

【要注意】悪質な水道業者一覧はどこ？急増する高額請求トラブルと信頼できる業者の選び方

水道業者に修理を依頼するときの流れ

水道業者に依頼する場合は、以下の流れで修理が進みます。

お問い合わせ

まずは電話やメールで修理業者に連絡し、故障箇所や住所などを伝え、修理の対応が可能な日時を尋ねます。

トラブルの内容によっては電話での相談だけで解決できることもあるので、故障箇所や状態は、わかっている範囲でなるべく詳しく伝えましょう。

業者によっては、最初にオペレーターが簡単な聞き取りを行い、その後故障箇所について専門のスタッフが詳しく聞き取りを行うことがあります。

現地調査・見積もり

専門スタッフが実際に訪問し、現場の詳しい状況の確認と見積もりの作成を行います。

見積もりは口頭ではなく、書面で受け取るようにしましょう。

口頭だけでは言った・言わないのトラブルに発展したり、聞いていたよりも高い金額を請求されたりする原因になります。

修理

見積もりの金額や作業内容の説明に納得したら、実際に修理をしてもらいます。

水漏れや排水管のつまりなどであれば、基本的には見積もり当日に修理ができます。

説明の中に不安な点や納得できない点がある場合は、見積もりだけで終了しても構いません。

別の業者に連絡し、あらためて見積もりを作成してもらいましょう。

ご確認・お支払い

修理が終わったら、依頼した箇所が本当に直っているかを業者と一緒に確認します。

修理後の使い方やお手入れの仕方、気をつけることなど、何か気になることがあれば質問してみましょう。

作業内容に問題がなければ支払いをして完了です。

現金のほか、クレジットカードや後払い決済、銀行振込に対応していることもあります。

急ぎの修理依頼は現金を用意できないこともあるので、クレジットカードや後払い決済、銀行振込でも支払える業者がオススメです。

水道修理業者が来る前の準備

水道の修理を依頼する場合は緊急のことが多く、業者が来る前に準備する余裕はあまりないかもしれません。

もし余裕があれば、業者が作業しやすいように、修理箇所を少し片づけておきましょう。

ここでは、以下の場所で最低限準備しておくとよいことを紹介します。

キッチン

キッチンの水道修理を依頼するときは、シンクの下をなるべく空にしておきましょう。

水漏れやつまりなどが発生した場合は、シンク下にある排水管の様子を見る必要があります。

水栓に異常がある場合でも、念のため排水管をチェックすることがあるので、触ってほしくないものがあれば片づけておくのがオススメです。

トイレ

トイレの水道修理を依頼するときは、トイレ内のインテリアや掃除道具などを別室に移しておきましょう。

トイレの中はスペースが限られるので、ものが多いと作業の邪魔になってしまうことがあります。

お風呂

お風呂の水道修理を依頼するときは、洗い場にあるシャンプーや洗面器などの小物をしまっておきましょう。

脱衣所で作業することは少ないですが、見られたくないものや触ってほしくないものがあれば片づけておくと安心です。

洗面所

洗面所の水道修理を依頼するときは、排水管の作業がしやすいよう、洗面台の下の収納をなるべく空にしておきましょう。

洗面台もできるだけものを少なくしておくと水栓の作業がスムーズにできます。

水道修理は自分でもできる？

水道修理は、簡単な水漏れやつまりであれば自分で直すことも可能です。

工具や部品はホームセンターでそろえられる場合が多く、DIYに慣れている人であれば自分で対応できるケースもあるでしょう。

しかし、水まわりの修理は、排水管の構造や各設備メーカーごとの特徴などの専門知識がないと、対応が難しいこともあります。

DIY自体には慣れている人でも、水まわりの作業の経験が少ない場合は自分での水道修理はあまりおすすめしません。

とくに水漏れの場合は、悪化すると汚水が逆流したり床下が浸水したりといったリスクがあり、すばやく的確な修理が必要です。

水道修理は、基本的に専門家にまかせるようにしましょう。

水道修理を減らすための予防・メンテナンスのコツ

水道修理は突然必要になることが多いものの、日ごろの使い方や簡単なメンテナンスでトラブルのリスクを減らせる場合もあります。

場所ごとのポイントを押さえておきましょう。

キッチンで意識したいこと

キッチンの排水トラブルは、油汚れや食べカスの蓄積が主な原因です。

揚げ物の油やスープの残りをそのまま流さず、新聞紙などに吸わせてから捨てるだけでも配管への負担を減らせます。

排水口のゴミ受けはこまめに掃除し、ぬめりが気になるときは重曹や中性洗剤を使って汚れを落としておきましょう。

トイレで気をつけたいこと

トイレは「トイレットペーパーと排泄物以外は流さない」が基本です。

おしりふきシートや生理用品、ペット用の砂などは、流せると表示されていても詰まりの原因になることがあります。

タンク内に洗浄剤を入れるタイプのグッズは、部品を傷める可能性があるため、使用前にメーカーの注意書きを確認しておくと安心です。

お風呂・洗面所のちょっとした習慣

お風呂や洗面所では、髪の毛や石けんカス、化粧品の残りなどが排水口にたまりやすい環境といえます。

ヘアキャッチャーや排水口カバーを活用し、入浴後にゴミを軽く取り除く習慣をつけるだけでも、排水不良の予防につながります。

シャワーヘッドや水栓まわりの水滴をサッと拭き取る習慣をつけると、水垢やサビの付着も抑えやすくなります。

冬場の凍結対策

寒冷地や強い寒波が予想されるときは、水道管の凍結にも注意が必要です。

屋外の露出している配管には保温材やタオルを巻く、就寝前に少量の水を出しておくなどの対策で凍結リスクを下げられます。

凍結してしまった水道管を無理に叩いたり、熱湯をかけたりすると破損につながることがあります。

水がまったく出なくなったときは、落ち着いて元栓を確認し、水道修理業者や水道局に相談して指示を仰いでください。

日ごろから設備の状態を少し意識しておくと、「おかしいかも」と感じたタイミングで早めに水道修理を検討しやすくなります。

異変に気づいたときには、小さなうちに専門家へ相談しておくと安心です。

水道の故障や修理についてよくある質問

ここでは、水道の故障や修理についてよくある質問に回答します。

蛇口を閉めても水が漏れるのはなぜ？

蛇口を閉めても水が漏れるのは、主にパッキンの劣化やナットのゆるみが原因です。

パッキンの劣化はパッキンの交換、ナットのゆるみはドライバーで締め直すことにより改善できます。

パッキンの交換は難しくありませんが、小さい部品のため、修理中に誤って流してしまうことがあります。

作業前に止水栓を閉め、排水口は塞いでおきましょう。

蛇口のしまりが悪いのはなぜ？

蛇口のしまりが悪い場合は、蛇口の部品の劣化が原因なことが多数です。

蛇口の中にあるパッキンやスピンドルなどの部品は、使用しているうちに消耗していきます。

部品が劣化すると、蛇口をひねって水を止めようとしてもポタポタと垂れてしまったり、水量の調節ができなくなったりします。

劣化状況によっては部品ではなく、蛇口自体の交換が必要なこともあるので、一度業者に点検してもらうとよいでしょう。

水道のパッキンの交換目安は？

水道のパッキンの交換目安は約10年です。

パッキンは劣化しやすい部分のため、使用頻度によっては10年以下で交換しなければいけないこともあります。

パッキンには、水道の各パーツからの水漏れを防ぐ役割があります。

パッキンが劣化すると水漏れの原因となるので、最後に交換してから10年経っている場合は、点検や交換を検討しましょう。

水道管が破裂したらどうなる？

水道管が破裂すると、水まわりから水漏れや逆流が発生します。

水道管は床下や地中など見えないところにあるため、破裂したかどうかを直接確かめることは困難です。

多くの場合、水まわりの異常により水道管の破裂が発覚します。

水道管の破裂を防ぐには、業者による定期的な清掃や点検が必要です。

水道修理はどこに依頼すればよいですか？

持ち家の場合は、水道局指定工事店など信頼できる水道修理業者への依頼が基本です。

屋外の道路側で水が噴き出しているときや、メーターより手前の配管トラブルが疑われるときは、水道局や自治体の窓口にも相談してみましょう。

賃貸物件では、まず管理会社やオーナーに状況を伝える流れが一般的といえます。

自己判断で業者を呼ぶと費用負担をめぐってトラブルになりかねないため、連絡先がわからない場合は契約書や掲示板を確認してから行動してください。

水道修理にはどのくらい時間がかかりますか？

水道修理の作業時間は、症状や工事内容によって大きく変わります。

パッキン交換や軽度のつまり除去なら、点検を含めて1時間程度で終わるケースも多いといえますが、床下配管の修理や水道管の交換が必要な場合は半日以上かかることもあります。

正確な時間は現地調査をしないと判断できません。

仕事や外出の予定があるときは、見積もりの段階で「どのくらいの作業時間を見込んでいるか」を確認しておき、無理のない時間帯で水道修理を依頼しましょう。

水道修理の支払い方法には何がありますか？

水道修理の支払い方法は、業者によって異なります。

現金払いのみ対応の会社もあれば、クレジットカード決済や銀行振込、後払いサービスを利用できる会社もあります。

緊急の修理では手元に現金がない場合も多いため、事前に支払い方法を聞いておくと安心です。

見積もり時に「支払いのタイミング」とあわせて確認しておきましょう。

作業当日に全額支払うケースだけでなく、規模の大きい工事では着工前と完了後の二回に分けて支払う形をとることもあります。

一人暮らしで水道修理業者を呼ぶときの注意点は？

一人暮らしの方が水道修理を依頼する場合は、身元のはっきりした業者かどうかを意識しましょう。

訪問時には名刺や会社名を確認し、不安があれば公式サイトの電話番号へ折り返して本人かどうか確かめる方法もあります。

可能であれば、家族や友人に在宅の時間を共有しておくと安心です。

作業内容や料金説明は、その場で慌てて判断せず、書面の見積もりを見ながら落ち着いて確認してください。

少しでも納得できない点があれば、その場で質問し、必要であれば一度検討の時間を取ることも大切です。

まとめ｜水道修理は早めの対処が安心です

水漏れや詰まりは、放置すると被害が大きくなり、修理費用も時間も余分にかかってしまいます。

小さな異変でも「気のせいかな」と判断せず、原因を確かめて適切に対処することが大切です。

自分で応急処置ができるケースもありますが、配管の破損や壁・床の漏水など専門的な作業が必要な場合は、無理をせず早めに水道修理のプロへ相談すると安心です。

「どこに頼めばいいかわからない」「今すぐ来てほしい」「実際に見て見積りをだしてほしい」といった不安があれば、お気軽に当社へご相談ください。

状況を丁寧に確認し、最適な修理方法をご提案いたします。