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ウォシュレットが故障したかも?不具合の原因と対処法を徹底解説

富士水道センター編集部

「電源は入っているのにノズルが出てこない」「長時間待っても温水が出ない」などは、ウォシュレットの故障のサインです。

修理が必要なことが多いですが、場合によっては掃除や設定の調整で解決でき、業者を呼ばなくても直せることがあります。

本記事では、ウォシュレットが故障した場合の原因と対処法を詳しく解説します。

業者に修理してもらう場合の費用や選び方も解説するので、ウォシュレットにトラブルが起きたときの参考にしてください。

ウォシュレットが故障したかも?修理依頼前のチェックポイント

ウォシュレットが故障したかも?修理依頼前のチェックポイント

「ノズルが動かない」「水が出ない」など、ウォシュレットが故障した疑いのあるときは、修理を依頼する前に以下を確認しましょう。

  • 電気は通っているか
  • 水は通っているか
  • 賃貸物件の場合は管理会社に連絡したか

電気は通っているか

まずはウォシュレットに電気が通っているか点検しましょう。

  • 電源プラグがコンセントにしっかり差さっているか
  • ウォシュレットの電源スイッチはオンになっているか
  • ブレーカーは落ちていないか

以上をチェックして、電気の供給に問題がないか確かめてみてください。念のため、ほかの電化製品が正常に動いているかを調べ、停電していないことも確認しましょう。

水は通っているか

ウォシュレットに水が通っているかも点検すべき点です。以下をチェックしてみてください。

  • 止水栓は開いているか
  • 配管は凍結していないか
  • 断水は起きていないか

止水栓とは水の元栓のことで、トイレタンク周辺の壁や床にあります。

ハンドルで回すタイプとマイナスドライバーで回すタイプがありますが、どちらも反時計回りで開きます。

冬であれば配管が凍結していないかどうかも確かめましょう。

家のどの蛇口からも水が出なければ断水中の可能性があるので、近所で水道工事をしていないか確認してみてください。

賃貸物件の場合は管理会社に連絡したか

賃貸物件の場合は、修理の手続き前に管理会社へウォシュレットが故障したことを連絡し、修理工事を実施しても問題ないか確認を取りましょう。

無断でウォシュレットを取り替えると、退去時に原状回復の修理代を請求されたり、契約違反のため立ち退きを迫られたりする恐れがあります。

工事を実施してよいかは物件や契約内容によるので、必ず管理会社に事前に相談しておきましょう。

【症状別】ウォシュレットが故障したときの原因と対処法

【症状別】ウォシュレットが故障したときの原因と対処法

ここでは、以下の原因と対処法について解説します。

  • ウォシュレットの水漏れ
  • ウォシュレットのノズルが動かない
  • ウォシュレットから水が出てこない
  • ウォシュレットの水が止まらない
  • ウォシュレットから温水が出ない
  • 便座の温度を調整できない
  • ウォシュレットのボタンが反応しない

ウォシュレットの故障は原因が多数あり、専門知識がないと特定が困難です。

故障の原因がはっきりしないときはムリに点検せず、業者に任せましょう。

ウォシュレットの水漏れの原因と対処法

ウォシュレットの水漏れは、主に以下の3つが原因です。

  • ノズルやバルブユニットのパッキンの劣化
  • 給水管や分岐金具のナットの緩み・パッキンの劣化
  • 給水フィルターの目詰まり

 ノズルのパッキンやバルブユニットの劣化

ノズルの本体からポタポタと水漏れしている場合、最初に疑うのはノズルのパッキンの劣化です。

ノズルのパッキンの交換により解決できますが、パッキンの交換にはノズルの分解が必要で、専門知識がないと元に戻せなくなるリスクがあります。

そのため、パッキンのみ交換するよりもノズル本体を交換したほうが簡単です。

製品によりノズル本体のみが外せるものと外せないものがあるので、取扱説明書を確認し、メーカーの指示に沿って外しましょう。

取扱説明書に記載されている品番と同じ部品をメーカーから取り寄せ、説明書通りに取り付けます。

ノズルだけを外せない場合や部品の品番がわからない場合は個人での修理が難しいので、水道修理業者に相談してください。

ノズルを新しい部品に交換しても水漏れが止まらない場合は、バルブユニットの劣化が考えられます。

バルブユニットとはノズルから出る水を管理している部品で、複雑な構造をしているため個人での交換は非常に困難です。

専門知識のない人がバルブユニットを外そうとすると壊してしまう可能性が高いので、業者に修理を依頼しましょう。

 給水管や分岐金具のナットの緩み・パッキンの劣化

トイレタンクの脇にある給水管やホースから水漏れしている場合は、給水管や分岐金具のナットの緩み、またはパッキンの劣化が原因と考えられます。

まずはトイレタンク側と止水栓側のナットをモンキーレンチで締めなおしましょう。

ナットをしっかり締めても水漏れがおさまらない場合は、給水管のパッキンが劣化している恐れがあるので、以下の手順でパッキンを交換します。

  1. 止水栓を時計回りに回して閉める
  2. 給水管と分岐金具を接続しているナットを外す
  3. パッキンを交換する
  4. ナットを元に戻して止水栓を開ける

ナットを締めるときはきつく締めすぎないように注意しましょう。

締めすぎると部品に負担がかかり、故障を招いてしまう恐れがあります。

上記を試しても水漏れが直らない場合は、水漏れが悪化してカビや床の腐食を引き起こす前に業者に相談しましょう。

  給水フィルターの目詰まり

便座や便器と床の間から水漏れしている場合は、給水フィルターのゴミを取り除いてみましょう。

給水フィルターは水道水に混ざったゴミを取り除くために設置してある部品で、ゴミが多く溜まると水漏れの原因になります。

給水フィルターの汚れによる目詰まりを解消するには、以下の手順で掃除しましょう。

  1. ウォシュレットの電源プラグをコンセントから抜く
  2. 止水栓を時計回りに回して閉める
  3. マイナスドライバーで給水フィルターを反時計回りに回す
  4. 給水フィルターを外してゴミを捨て、歯ブラシで洗う
  5. フィルターを元に戻す
  6. 止水栓を開けて電源プラグをコンセントに差し込む

給水フィルターをきれいにしても水漏れが解消しない場合は、給水フィルターが劣化しているので部品交換が必要と考えられます。

メーカーから部品を取り寄せ、新品と交換してみましょう。

ウォシュレットから水漏れしている場合の対処法は、以下の記事でも詳しく解説しています。

ウォシュレットのノズルが動かない原因と対処法

ウォシュレットのノズルが動かない場合は、主に以下の3つが原因です。

  • ノズルの汚れ
  • 着座センサーの不具合
  • 便座内部の電気系統の故障

 ノズルの汚れ

おしり洗浄やノズル掃除のボタンを押してもノズルが出てこない場合、ノズルに溜まった汚れが正常な動作を妨げているかもしれません。

以下の手順でノズルを掃除してみましょう。

  1. ウォシュレットの電源プラグをコンセントから抜く
  2. 止水栓を時計回りに回して閉める
  3. ノズルを手で引き出す
  4. シートタイプのトイレクリーナーでノズル全体を拭く
  5. 引き出したノズルを手で押し戻す
  6. 止水栓を開けて電源プラグをコンセントに差し込む
汚れがこびりついている場合は、トイレ用洗剤や中性洗剤をつけた歯ブラシでこすり、最後にトイレクリーナーや雑巾で拭き取りましょう。

汚れが溜まりやすい部分の掃除方法は、「ウォシュレットの故障を予防する掃除方法」で解説しています。

 着座センサーの不具合

リモコンの電源が入っているのにおしり洗浄やビデが使えない場合、着座センサーが人の気配を感知できていない可能性があります。

着座センサーとは、人が座っていることを認識するためのセンサーです。

人が座っていないのにおしり洗浄やビデが作動してしまうことを防いでいます。

着座センサーの位置は製品により異なりますが、多くの場合リモコンの横や便座の奥から人が座っていることを感知しており、便座の重みに反応する場合もあります。

便座に深く腰かけたり、便座の位置がずれていないか確認したりしても解決しない場合は、着座センサーの汚れを拭いて落としてみましょう。

また便座カバーを使用している場合は、カバーがセンサーの邪魔になっているケースがあるので、外してみてください。

 便座内部の電気系統の故障 

ノズルや着座センサーの汚れを落としても直らない場合、便座内部の電気系統が壊れている可能性があります。

電気系統の修理は非常に難しいので、業者に修理を依頼しましょう。

または、ウォシュレットを自分で交換する方法もあります。交換手順は以下のとおりです。

  • ウォシュレットの電源プラグをコンセントから抜く
  • 止水栓を時計回りに回して閉める
  • 給水ホースを取り外す
  • 便座のナットを外して便座を外す
  • 便座の下にあるベースプレートという部品をプラスドライバーで外す
  • 新しいベースプレートを取り付ける
  • 新しい便座をベースプレートの上に取り付け、ナットで固定する
  • 新しい給水ホースを取り付ける
  • 止水栓を開けて電源プラグをコンセントに差し込む

ウォシュレットが交換できるかどうかは製品によって異なります。

取扱説明書を読んで交換可能か確認し、自分でできそうか判断しましょう。

ウォシュレットから水が出てこない原因と対処法
ウォシュレットから水が出てこない場合は、主に以下の2つが原因です。

  • シャワーホールの目詰まり
  • 給水フィルターの目詰まり

 シャワーホールの目詰まり

ノズルは出てくるのに水が出てこない場合、水が出てくる穴であるシャワーホールが汚れで詰まっているかもしれません。

水道水に含まれるミネラルが固形化したり、尿石がついたりするとシャワーホールが塞がれてしまいます。

シャワーホールは以下の手順で掃除しましょう。

  1. ウォシュレットのリモコンでノズルの掃除モードを選択し、ノズルを引き出す
  2. ノズルのシャワーホールを歯ブラシで優しくこする
  3. シートタイプのトイレクリーナーで拭く
  4. 掃除モードのスイッチを押してノズルを戻す

「おしり洗浄の水の勢いが弱くなった」と感じる場合もシャワーホールの汚れが原因の可能性があります。

ウォシュレットの水の出方がおかしいと思ったら、シャワーホールを掃除してみてください。

 給水フィルターの目詰まり

シャワーホールの汚れを落としても水が出てこない場合、給水フィルターが詰まっていて、そもそも水がノズルまで届いていないかもしれません。

以下の手順で給水フィルターを掃除してみましょう。

  1. ウォシュレットの電源プラグをコンセントから抜く
  2. 止水栓を時計回りに回して閉める
  3. マイナスドライバーで給水フィルターを反時計回りに回す
  4. 給水フィルターを外し、歯ブラシを使って水洗いする
  5. フィルターを元に戻す
  6. 止水栓を開けて電源プラグをコンセントに差し込む

給水フィルターには水道水に混ざっているゴミが少しずつ溜まっていきます。半年に1回程度は給水フィルターを外し、ゴミを取り除くのがオススメです。

シャワーホールや給水フィルターを掃除しても水が出てこない場合は、トイレやウォシュレットの部品になんらかの異常が生じており、ノズルまで水が届いていない可能性があります。

業者に点検を依頼し、故障原因の特定と修理をしてもらいましょう。

ウォシュレットが水漏れするのはなぜ?原因別に自分でできる対処法を紹介

ウォシュレットの水が止まらない原因と対処法

ウォシュレットの水が止まらない場合は、主に以下の2つが原因です。

  • リモコンの電池切れ
  • 電気系統の異常

  リモコンの電池切れ

壁にウォシュレットのリモコンが付いているタイプの場合、リモコンの電池が切れている、または残りわずかになっていてウォシュレットを操作できていない可能性があります。

取扱説明書にしたがって電池のカバーを外し、電池を交換しましょう。

リモコンによっては一度ビスを外して壁から取り外す必要があります。

 電気系統の異常

リモコンの電池を交換しても水が止まらない場合は、電気系統に異常が起きている可能性があります。

電源プラグを抜き差ししたり、電源をオフにしてしばらく放置したりしてみてください。

電源プラグや電源スイッチを何度か操作しても改善しない場合は、電気系統が故障していると考えられます。

止水栓を閉めて水を止め、業者に相談しましょう。

ウォシュレットから温水が出ない原因と対処法

ウォシュレットから温水が出ない場合は、主に以下の2つが原因です。

  • 温度や節電の設定の問題
  • 温水切れ

温度や節電の設定の問題

節電モードがオンの場合はオフにしましょう。

節電モードがオンのままだとウォシュレットの水が十分に加熱されない可能性があります。

温水切れ

温度や節電の設定に問題がない場合は、温水切れが原因のことが多いでしょう。

ウォシュレットの温水の作り方には瞬間式と貯湯式の2つの方法があります。

瞬間式は洗浄時に設定通りの温度まで水を加熱するので、温水に設定していれば基本的に冷たい水は出てきません。

しかし、貯湯式はあらかじめ加熱しておいたタンク内の温水を使って洗浄する方法のため、タンク内の温水がなくなると冷たいままの水が出てしまいます。

長時間洗浄をしたり連続してウォシュレットを使ったりしたあとは温水切れになってしまうことがあるので、しばらく時間を置いてから再度使ってみましょう。

便座の温度を調整できない原因と対処法

便座の温度を調整できない場合は、主に以下の2つが原因です。



  • 着座センサーの誤作動
  • 節電機能・オートオフ機能の作動

着座センサーの誤作動

暖房機能を設定しているのに便座が冷たい場合は、着座センサーが誤作動を起こしている可能性があります。

テキスト着座センサーが汚れていると誤作動を起こしやすいので、ペーパータイプのトイレクリーナーで表面をきれいにしましょう。

便座カバーが原因で正常に感知できないこともあるので、カバーを付けている場合は外してみてください。

節電機能・オートオフ機能の作動

節電機能がオンになっている場合、暖房機能が制限されている可能性があります。

節電をオフにして様子を見てみましょう。

テキスト座っていると段々便座が冷たくなっていく場合は、オートオフ機能が原因と考えられます。

オートオフ機能をオフに設定するか、長時間座る場合は途中でいったん立ち上がって座りなおすようにしましょう。

ウォシュレットのボタンが反応しない原因と対処法

ウォシュレットのボタンが反応しない場合は、主に以下の2つが原因です。

  • リモコンの電池切れ
  • 内部基盤の故障

リモコンの電池切れ

壁にリモコンがあるタイプのウォシュレットのボタンが反応しない場合は、リモコンの電池切れかもしれません。

取扱説明書を読んで電池カバーの位置と電池のタイプを確認し、リモコンの電池を交換しましょう。

電池を交換してもボタンが反応しない場合は、リモコン本体の故障が考えられます
リモコンの修理には専門知識が必要なので、業者を読んで修理してもらいましょう。

内部基盤の故障

便座の横にリモコンがあるタイプのウォシュレットのボタンが反応しない場合は、ウォシュレットの内部基盤に異常が起きていると考えられます。

電源をオフにしたり電源プラグを抜いたりしてしばらく放置しても改善しない場合は、部品やウォシュレット本体の交換が必要です。

業者に相談してみましょう。

ウォシュレットの修理を業者に依頼した場合の費用相場

ウォシュレットの修理を業者に依頼した場合の費用相場

ウォシュレットの構造は複雑なため、ほとんどのケースにおいて専門知識がなければ自力での修理が困難です。「自分ではムリそう」と思ったら、水まわりのプロに修理を依頼しましょう。

テキスト緊急の水道修理業者にウォシュレットの修理を依頼した場合、目安は20,000~40,000円程度です。

実際の金額は状態や原因により異なるので、正確な金額を知るには見積もりを依頼しましょう。

※記載の価格は参考価格です。実際の価格とは異なる場合があります。

メールや電話でのやり取りだけで概算を教えてくれる業者もいますが、正確な金額は現場を見るまでわかりません。

現場を確認してもらわないまま契約すると、修理後に見積もりよりも高額の請求をされる恐れがあります。見積もりは必ず現地調査に来てもらいましょう。

また、あとで言った・言わないのトラブルにならないよう、口頭ではなく書面で見積もりを受け取ってください。

ウォシュレットの故障で水道修理業者を選ぶポイント

ウォシュレットの故障で水道修理業者を選ぶポイント

ウォシュレットの故障で水道修理業者を選ぶポイント

ウォシュレットの故障を水道修理業者に相談する場合は、以下のポイントに沿って業者を選びましょう。

  • 水道局指定工事店か
  • 見積料や出張料が無料か
  • 見積もり内容の詳しい説明はあるか
  • アフターフォローが充実しているか

水道局指定工事店か

業者のホームページや自治体が公表している指定下水道工事店一覧などをチェックして、水道局指定工事店を選びましょう。

水道局指定工事店とは、水道工事に十分な知識と技術力があり、きちんと法律にしたがって営業していると水道局から認められた業者です。

水道局指定工事店であれば一定の品質が自治体により保証されています。業者を絞り込むときの参考にしましょう。

見積料や出張料が無料か

余計な出費を抑えるため、見積料や出張料が無料の業者を選びましょう。

短時間で終了する簡単な修理の場合、一般的に修理費用はさほどかかりません。

しかし、業者によってはそこに見積料や出張料をプラスすることで、結果的に高額な料金を請求することがあります。

見積料や出張料があると、修理費用自体が安くてもお得にはなりません。

料金体系をよく確認し、見積料や出張料が発生しない業者に修理を依頼しましょう。

見積もり内容の詳しい説明はあるか

中には本来不要な作業を見積もりに追加し、あえて複雑な用語を使って説明したり、内訳をあいまいにしたりすることで料金をごまかそうとする業者もいます。

適正価格で修理をしてもらえるよう、現状を説明しつつ、見積もりに含まれる作業がなぜ必要なのか、どのように修理するのか丁寧に教えてくれる業者を選ぶようにしましょう。

アフターフォローが充実しているか

再施工が必要な場合にきちんと対応してもらえるよう、アフターフォローが充実している業者を選びましょう。

経験豊富なスタッフが作業する場合でも施工不良が起こることはあります。

万が一修理後にトラブルがあった場合のため、アフターフォローの内容をよく確認しておきましょう。

悪質な水道業者の一覧はある?見分けるポイントや依頼してしまった場合の対処法を解説

ウォシュレットは修理と買い替えとどちらがお得?

ウォシュレットは修理と買い替えとどちらがお得?

ウォシュレットが故障した際は、修理のほかに買い替えの選択肢もあります。

テキスト修理費用のほうが安い場合でも、寿命の近いウォシュレットなら買い替えたほうがお得なことも。

テキストウォシュレットの寿命は一般的に10年弱です。

10年使っているウォシュレットであれば、劣化でいつ使えなくなっても不思議ではありません。

修理をしても、すぐに別の箇所が故障してしまうでしょう。

参考:気になるトイレの『 交換時期(目安) 』について|TOTOリモデルサービス

10年近く使用しているウォシュレットなら、故障したタイミングで買い替えるのがオススメです。

高性能にこだわらなければ1万円程度で購入できるウォシュレットもあります。

また、最新のウォシュレットは省エネ機能が数年前のものより発達しているため、電気代が大きく変わる可能性もあります。

シャワーホールや給水フィルターの目詰まりのように簡単に解決する症状でも、ウォシュレットの寿命が近ければ買い替えを視野に入れてみましょう。

新しいウォシュレットの選び方

新しいウォシュレットの選び方

ウォシュレットを買い替える場合は、以下のポイントを比較して新しい製品を選びましょう。

  • タイプ
  • 温水貯蔵方式
  • リモコンの種類
  • 機能

タイプで選ぶ

ウォシュレットには一体型と分離型があります。一体型は便座と便器が分離できない構造になっているため、ウォシュレットを交換したい場合は便器を丸ごと交換する必要があります。

一方、分離型は便座を便器に後付けするタイプのため、ウォシュレットを交換する際は便座のみの交換で対応可能です。

以下の表では一体型と分離型の特徴をまとめています。

 

一体型

分離型

メリット

・つなぎ目が少なくデザイン性・清掃性が高い
・高機能のものが多い

・価格が安い(1万円程度~)
・便座だけ交換できる

デメリット

・価格が高い(20万円~)
・便座のみの交換が基本的にできない

・見た目がすっきりしない

予算や求める機能性などに応じて一体型・分離型を選択しましょう。

温水貯蔵方式で選ぶ

ウォシュレットのお湯の作り方には、瞬間式と貯湯式の2種類があります。

瞬間式は洗浄時に水を加熱してお湯にする方式、貯湯式は内蔵タンクにお湯をキープしておく方式です。

瞬間式は基本的に高性能のウォシュレットで採用されている方法のため、初期費用は貯湯式よりも高価です。

しかし、貯湯式はタンク内のお湯を保温し続ける必要があるため電気代がかかり、ランニングコストが瞬間式よりも高い傾向があります。

また、貯湯式は連続して使うとタンク内のお湯がなくなるため、水しか出なくなってしまうことがあります。

初期費用やランニングコスト、利便性などを比較してどちらの方式がご自宅に適しているか選択しましょう。

リモコンの種類で選ぶ

ウォシュレットのリモコンには壁タイプと袖タイプがあります。

各タイプの違いをまとめると以下の表のとおりです。

 

壁タイプ

袖タイプ

設置場所

便座の横

価格帯

中~高

低~中

メリット

・便座の周りがすっきりして清掃性が高い
・水を流す、ふたを開閉するなどもリモコンで操作できることが多い

・比較的価格が安い
・設置がしやすい

デメリット

・壁に穴を開ける必要がある
・電池交換が必要になる

・ベーシックな機能に限定されることが多い

賃貸物件の場合は、壁に穴を開ける必要のある壁タイプは設置できない可能性があります。

壁タイプが欲しい場合は管理会社に確認してみましょう。

機能で選ぶ

ウォシュレットの機能も製品ごとに異なるので、比較してみましょう。

ウォシュレットには主に以下の機能があります。

おしり洗浄やビデは基本的にどのウォシュレットにも付いていますが、温風乾燥や脱臭などは製品のグレードによります。

機能

特徴

おしり洗浄

おしりを洗うための温水が出る

ビデ

女性のデリケートゾーンを洗うための温水が出る

温風乾燥

おしり洗浄やビデのあとに温風で乾かせる

節電

一部機能のオンオフを自動で切り替えたり水の加熱をストップしたりして節電する

脱臭

ファンやフィルターにより脱臭する

自動開閉

センサーにより自動で便座のふたが開閉する

自動洗浄

便座から離れるとセンサーにより自動で便器に水が流れる

ノズル掃除

掃除のためにノズルが出てくる

ほかに、除菌・抗菌機能やノズルの自動洗浄など、掃除をしやすくする独自の機能が付いている場合もあります。

ウォシュレットの故障を予防する掃除方法

ウォシュレットの故障を予防する掃除方法

最後に、ウォシュレットの故障を予防するにはどのように掃除すればよいかについて解説します。

ウォシュレットを掃除する際は、以下の3か所をきれいにしましょう。

  • シャワーホール
  • ノズルの収納口
  • ウォシュレットの裏側

シャワーホール

シャワーホールは以下の手順で掃除しましょう。

  1. ウォシュレットのリモコンでノズルの掃除モードを選択し、ノズルを引き出す
  2. シャワーホールやノズルの先端を歯ブラシで優しくこする
  3. シートタイプのトイレクリーナーで拭く
  4. スイッチを押してノズルを戻す

歯ブラシで強くこするとシャワーホールに汚れが詰まってしまうことがあるので、力をいれないように気をつけましょう。

ウォシュレットの使用頻度にもよりますが、週1回程度の掃除がオススメです。

ノズルの収納口

ノズルが出入りする収納口は、以下の手順で掃除します。

  1. ウォシュレットの電源プラグをコンセントから抜く
  2. 収納口を軽く持ち上げてセロハンテープでふたが開いたままになるよう固定する
  3. トイレ用洗剤や中性洗剤をつけた歯ブラシや綿棒でやさしくこする
  4. スプレーボトルを使って水を吹きかけ、洗剤と汚れを落とす
  5. 雑巾で水拭きする

黄ばみが気になるときはクエン酸、カビが気になるときはカビ取りスプレーを吹きかけ、キッチンペーパーを貼り付けます。

その上からもう一度クエン酸またはカビ取りスプレーを吹きかけ、5分程度置いたら歯ブラシでこすりましょう。

その後は上記手順の4以降と同じように掃除してください。

ノズルの収納口の掃除はシャワーホールと同時に実施するとよいでしょう。

ウォシュレットの裏側

ウォシュレットの裏側の汚れを放置すると頑固な黄ばみが発生してしまいます。

普段の掃除の中で汚れがついていないか確認し、汚れている場合は以下の手順で掃除しましょう。

  1. ウォシュレットの電源プラグをコンセントから抜く
  2. ウォシュレットが外せるタイプならメーカーの説明書にしたがって外す(外せないタイプはそのままでOK)
  3. 中性洗剤を含ませたスポンジで磨き、細かい部分は歯ブラシを使う
  4. スプレーボトルを使って水を吹きかけ、洗剤と汚れを落とす
  5. 雑巾で水拭きする

上記の手順で黄ばみが落ちない場合は、クエン酸で清掃します。

  1. 汚れが気になる部分にクエン酸を吹きかける
  2. キッチンペーパーを貼り付け、もう一度クエン酸を吹きかける
  3. 5分程度放置したら歯ブラシでやさしくこする
  4. 雑巾で水拭きする

ウォシュレットを外した際に便器とウォシュレットの間が汚れている場合は、ウォシュレットの裏側と同様に中性洗剤とスポンジを使って磨きましょう。

FAQ|ウォシュレットの故障・不具合に関するよくある質問

FAQ|ウォシュレットの故障・不具合に関するよくある質問

最後に、ウォシュレットの故障に関するよくある質問をまとめました。

参考にしてみてください。

Q1. ウォシュレットのノズルが出ない・水が出ないときはどうすればいいですか?

A. まずは、コンセントの抜けや電源ランプの点灯状態を確認しましょう。

電源が入っていても、凍結や内部フィルターの詰まり、ノズルの汚れが原因で動作しないことがあります。

取扱説明書を見ながらノズルやフィルターを清掃し、それでも改善しない場合は内部基板の故障の可能性があるため、専門業者による点検が必要です。

Q2. ウォシュレットから水漏れしている場合、どこが原因ですか?

A. 水漏れの多くは、給水ホースやタンクとの接続部分のゆるみ、パッキンの劣化が原因です。

床に水たまりができる場合は、便座内部や配管内で漏れていることもあり、放置すると漏電や腐食の危険があります。

応急処置として止水栓を閉め、電源を抜いたうえで、早めに業者に依頼しましょう。



Q3. ウォシュレットは何年くらいで買い替えたほうがいいですか?

A. 一般的に、ウォシュレットの耐用年数は約8〜10年です。

内部の基板やヒーター部品が経年劣化し、水漏れや動作不良が増えてきます。

5年以上使用していて修理費が1万円を超える場合は、新しい機種に買い替えたほうが経済的なこともあります。

最近の機種は節電・節水性能が高く、長期的には光熱費の節約にもつながります。

Q4. ウォシュレットが故障しても自分で修理して大丈夫ですか?

A. 電気・水道の両方を扱うため、自分での分解修理は非常に危険です。

漏電や感電のリスクがあり、メーカー保証の対象外になることもあります。

自分でできる範囲はコンセント確認やノズル清掃までにとどめ、内部の交換・配線関係は専門業者に依頼してください。

Q5. 故障を防ぐためのメンテナンス方法はありますか?

A. 以下のような定期的なお手入れで、ウォシュレットの寿命を延ばせます。

  • 月1回を目安にノズル・フィルターを清掃する
  • 使用後に便座や周囲を乾いた布で拭く
  • 長期不在時は電源・水道を止める
  • コンセントや配線にホコリが溜まらないよう注意する


これらを習慣づけることで、水漏れ・誤作動などの故障を未然に防ぐことができます。

原因の特定が難しいウォシュレットの故障は業者に相談してみよう

原因の特定が難しいウォシュレットの故障は業者に相談してみよう

ウォシュレットの不具合は、電源やフィルターの汚れなど軽いトラブルから、内部基板や配線の故障まで原因がさまざまです。

まずは電源ランプや水漏れ箇所を確認し、清掃や再起動など自分でできる範囲の点検を行いましょう。

それでも改善しない場合は、内部故障の可能性が高いため、無理に分解せず専門業者に相談するのが安全です。

ウォシュレットの寿命はおよそ8〜10年。

長く使用している機種は、修理よりも買い替えたほうが結果的に経済的なこともあります。

富士水道センターでは、出張見積りを無料でおこなっています。

「水が出ない」「ノズルが動かない」「水漏れしている」など気になる症状があれば、放置せず早めにご相談ください。

記事の監修者

島尻 博富士水道センター

水道工事や各種水回りの修理に従事して35年間。大規模修繕工事の計画~実施までの対応も可能。保有国家資格(給水装置工事主任技術者、一級管工事施工管理技士、一級建築配管技能士)。2023年1月25日放送 テレ朝スーパーJチャンネルで強烈寒波の報道に出演。

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