ウォシュレットが水漏れするのはなぜ？原因別に自分でできる対処法を紹介

ウォシュレットの仕組みについて解説

まずはウォシュレットの仕組みについて解説していきます。

ウォシュレットの仕組みを知っておくことで、水漏れの対処法のイメージがしやすくなります。

ぜひ参考にしてみてください。

そもそもウォシュレットって何？ということについても説明しています。

仕組みを理解するだけでも、水漏れの対処法をイメージしやすいので、ぜひ参考にしてみてください。

温水洗浄便座やシャワートイレとの違いとは？

「ウォシュレット」や「シャワートイレ」は、どちらも温水洗浄便座を指す言葉。

ただし、「ウォシュレット」はTOTOの商品名、「シャワートイレ」はLIXILの商品名です

参考：TOTO公式サイト
参考：LIXIL公式サイト

そのため、「ウォシュレット」という言葉は本来はTOTOの登録商標ですが、一般的には温水洗浄便座全体を指す言葉として広く使われています。

メーカーによって若干の違いはありますが、基本的な機能はどれもほぼ同じなので、あまり気にする必要はありません。

※本記事では、わかりやすさを優先し「ウォシュレット」と表記していますが、すべて温水洗浄便座を指しています。

瞬間式タイプ

瞬間式タイプは、温水を使う瞬間に洗浄水を加熱する仕組みになっており、以下のような特徴があります。

瞬間式のウォシュレットは、使うときのみ電気を使用するため省エネです。

出張や旅行などで長期間自宅にいないことが多い方にとってはおすすめのタイプでしょう。

ただし、購入金額が高いというデメリットがあります。また水の勢いが調整できないため、不便に感じる方もいるでしょう。

貯水式との違いは、便器後方のタンクの有無で確認できるので、ご自宅のトイレを確認してみてください。

貯水式タイプ

貯水式タイプは、ウォシュレットの温水をタンクに貯めておいて必要な時に使用するタイプです。

主な特徴は以下のとおりです。

貯水式のウォシュレットは瞬間式に比べると安価で購入できます。

ウォシュレットの出荷量の約8割は貯水式で、多くのシェアを占めているタイプです。

一方で、貯水しているため温水が切れてしまうことも。

そのため、温水を溜めて保温する必要があり、電気代がかかってしまいます。

参考：総合資源エネルギー調査会省エネルギー基準部会 電気便座判断基準小委員会 最終取りまとめ

ウォシュレットから水漏れする主な原因とは？

ウォシュレットから水漏れする主な原因は、以下の4つです。

主な原因を知っておくことで、自分で対処するか業者に連絡するか判断する際の参考にできます。

それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。

給水フィルターの詰まり

便座や便器と床の間から水漏れしている場合は、給水フィルターの詰まりが原因の可能性があります。

給水フィルターは、水に含まれる汚れやゴミを取り除くためのものです。

フィルターに汚れやゴミがたまると、水の流れが悪くなり、ノズルから水が出にくくなったり、フィルター部分から水が漏れたりすることがあります。

こうしたトラブルを防ぐには、給水フィルターの定期的なお手入れが効果的です。

掃除方法や水漏れ時の対処法については、後ほどご紹介する「給水フィルターが水漏れしたときの対処法」も参考にしてみてください。

　 ▶「給水フィルターが水漏れしたときの対処法」を見る

接続部分の緩みやパッキンの劣化

トイレタンクの脇にある給水管やホースから水が漏れている場合は、接続部分のナットの緩みやパッキンの劣化が原因です。

ナットは、長年の使用によって少しずつ緩んでいくもの。

パッキンも劣化が進むと隙間ができ、水漏れを引き起こします。

とはいえ、パッキンの交換であれば自分でも対応可能です。

ナットは締め直すことで改善でき、新しいパッキンに取り替えることで水漏れの解消につながります。

交換方法は、「止水栓接続部」や「給水ホース」の水漏れ対処法にまとめてあるので、ぜひ参考にしてください。

▶「止水栓接続部」を見る

▶「給水ホース」を見る

水抜栓の破損やOリングの劣化

ウォシュレットの内部には、凍結防止を目的とした水抜栓が設けられていることがあります。

水抜栓が割れたり破損すると、便座の側面やタンク下から水が漏れる原因に。

放置すれば、床材や壁などへの被害につながるおそれもあります。

水抜栓には「Oリング」と呼ばれるパッキンが使われており、経年劣化によって緩みや隙間が発生することも。

こうした変化が水漏れを引き起こす一因となります。

破損や劣化は避けにくいため、日頃からの点検や早めの交換が肝心です。

なお、水抜栓の水漏れについては、後ほど紹介する「水抜栓の対処法」で解説しています。ぜひ参考にしてください。

▶「水抜栓の対処法」を見る

本体内部にある弁やバルブユニットの不具合

ノズルや便座の裏から水が漏れている場合、本体内部の弁やバルブユニットに不具合が発生している可能性があります。

弁はウォシュレット内の水流を、バルブユニットは水量や水圧をそれぞれ制御する部品です。

こうした水漏れへの対策として、洗浄ノズルの清掃や交換が必要になることもあります。

ただし、ノズルの交換方法はメーカーによって異なるため注意が必要です。

部品が市販されていないケースもあり、自分で修理するのが難しい場合もあります。

状況に応じて、専門業者に相談したり、説明書を確認したりしてみてください。

なお、「洗浄ノズル」からの水漏れについては、このあと紹介する対処法で詳しく解説しています。

▶「洗浄ノズル」の水漏れの対処法を見る

ウォシュレットの水漏れ発見時の応急処置

ウォシュレットの水漏れを発見した際は、すぐに以下の手順で応急処置をしましょう。

そのままにしておくと漏電の危険性があるため、はじめに必ず行ってください。

水漏れを発見したときには、まずウォシュレットにつながっている止水栓を閉めてください。

水の流れを一時的に止められます。

止水栓の種類によってはマイナスドライバーが必要です。

止水栓を止めたら、次にウォシュレットのコンセントを抜きましょう。

コンセントをつなげた状態で作業すると、露腕を引き起こし故障の原因になります。

漏れた水は放置すると、カビの発生や床・壁の腐食につながります。

止水栓を閉めてコンセントを抜いたことを確認したら、濡れた水はできるだけ早めに拭き取りましょう。

水を拭き取ることで、その後の作業もスムーズに進められます。

ウォシュレットの水漏れがよくある場所とその対処法とは？

ウォシュレットの水漏れがよくある場所は、以下のとおりです。

それぞれの場所別に対処方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。

では詳しい内容を見ていきましょう。

止水栓接続部

止水栓接続部からの水漏れを解消する際は、以下のものを準備しましょう。

まず水漏れの原因を確認するために、接続部のナットの緩みを確認して締めなおしましょう。

それでも水漏れが続くようであれば、パッキンの劣化が考えられるため、新しいものに交換が必要です。

パッキンはサイズを間違えると適切に取り付けられず、水漏れが解消できません。

そのため、新しいパッキンを購入する際は、サイズが同じかどうか確かめましょう。

洗浄ノズル

洗浄ノズルからの水漏れを解消する際は、以下のものを準備しましょう。

対処方法は、以下の手順で実施します。

まず水漏れの原因を確認するために、ノズルの汚れを落としましょう。

それでも水漏れが続くようであれば、ノズルの交換が必要です。

ノズルの清掃は、シートタイプのトイレクリーナーでノズル全体を拭く方法があります。

汚れがひどい場合は、トイレ用洗剤や中性洗剤をつけた歯ブラシでこすり、最後にトイレクリーナーや雑巾で拭き取りましょう。

給水フィルター

給水フィルターからの水漏れを解消する際は、以下のものを準備しましょう。

対処方法は、以下の手順で実施します。

給水フィルターからの水漏れは、水垢やゴミなどの汚れが原因の可能性があります。

まずは水漏れの原因を確認するために、歯ブラシを使ってフィルターの汚れを落としましょう。

それでも水漏れが続くようであれば、フィルターの交換が必要です。

フィルターの場所や清掃方法は、メーカーによって異なるため、必ず取扱説明書を確認しながら作業しましょう。

給水ホース

給水ホースからの水漏れを解消する際は、以下のものを準備しましょう。

対処方法は、以下の手順で実施します。

給水ホースからの水漏れは、接続部の金具の緩みが原因の可能性があります。

まずは水漏れの原因を確認するために、金具を締めなおしましょう。

それでも水漏れが続くようであれば、金具を新しいものに交換する必要があります。

新しい金具を購入する際は取扱説明書を確認して、同じ型番のものを選びましょう。

自分で購入して修理するのが不安な方は、水道の専門業者に頼んでみてもいいでしょう。

温水タンク

温水タンクは「貯水式のウォシュレット」にのみ取り付けられており、電気を使用し、常に中の水を温めています。

自宅のトイレが貯水式であるかどうかは、便器後方にタンクが付いているかで判断可能です。

温水タンクから水漏れする原因は、パッキンの劣化やウォシュレット本体の故障が考えられます。

しかし、原因がわかっても電気系統の作業を慣れていない人が行うのは危険です。

それだけでなく、温水タンクは新しいものが市販されていないません。

そのため、温水タンクの修理は、水道の専門業者に依頼するのがおすすめです。

水抜栓

水抜栓からの水漏れを解消する際は、以下のものを準備しましょう。

対処方法は、以下の手順で実施します。

便座の側面から水漏れしている場合は、水抜栓から水漏れしているかもしれません。

水抜栓は給水フィルターとセットになっていることがあり、両方同時に交換しなければいけないケースもあります。

ただし、メーカーによっては個人での水抜栓の交換を勧めていない場合もあるため、基本的には専門の業者に依頼したほうがいいでしょう。

操作パネル（リモコン）

非常にまれですが、操作パネル自体から水漏れすることがあります。

この場合、まずは操作パネル付近の給水管から水漏れがないか確認しましょう。

操作パネル自体からの水漏れだと確認できた場合は、すぐに止水栓を閉めコンセントを抜いてから電源を切ってください。

その後、すぐに専門の修理業者に依頼しましょう。

なぜなら、操作パネルからの水漏れは、ウォシュレットの内部が故障している可能性があるからです。

内部の修理は慣れていない人では難しく、最悪の場合ウォシュレット本体の交換が必要になるかもしれません。

操作パネルから水漏れしている場合は、自分で直そうとせず、迷わず業者に依頼することをおすすめします。

ウォシュレット横

ウォシュレットの側面から水が漏れている場合、給水ホースや水抜栓に原因があるケースが見られます。

給水ホースの水漏れについては、接続部を締め直すか部品を交換することで改善が可能です。

詳しくは、「給水ホース」からの水漏れ対処法にて解説しているので、参考にしてください。

水抜栓が原因となっている場合は、破損や経年劣化が影響していることも考えられます。

このようなときは、部品の交換が必要になることも。

あわせて、「水抜栓」の対処法を紹介しているので、ぜひご活用ください。

また、長く使用しているウォシュレットでは、本体内部や配管の接合部にも劣化が見られることがあります。

自分で原因を特定するのが難しい場合は、無理せず専門業者に相談するのがおすすめです。

状況に応じた的確な対応が期待でき、作業時間の短縮にもつながります。

ウォシュレットの水漏れ修理を業者に頼んだほうがいいケースとは？

ウォシュレットの水漏れ修理は、基本的に慣れていない人では難しく業者に頼んだほうがいいケースがほとんどです。

とくに以下のようなケースは、すぐに業者に依頼しましょう。

それぞれ詳しい内容を見ていきましょう。

本体内部に不具合がある

ウォシュレット本体内部の不具合は、電気系統の修理が必要になる可能性があるので、専門の修理業者に依頼しましょう。

修理にはウォシュレットを分解する必要があるので、自分で直そうとするとさらなる故障につながるかもしれません。

「ノズルの交換」や「各接続部の緩み」などは自力でも直せますが、内部構造の不具合による水漏れが確認できた場合は、すぐに業者に依頼してください。

業者への依頼は、料金がネックになってきます。

しかし、自力で直そうとして故障してしまった場合、さらに費用がかかってしまいます。

早めに業者に依頼することをおすすめします。

部品の交換時期を過ぎている

TOTOが公表しているメンテナンススケジュールでは、内部部品での修理・交換は10年以内を推奨しています。

ウォシュレット本体の取替え目安は7～15年です。

参考：TOTOリモデルサービス

使用頻度や使い方によって、取替え時期は異なります。

そのため、部品の確認を定期的に行い、水漏れがないかチェックしてみてください。

自分でなおす自信がない

DIYが苦手で、自分で修理する自信がない方は、業者に依頼したほうが効率的です。

普段からDIYを好んで行っていて、細かい作業が得意な方以外は、基本的に業者に依頼することをおすすめします。

費用はかかりますが、自分で修理する自信がない、または面倒だなと感じる方は、専門の業者に依頼して確実に水漏れを直してもらいましょう。

ウォシュレットの水漏れ修理を業者に頼むメリットとは？

ウォシュレットの水漏れ修理を業者に頼むメリットは、以下のようなことが挙げられます。

業者に頼むと費用はかかるものの、確実に修理できるうえ、自分で行うよりも手間もリスクも減らせます。

また「直らなかったらどうしよう…」といった不安もなく、安心して任せられる点も大きなメリットです。

ウォシュレットの水漏れを自分で修理できれば修理費用を抑えられますが、場合によってはさらに状況が悪化してしまうことも。

その場合は専門の業者に依頼する必要があるので、費用も時間も余計にかかってしまいます。

ウォシュレットの水漏れを確実に解消するためにも、専門業者に依頼するのがおすすめです。

ウォシュレットの水漏れ修理を業者に頼む際の費用相場

専門の修理業者にウォシュレットの水漏れ修理を依頼する場合、パッキンの交換や接続部の緩みなど簡単な作業であれば、15,000円～30,000円※程度程で修理できる可能性があります。

一方、ウォシュレット内部の修理や本体の交換が必要な場合は、10万円※以上かかることも少なくありません。

※記載の価格は参考価格です。実際の価格とは異なる場合があります。

修理費用は水漏れの原因や症状によって大きく異なります。

そのため、修理を依頼する前には必ず見積書を作成してもらいましょう。

なお、正確な見積もりは現場を確認しなければ作成できません。

電話やメールでのやり取りだけで済ませず、現地調査をしたうえで見積もりを作成してくれる業者を選びましょう。

なかには、メールや電話でのやり取りだけで概算を教えてくれる業者もありますが、正確な金額は現場を見るまでわかりません。

現場を確認してもらわないまま契約すると、修理後に見積もりよりも高額の請求をされるリスクがあります。

見積もりの際は必ず現地に来て調査してもらいましょう。

ウォシュレットの水漏れ修理業者を選ぶポイント

ウォシュレットの水漏れ修理を専門業者に依頼する場合は、以下のポイントをチェックしてみてください。

水道局指定工事店であるか

水道局指定工事店とは、自治体が正式に認めた業者のことです。

修理業者のなかには、悪徳業者と呼ばれる業者もあります。

不当な高額請求をしてきたり、不要な工事を行ったりする業者のことです。

水道局指定工事店なら、そのような心配はありません。

見積り・出張料が無料

ウォシュレットの水漏れの料金を出すには、直接見てもらうことが大切です。

症状はそのときどきによって異なります。

同じウォシュレットの水漏れであっても部位や程度によって料金は変動するのです。

そのため、実際に見てもらわないと正確な料金はわかりません。

しかし、見積りや出張費に料金がかかってしまっては負担になります。

見積りや出張費が無料の業者を選びましょう。

そして、見積りをとってもらって納得できたら施工してもらうようにしてください。

アフターフォローが万全な業者

どんなに腕のよい業者であっても、施工後にトラブルが起こることもあります。

その際にアフターフォローがある業者なら安心です。

万が一のトラブルのため、事前に確認しておきましょう。

ウォシュレットの水漏れを放置した場合のリスクとは？

ウォシュレットの水漏れを放置した場合のリスクは、以下の4つです。

それぞれ詳しい内容を見ていきましょう。

結露やカビが発生する

ウォシュレットの水漏れを放置すると、トイレ内の湿度が高くなりカビの発生原因に。

また、ウォシュレットの温度調整が適切に行われず、結露が発生する原因になります。

カビや結露の発生は不衛生なだけでなく、ウォシュレットのさらなる故障につながるリスクもあります。

そのため、水漏れを確認した際はすぐに止水栓を閉めて、濡れた箇所を拭き取ることが大切です。

カビは湿気を好むため、窓がある場合は窓を開けて換気をしたり、換気扇を活用したり、効果的な対策を行いましょう。

必要に応じて、トイレのドアを開けて外気を入れるといった、中の空気がこもらないようにする工夫も効果的です。

床や壁紙が痛む

床や壁が濡れたままの状態で放置すると、腐食や変色の原因になります。

場合によっては、痛みが進行して床材の張り替えが必要になることも。

余計な時間や費用がかかるのを避けるためにも、早めの対応が重要です。

「ウォシュレットの水漏れ発見時の応急処置」でも紹介しているように、濡れた箇所はできるだけ早く拭き取るようにしてください。

さらに放置すると、腐食が床下に広がり、湿気を好むシロアリの発生リスクも高まります。

シロアリが発生した場合は、駆除やリフォームといった大掛かりな作業につながり、費用面の負担も無視できません。

集合住宅では、水漏れが階下にまで影響するケースもあります。

こうした被害を未然に防ぐためには、専門の業者に早めに相談し、状況に応じた適切な対応をとることが大切です。

感電や漏電の危険性がある

ウォシュレットは電化製品のため、水漏れを放置しておくと、感電や漏電のリスクが生じます。

具体的には、ウォシュレットの操作パネルやコンセントが濡れることが原因です。

ウォシュレットで水漏れを発見した際は、止水栓を閉めて水の流れを止めることはもちろん、濡れた箇所を早めに拭き取ることも大切です。

濡れた状態で使用できたとしても、そのまま使うことで機械に大きな負担がかかり、内部の発熱につながり危険です。

最悪の場合、発火する可能性もあります。

ウォシュレット本体やコンセントが濡れた場合は、すぐにコンセントを抜いて止水栓を閉めてください。

その後漏れた水を拭き取り、専門の業者に電話し修理を依頼しましょう。

水道料金が高くなる

水漏れを放置すると、それだけ水道料金が高くなります。

たとえば、洋式トイレでポタポタと少量の水が流れているだけでも、漏水量は約20㎥になり、水道料金は1ヶ月で約7,000円（下水道料金を含む）になります。

参考：東京都水道局

水漏れによる水道料金の増加に対して、自治体によっては減免制度が利用できる場合もあります。

しかし、原則自己負担であることは理解しておきましょう。

水漏れの放置によって発生する水道料金については、以下の記事内でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

ウォシュレットの水漏れを予防する方法とは？

ウォシュレットの水漏れを予防するには、以下のような方法があります。

どれも簡単に行えるので、ぜひ実践してウォシュレットの水漏れを予防しましょう。

定期的に換気をする

ウォシュレットの水漏れ予防には、定期的に換気をしてトイレ内の温度や湿度を適切に管理することが重要です。

とくに温度が上昇しすぎると、ウォシュレットがオーバーヒートを引き起こす原因になります。

窓があれば1日1回は換気を行い、換気扇のみの場合は常時回しておくのがおすすめです。

また、トイレの入り口を適宜開放し、内側の空気がこもりすぎない工夫も必要になります。

冬場は凍結の可能性があるため、凍結防止機能を利用してみてください。

凍結防止機能がない場合は水抜きが効果的です。

水抜きの方法は機種によって異なるため、取扱説明書を見ながら行いましょう。

洗浄ノズルを掃除する

ウォシュレットの水漏れを防ぐために、洗浄ノズルを定期的に掃除しましょう。

2週間に1回程度を目安にしてみてください。

機種によっては「ノズル洗浄ボタン」が付いているため、ボタンを押すことで水が出ない状態でノズルの出し入れが可能です。

ノズルの掃除は、基本的にやわらかい布で拭くだけでOKです。

ノズルの汚れがひどく拭くだけでは取れないときにのみ、ブラシを使うようにしましょう。

定期的に部品をチェックする

定期的に部品や動作環境のチェックを行うことも、水漏れを防ぐために重要です。

さらに数年ごとに、以下のような点をチェックできると水漏れ予防につながります。

自分で行うのが難しい場合は、業者に依頼することも検討しましょう。

また部品のチェックとともに、ウォシュレット本体や操作パネル、コンセント周辺の掃除をこまめに行いましょう。

隅々までキレイにする必要はなく、さっとホコリを拭き取る程度でも構いません。

ウォシュレットの水漏れに関するよくある質問

ウォシュレットの水漏れに関するよくある質問は、以下のとおりです。

では各質問の回答を見ていきましょう。

修理と交換の判断基準は？

ウォシュレットが水漏れして故障した場合、修理するか交換するか判断に迷うことがあります。

その場合は自分で判断せず、専門の業者にチェックしてもらいましょう。

なぜならウォシュレットは内部構造が複雑で、自分で判断するのは難しいからです。

業者に依頼する際は、以下の記事を参考に、悪徳業者に騙されないようにしましょう。

まずは一度、無料見積もりや相談などを依頼して、内容を聞いてから判断するのがいいでしょう。

悪質な水道業者の一覧はある？見分けるポイントや依頼してしまった場合の対処法を解説

ウォシュレットの水の出方がおかしいのはなぜ？

ウォシュレットの水が出なかったり、チョロチョロしか出なかったりする場合は、洗浄ノズルや給水フィルターが詰まっている可能性があります。

そのため、ノズルやフィルターの清掃が必要です。

具体的なお手入れ方法は、記事内の「洗浄ノズル」と「給水フィルター」から水漏れした際の対処法の中でそれぞれ解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

そのほか、止水栓の閉め具合によって水の出方が変わる可能性もあります。

ウォシュレットの水の出方がおかしいと感じた場合は、止水栓を閉めすぎていないかも確認してみてください。

その際、きつく閉めすぎて、破損させないように気をつけましょう。

賃貸物件でウォシュレットが水漏れした際の対応は？

賃貸物件は、最初からウォシュレットが備え付けられていることがあります。

その場合、ウォシュレットの持ち主は大家になるため、水漏れが発覚した時点で管理会社に連絡してみてください。

ウォシュレットをすぐに使いたいからと、無理に自分で直そうとするのは危険です。さらなる故障により、余計な費用がかかるかもしれません。

管理会社への連絡は時間がかかる可能性があり、休日は連絡できないことも考えられます。

そのため、 緊急の場合は水道の専門業者への依頼がおすすめです。

費用負担は原則、大家になりますが、念の為修理の本契約に進む前に大家に確認をとっておいたほうが無難です。

ウォシュレットは経年劣化する？

ウォシュレットは電化製品なので、どうしても経年劣化はしてしまいます。

TOTOが公表しているメンテナンススケジュールによると、経年劣化による修理や交換の目安は以下のとおりです。

メンテナンス内容	使用期間
内部部品の修理や交換	10年以内
ウォシュレット本体（機能部）の取替え	7〜15年ほど
器具一式（便器＋ウォシュレット本体）の取替え	13〜20年ほど

販売終了から10年以上が経っていると、補修部品の生産がされなくなるため、早めの交換が推奨されています。

そのため、水漏れしやすい箇所や部品の劣化などをこまめにチェックしましょう。

参考：TOTOリモデルサービス

ウォシュレットがポタポタ水漏れするのは故障？

ウォシュレットから水がポタポタと漏れる場合、部品の劣化や内部トラブルが原因のことが多く、放置すると漏電や故障につながるおそれがあります。 主な原因は以下のとおりです。 使用後に数滴垂れる程度は正常な場合もありますが、数時間経っても水が止まらない場合は故障の可能性があります。

まずは止水栓を閉め、漏れている箇所を確認してください。

軽度のパッキン交換で直ることもありますが、本体内部からの水漏れは専門業者への依頼が安全です。

富士水道センターでは、ウォシュレットの水漏れ点検・修理・交換まで一貫対応しています。

異変を感じたら早めのご相談をおすすめします。

▶ウォシュレットがポタポタ水漏れしているときの対処法を見る！

プロの業者のウォシュレット修理に密着！

ウォシュレットの修理は難易度が高いものです。

そんな作業も、プロならスムーズに対応可能！

以下の動画では、富士水道センターのプロのスタッフがウォシュレット修理をしている様子をまとめています。

ぜひご覧ください！

ウォシュレットの水漏れは早めに対処しよう

ウォシュレットから水漏れした際は、まず止水栓を閉めてコンセントを抜くといった応急処置を行いましょう。

その上で、自分で修理できるか判断していきます。

ただしウォシュレットの水漏れ修理は、基本的に専門業者に任せたほうが無難です。

なぜなら、ウォシュレットは電化製品であり、素人には修理が難しい場合が多いからです。