
排水管の高圧洗浄はどのような作業?メリットや費用などを丁寧に解説
水のトラブル
更新日 : 2025年11月19日

富士水道センター編集部
- 「排水管の高圧洗浄って自分でできるの?」
- 「排水管の高圧洗浄はしたほうがいいの?」
- 「業者に依頼するといくらくらいかかる?」
このような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?
排水管の高圧洗浄のメリットやデメリットを知りたい方もいるでしょう。
本記事では、排水管の高圧洗浄の作業内容やメリット、自分で行う方法や業者に依頼する場合のポイントなど、さまざまなことに触れています。
排水管の高圧洗浄を検討している方は、ぜひお役立てください。
目次
排水管の高圧洗浄とはどのような作業?

排水管の高圧洗浄とは、高圧洗浄機を使用して水を高圧で噴射し、排水管の中の汚れを落としていく作業です。
排水管以外にも、車や外壁などを掃除する際にも使われることがあります。
高圧洗浄機はホームセンターでも販売されており、今では一般家庭でも高圧洗浄による掃除ができるようになりました。
ただ、家庭用に販売されている高圧洗浄機は専門業者が使うものよりも水圧が弱く、汚れを十分に落とせない場合があります。
排水管の汚れを確実に落としたい場合は、専門業者に依頼して高圧洗浄をしてもらいましょう。
また、高圧洗浄機は汚れを効果的に落とす反面、高水圧の噴射が周囲のものを壊したり、人に当たって怪我をさせたりといったリスクがあります。
高圧洗浄をする際は、ホースをしっかりと握り、排水口以外に水が噴射しないよう注意してください。
排水管の高圧洗浄をしたほうがいい理由

排水管は普段目にしないため、あまり汚れを意識することはありません。
しかし、家庭で使用した汚れた水を排水するために重要な設備で、排水管の汚れがたまると正常に排水できなくなる可能性があります。
たとえば油汚れや食材のカス、紙や糸のくずなどが排水管に流れ込むと、徐々に汚れを蓄積させて詰まりや悪臭につながります。
そのため、排水管のトラブルを防ぐためにも、日頃から定期的に排水管を高圧洗浄しておくことが大切です。
排水管が詰まると汚水が逆流したり、排水管から悪臭がしたりするなど、日常生活に不快感をもたらします。
可能であれば自分で高圧洗浄機を準備して、月に1回程度は排水管を高圧洗浄するのがおすすめです。
すでに長期間の汚れがたまっている場合は、一度専門業者に依頼し汚れを落としてもらいましょう。
【場所別】排水管が詰まる原因とは?

排水管の詰まりの原因を、以下の場所別に解説します。
- キッチン
- 浴室
- 洗面所
- 洗濯機
- トイレ
ちょっとした汚れでも、徐々にたまっていくことで排水管を詰まらせることがあります。
普段から汚れを少なくするためにも、ここで紹介するそれぞれの原因を把握しておきましょう。
キッチン
キッチンの排水管が詰まる原因には、以下のようなものがあります。
- 油汚れ
- 食べ物のカス
- ラップやペーパーのかけら
- スプーンやフォークなどの異物
油汚れは、食べ物のカスや小さなゴミを絡めて排水管に流れるため、詰まるリスクが高まります。
そのため、フライパンやお皿の油汚れは、キッチンペーパーで拭き取ってから洗いましょう。
食べ物のカスは小さく、完全に取り除くことは難しいため、ゴミ受け皿に水切りネットをつけて排水管への流れ込みを防ぐのが効果的です。
浴室
浴室の排水管が詰まる原因は、以下のとおりです
- 髪の毛
- 皮脂汚れ
- 石鹸カス
- 指輪やヘアピンなどの異物
髪の毛はゴミ受け皿があっても、隙間を通って流れるため排水管への侵入を完全には防げません。
髪の毛はシャンプーやボディソープなどに絡むと、排水管の中で固まるため詰まりやすくなります。
髪の毛は直接排水管に流さないことが大事です。
キッチンと同様に、水切りネットをつけて髪の毛が排水管に流れ込むのを予防しましょう。
浴室の排水管の詰まりに関しては、以下の記事でも解説しているのでご覧ください。
洗面所
洗面所の排水管が詰まる原因は、以下のようなことが挙げられます。
- 石鹸のカス
- 髪の毛や髭
- ヘアオイルやワックスなどの油汚れ
- 歯ブラシや歯磨き粉のフタなどの異物
主な原因は、手を洗ったり髪の毛をセットしたりする際に出る汚れです。
とくにヘアオイルやワックスなどの油汚れは、石鹸のカスや髪の毛を排水管の中にためてしまう原因になります。
洗面所の排水口は、髪の毛や石鹸カスなどの流れを防止するヘアトラップがない場合もあるため、ない場合は市販のものを購入して詰まりを予防しましょう。
洗面台の排水管の詰まりについては、以下の記事も参考になるのでご覧ください。
洗濯機
洗濯機の排水管が詰まる原因は、以下のとおりです。
- 衣類の糸くず
- 髪の毛
- 小さなゴミやカビ
- 衣類のポケット内の異物
洗濯機は、主に糸くずや髪の毛が原因で排水管が詰まります。
ポケットの中にティッシュやアクセサリーなどを入れたまま洗濯することで、異物が詰まるリスクもあります。
そのほか、洗濯機の場合はカビがたまることで詰まりを引き起こす場合もあるため、詰まり予防のためにも洗濯槽クリーナーで定期的に掃除するのが大切です。
トイレ
トイレの排水管が詰まる原因には、以下のようなものがあります。
- 大量のトイレットペーパー
- 大量の排泄物
- ティッシュペーパー
- 誤って流したアクセサリーや小物類
トイレットペーパーや排泄物は、一度に大量に流すとトイレの排水管を詰まらせてしまいます。
量が多くなる場合は、こまめに分けて流すことが大切です。
アクセサリーや小物類を便器の中に落とした場合は、誤って流してしまう前に取り出しましょう。
トイレの排水管の詰まりに関する情報は、以下の記事でも紹介しているので、あわせてお読みください。
トイレのつまりの直し方を徹底解説!放置して良いケースや業者の選び方
自分で排水管を高圧洗浄するメリットとは?

自分で排水管を高圧洗浄するメリットは、以下の3つです。
- 費用を抑えられる
- 効率よく掃除ができる
- 詰まりや悪臭を予防できる
家庭用の高圧洗浄機は、誰でも簡単に使えるものなので、ぜひメリットを知った上で購入する際の参考にしてください。
費用を抑えられる
自分で排水管の高圧洗浄を行えれば、毎回業者に頼まなくてもいいため、業者に依頼する費用を抑えられます。
しかし、自力で行う場合は、労力や時間がかかったり、排水管を傷つけたりするリスクがあります。
排水管の高圧洗浄を業者に依頼する場合は、少なくても30,000~60,000円程は必要です。
高圧洗浄の箇所やエリアが多くなると、その分料金も高くなります。
高圧洗浄機を購入する初期費用はかかりますが、初期費用分で業者に依頼して洗浄することも可能です。
継続的に自分で高圧洗浄したい場合は、高圧洗浄機を購入して自分で高圧洗浄しましょう。
効率よく掃除ができる
自分で排水管の高圧洗浄ができれば、効率的に排水管をキレイにできます。
高圧洗浄の洗浄力は高く、パイプクリーナーやワイヤーブラシなどを使った掃除方法よりも、効率よく楽に汚れを落とせます。
業者を呼ぶことで手続きや費用面などの負担が生まれることもありません。
高圧の水を噴射するだけでほとんどの汚れを落とせるため、通常の掃除に比べると体力的な負担も少なくなります。
高圧洗浄すればキレイになったことが目に見えてわかるため、掃除後の爽快感も感じやすいといったメリットもあります。
詰まりや悪臭を予防できる
高圧洗浄を定期的に行うことで排水管を清潔に保ち、詰まりや悪臭を予防できます。
自力で高圧洗浄できれば、継続的に排水管を洗浄しやすくなります。
業者に依頼する場合は、費用や手続きなどの負担もあるため、こまめな高圧洗浄は行いにくいでしょう。
定期的な高圧洗浄は手間に感じる方がいるかもしれませんが、排水管の清潔保持は非常に重要です。
掃除を怠ることで発生する詰まりや悪臭などの排水トラブルは、ひどくなると自力では対処できず、業者に頼む必要性が出てきます。
定期的に自力で排水管の高圧洗浄を行い、排水トラブルを防ぎましょう。
自分で排水管を高圧洗浄するデメリットとは?

自分で排水管を高圧洗浄するデメリットには、以下の3つが挙げられます。
- 完全に汚れを落とせないことがある
- 排水管を傷つける可能性がある
- 自分が怪我をするリスクがある
家庭用の高圧洗浄機は誰でも簡単に使えますが、使用上のリスクもあります。
ここで紹介するデメリットを参考に、安全で効果的な高圧洗浄を行いましょう。
完全に汚れを落とせないことがある
排水管は床下にあり、目視で確認できない部分もあるため、汚れた箇所を確認しながらの作業は困難です。
とくに自力で行う場合は専門スキルがないので、確実に汚れを落とせないことが多くあります。
また、家庭用の高圧洗浄機は業務用よりも圧力が弱いため、その分洗浄力も劣ります。
排水管にこびりついた頑固な汚れや、長期間放置された油汚れなどは、うまく取り除けない可能性もあります。
排水管の汚れを確実に落としたい場合は、専門の業者に依頼するのがおすすめです。
排水管を傷つける可能性がある
家庭用の高圧洗浄機があれば気軽に誰でも高圧洗浄が行える反面、排水管が劣化している場合は、高い水圧によって破損や損傷につながる可能性があります。
排水管に熱湯が流れたり、パイプクリーナーや塩素系漂白剤などの刺激が強い洗剤が通ったりすることが劣化の原因です。
劣化が進んだ排水管に高圧洗浄機を使用すると、排水管に亀裂が入り水が漏れるリスクもあります。
ただ外見だけで排水管の劣化を判断するのは難しいため、築年数や住居期間を参考にしながら、劣化具合が心配な方は一度専門の業者に相談してみましょう。
自分が怪我をするリスクがある
自分で排水管の高圧洗浄をする際は、高圧洗浄機の使い方を誤ると怪我するリスクがあります。
高圧洗浄機は、高い水圧で水を噴射します。
そのため、ホースをしっかり持って固定しないと、水の勢いによって手からホースが落ちてしまうかもしれません。
高い水圧の噴射は、排水管以外のものを傷つける可能性があります。
人間の体に当たった場合は、大きな怪我につながるリスクも潜んでいます。
高圧洗浄機は便利である一方、非常に危険な機械でもあることを理解した上で、水を出す際は必ずホースをしっかりと掴んで使いましょう。
排水管の高圧洗浄を業者に依頼するメリットとは?

排水管の高圧洗浄を業者に依頼するメリットは、以下の3つです。
- 作業の手間がなくなる
- 確実にキレイにしてもらえる
- 他のトラブルにも対応してもらえる
業者に依頼すると費用はかかりますが、その分メリットは大きいので、自分で高圧洗浄する自信がない方にはおすすめの方法です。
清掃作業の手間がなくなる
排水管の高圧洗浄を業者に依頼すると、自分で行う作業の手間や時間が削減できます。
排水管の高圧洗浄は、準備や片付けを含めると、専門の業者が行っても丸一日かかることがあります。
とくに後片付けは想像以上に大変で、高圧洗浄した際に洗浄機のホースに付着した排水管のゴミや油汚れをキレイにしなければいけません。
汚れを放置すると、悪臭の発生源にもなります。
業者に依頼して、高圧洗浄の準備から後片付けまでをすべて任せ、作業負担を減らせる点は大きなメリットです。
確実にキレイにしてもらえる
排水管の高圧洗浄を業者に依頼すれば、排水管を確実にキレイにしてもらえます。
専門業者はいろいろな経験や知識を持つプロで、状況を見ながら臨機応変に対応してくれるため、安心して高圧洗浄を任せられます。
業者が使っている高圧洗浄機は、家庭用のものよりも水圧が高く、より効果的に洗浄することが可能です。
自力では落とせなかった汚れも、業者に依頼することでキレイにしてもらえる可能性があります。
自分で高圧洗浄する自信がない方や、ミスなく確実にキレイにしたい方などは、排水管の高圧洗浄を業者に依頼してみましょう。
他のトラブルにも対応してもらえる
業者に排水管を高圧洗浄してもらうことで、作業中に起こる他のトラブルにも対応してもらえます。
たとえば、高圧洗浄中に排水管の内部が傷ついて破損してしまった場合でも、専門業者ならスムーズに対応してくれます。
逆に自分で作業している際に、排水管の破損を見つけても適切に対応するのは困難です。
また、自分で行う場合は、破損にすら気づかずにそのまま作業を進めてしまうかもしれません。
業者に依頼すればトラブルを見過ごすリスクも低く、トラブル発生時も適切に対応してもらえるため、安心して任せられます。
排水管の高圧洗浄を業者に依頼するデメリットとは?

排水管の高圧洗浄を業者に依頼するデメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 費用がかかる
- スケジュール調整が必要になる
- 中には悪徳な業者も存在する
それぞれのデメリットに対する解消法も解説しているので、参考にしながら詳しい内容を確認してください。
費用がかかる
排水管の高圧洗浄を業者に依頼する場合、少なくても数万円はかかります。
そのため、少しでも費用を抑えたい方にとっては、業者にかかる費用はデメリットです。
ただし、業者に依頼すれば、自分で行うよりも完璧な作業をしてもらえます。
作業にかかる費用は業者によって異なるため、まずは見積りを依頼して正確な金額を把握することが大切です。
中には相場よりも高い金額を提示してくる業者もあるため、必ず見積りをした上で依頼するか決めましょう。
排水管の高圧洗浄の費用相場に関しては「排水管の高圧洗浄を業者に依頼する際の費用相場」で詳しく解説しているので、参考にしてください。
スケジュール調整が必要になる
排水管の高圧洗浄を業者に頼む場合、訪問見積りや作業時の立ち合いなどスケジュール調整が必要になります。
自分で行う場合であれば、好きな時間に作業可能です。
しかし、業者の場合はお互いの日程を合わせる必要があるため、手間がかかる点がデメリットです。
業者によっては予約が埋まっているため、自分が希望する日に作業してもらえない可能性があります。
また、高圧洗浄の範囲が広いと丸一日かかる場合もあり、その間自宅にいなければいけません。
業者に依頼する際は、手続き上の負担が多少かかることは覚悟しておきましょう。
ただ作業自体は業者が確実に行ってくれるため、安心して排水管の洗浄を任せられます。
中には悪徳な業者も存在する
専門の業者だからといって、すべての業者が信頼できるわけではありません。
中には高額な費用を請求してきたり、作業内容が適当で後からトラブルが発生したりといった悪徳な業者も存在します。
安心して任せられる業者を選ぶためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 水道局指定工事店の許可を受けている
- 無料で見積りをしてくれる
- 口コミや評判を確認できる
- 対応実績が豊富にある
- 施工保証制度がある
悪徳業者を見極めるためにも、本記事で紹介している「信頼できる業者に排水管の高圧洗浄を依頼する際のポイント」を参考に、信頼できる業者を探してみてください。
【要注意】悪質な水道業者一覧はどこ?急増する高額請求トラブルと信頼できる業者の選び方
排水管の高圧洗浄を自分で行う方法とは?

排水管の高圧洗浄を自分で行う方法を、以下の場所別に紹介します。
- キッチン
- 浴室
- 洗面所
- 洗濯機
- トイレ
各場所の排水口の詰まりが排水管のトラブルにつながっています。
それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。
事前に準備するもの
排水管の高圧洗浄を自分で行う場合、まずは以下のものを準備しましょう。

- ゴム手袋
- マスク
- 高圧洗浄機
- 配管洗浄ホース
排水管の高圧洗浄をする際は、ぬめりや油汚れによって手が汚れる可能性があるため、ゴム手袋があると便利です。
また、排水管から悪臭がする可能性もあるため、あらかじめマスクを着用しておきましょう。
高圧洗浄機の使い方は、説明書やネット上で確認しておき、実際に排水管の高圧洗浄をする前に試運転しておくとスムーズに使えます。
キッチンの排水口が詰まったとき
キッチンの排水口が詰まったときに行う、高圧洗浄の手順は以下のとおりです。
【手順】
- 排水口のフタやゴミ受け皿、排水トラップを外す
- 配管洗浄ホースを排水管の中に差し込む
- 高圧洗浄機を回転させながら噴射し汚れを取り除く
- 作業を繰り返し水がスムーズに流れるようになったら作業を終了する
- 外したパーツを元に戻して排水口のフタを閉じる
キッチンは使う頻度が多く詰まりやすい場所のため、定期的に高圧洗浄をするといった予防が大切です。
以下の記事で詰まりの予防法を紹介しているので、あわせて参考にしてください。
お風呂場の排水口が詰まったとき
お風呂場の排水口が詰まった際の、高圧洗浄の手順は以下の方法で進めていきます。
【手順】
- 排水口やゴミ受け皿にあるゴミを取り除く
- 外せるパーツを取り外し排水管が見える状態にする
- 排水管に高圧洗浄ホースを差し込み、少しずつ奥へと進める
- 高圧洗浄ホースを噴射し汚れや詰まりを取り除く
- 外したパーツを元に戻して排水口のフタを閉じる
お風呂場も洗濯機と同様に、髪の毛や皮脂などのゴミ以外に、シャンプーやボディソープも排水管が汚れる原因となります。
高圧洗浄は、さまざまな汚れに効果的な掃除方法なので、浴室の排水口の詰まり解消にも有効です。
高圧洗浄以外の解消法は以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
洗面所の排水口が詰まったとき
洗面所の排水口が詰まったときは、以下の手順で高圧洗浄しましょう。
【手順】
- 洗面台下の排水トラップホースを外す
- 排水管が見れる状態になったら高圧洗浄をホースを差し込む
- 高圧洗浄ホースを噴射し汚れや詰まりを取り除いていく
- スムーズに水が流れるようになれば作業を終了する
- 外したパーツを元に戻す
洗面所の排水口は狭く、洗浄パイプを入れられないため、床から出ている排水管にパイプを通す必要があります。
そのため手間のかかる高圧洗浄以外にも、以下の記事で紹介している詰まり解消法を試してみてください。
洗濯機の排水口が詰まったとき
洗濯機の排水口が詰まったときに行う、高圧洗浄の手順は以下のとおりです。
【手順】
- 洗濯機の蛇口に高圧洗浄ホースをつなぎ排水トラップを分解する
- 排水管の中に洗浄パイプを差し込む
- パイプを噴射し排水管内部を洗浄する
- スムーズに水が流れるようになれば作業を終了する
- 外したパーツを元に戻す
洗濯機の排水口は、髪の毛や衣類の糸くず以外に、洗剤や柔軟剤によって排水管が汚れやすくなっています。
高圧洗浄を行えば、効率的に詰まりを解消できます。
以下の記事で紹介している排水口の掃除を普段から行うことで、詰まりを予防可能です。
トイレの排水口が詰まったとき
トイレの排水口が詰まったときの高圧洗浄の手順は、以下のとおりです。
【手順】
- 事前に準備物以外にビニール袋を準備する
- 便器にビニール袋をかける
- 便器の奥まで高圧洗浄ホースを差し込む
- 水を噴射し汚れを取り除く
- 水を流してみて問題なく流れたら作業を終了する
トイレを高圧洗浄する際は、水が溢れたり床に汚水が飛び散ったりする可能性があるため、新聞紙や雑巾などをあらかじめ敷いておくと安心です。
トイレの詰まりに関しては、高圧洗浄以外にもさまざまな解消法があります。
以下の記事で紹介しているので、ぜひ試してみてください。
トイレのつまりの直し方を徹底解説!放置して良いケースや業者の選び方
排水管の高圧洗浄を自分でする際の注意点とは?

排水管の高圧洗浄を自分でする際の注意点は、以下の3つです。
- 排水管にある異物をそのまま流さない
- 水が飛び散らないようにカバーをする
- 屋外にある排水桝も洗浄する
高圧洗浄を最大限活かすための重要なポイントも含まれているので、ぜひ参考にしてください。
排水管にある異物をそのまま流さない
排水管を高圧洗浄する際に、汚れだけでなく詰まりの原因となる異物が出てくることがあります。
その際に、異物を排水管にそのまま流すのはやめましょう。
その場では問題なく流れたとしても、排水管の奥で詰まるかもしれません。
たとえ排水管に流れるような小さな異物でも、排水管内部に蓄積することで、今後詰まる可能性があります。
高圧洗浄しながら出た汚れや異物は、事前に準備したバケツに入れるようにすると、スムーズに作業を進められます。
水が飛び散らないようにカバーをする
排水管を高圧洗浄する際は、水が勢いよく出るため、周辺に水や汚れが飛び散る可能性があります。
そのため、排水管を高圧洗浄する際は、作業する周辺をビニールシートや雑巾などでカバーしておくと、安心して作業を進められます。
排水管内部にある水は、さまざまな汚れを含んでおり、体内に入ると健康に悪影響があるかもしれません。
可能であれば、マスクや手袋だけでなくゴーグルも着用し、体への汚水の飛び散りを防いでください。
周辺に電子機器がある場合は、水がかかると漏電や故障につながるため注意しましょう。
屋外にある排水桝も洗浄する
家の中の各排水管を洗浄する際、余裕があれば排水桝も掃除しましょう。
作業量は増えますが、詰まり予防や悪臭の改善など、より高圧洗浄の効果を感じられます。
排水桝とは、家の中から出る排水管と、公共の下水道管につながる排水管をつなぐ部分のことです。
屋外に設置されている場合が多く、白いフタがついています。
排水桝には、点検口としての役割もあります。
洗浄方法は、以下のとおりです。
【手順】
- 排水桝のフタを開ける
- 排水桝にたまった汚れを取り除く
- エルボ(下向きに曲がったパイプ)を外す
- 高圧洗浄機で洗浄する
- 仕上げにブラシで排水桝内を掃除する
とくに難しい作業はなく、誰でも簡単に行えるので安心してください。
排水管の高圧洗浄を業者に依頼する際の費用相場とは?

排水管の高圧洗浄を業者に依頼する場合、費用の相場は以下のとおりです。
|
作業内容 |
費用相場 |
|
一戸建ての高圧洗浄 |
30,000〜60,000円程 |
|
マンションやアパートなどの高圧洗浄 |
30,000〜60,000円程 |
|
薬剤洗浄 |
5,000円〜10,000円程 |
|
トーラー機洗浄(汚れが酷い場合に必要) |
15,000円〜45,000円程 |
以下のような場合、さらに料金が加算されるケースもあります。
- 排水管が特殊な構造になっている
- 排水管や排水桝の数が多い
- 排水管の長さが長い
- 深夜や早朝など緊急時に依頼する
- そのほかの排水トラブルが見つかる
料金設定や追加費用の条件は業者によって異なるので、必ず事前に見積りをしてもらってから正式に依頼しましょう。
信頼できる業者に排水管の高圧洗浄を依頼する際のポイントとは?

排水管の高圧洗浄を信頼できる業者に依頼する際のポイントは、以下の5つです。
- 水道局指定工事店の許可を受けている
- 無料で見積りをしてくれる
- 口コミや評判を確認できる
- 対応実績が豊富にある
- 施工保証制度がある
これらを満たす業者は、信頼できる可能性が高いため、ぜひ参考にしてください。
水道局指定工事店の許可を受けている
排水管の高圧洗浄を業者に依頼する際は、水道局指定工事店の許可を受けているか確認しましょう。
指定工事店であれば、一定の品質が自治体により保証されている証拠になるので、信頼できる業者を絞り込むときの参考になります。
各自治体のサイトや業者の公式サイトなどで、指定工事店か確認できます。
参考:東京都水道局
ただ、指定工事店であっても、規模の大きさやサービスの質などは業者によってさまざまです。
指定の有無はあくまで目安にして、今回紹介している他のポイントも参考に、信頼できる業者を決めましょう。
無料で見積りをしてくれる
業者に依頼する場合は、必ず事前に見積りをしてもらいましょう。
見積りをすることで、ある程度の料金相場がわかるだけでなく、ご自分の予算と照らし合わせて作業内容を選択できます。
基本は無料で見積りしてくれますが、以下のようなケースに注意してください。
- その場で契約してくれた場合のみ無料になる
- 見積り自体は無料だが出張費を別途請求される
口コミや評判を確認できる
口コミや評判は実際に使った人の意見が確認できるため、信頼できる業者を選ぶ際の参考になります。
GoogleやYahoo!などの口コミをチェックするのがおすすめです。
リアルの声が載っています。

対応実績が豊富にある
これまでの対応実績は、業者の信頼性を判断する際の参考になります。
まずは、公式サイトに実績を公開しているか確認してみましょう。
具体的には、メディアからの取材実績やアンケート調査の結果などです。
「インターネット上でよく見かけるから」という理由で業者を選ぶのは避けましょう。
現在はプロモーションに力を入れる業者も多く、「インターネットでよく見る=実績が豊富」とは限りません。
施工保証制度がある
安心して業者に依頼できるポイントとして、施工保証制度の有無が挙げられます。
業者でも100%ミスなくできるとは限りません。
そのため、施工後に不具合が発覚して、トラブルに発展する可能性もあります。
施工保証制度があれば、無料でアフターフォローしてくれるため、安心して依頼できます。
保証制度がない業者は、作業後の責任をいっさい持ちませんと表明しているのと同じです。
保証制度の有無については、基本的にホームページに記載していますが、必ず詳細を事前に確認してから契約しましょう。
排水管の高圧洗浄は業者に依頼して確実にキレイにしよう

排水管の高圧洗浄は、自分で気軽に行えます。
「作業費用を抑えたい」「定期的に排水管を高圧洗浄したい」といった方は、自分で高圧洗浄機を購入して作業するのがおすすめです。
一方、費用よりも手間や時間を減らしたいという方は、専門の業者に依頼して排水管の高圧洗浄をしてもらいましょう。
依頼する際は、水道局指定工事店の許可や施工保証制度の有無などを確認して、信頼できる業者を選んでください。
記事の監修者
島尻 博富士水道センター
水道工事や各種水回りの修理に従事して35年間。大規模修繕工事の計画~実施までの対応も可能。保有国家資格(給水装置工事主任技術者、一級管工事施工管理技士、一級建築配管技能士)。2023年1月25日放送 テレ朝スーパーJチャンネルで強烈寒波の報道に出演。













