
お風呂の蛇口を交換するときに知っておきたいこと|費用・DIY・賃貸の注意点まで解説
水のトラブル
更新日 : 2025年11月18日

富士水道センター編集部
お風呂の蛇口からポタポタと水漏れしていたり、ハンドルが回しにくくなったりしたら蛇口の交換を検討しましょう。蛇口の交換はDIYでも可能です。
この記事では、お風呂の蛇口を交換する方法を詳しく説明します。水道修理業者に交換を依頼する場合の費用相場も紹介するので、お風呂の蛇口を交換したいときの参考にしてください。
目次
お風呂の蛇口を交換するタイミングとは?

お風呂の蛇口を交換するタイミングは以下が目安です。
- 水漏れしている
- 使用し始めて10年以上経過した
- レバーやハンドルに不具合がある
- サビや水垢が落ちない
水漏れしているとき
蛇口からポタポタと水漏れしている場合は、軽度なうちに交換や修理を検討しましょう。
しっかり蛇口を閉めているのに水が漏れてきてしまうときは、接続部分やパッキンに異常が生じているか、蛇口本体が寿命を迎えているサインです。
軽度な水漏れでも、放置していると室内を水浸しにしてしまうほどの水漏れに発展するリスクがあります。なるべく早めに対処しましょう。
使用し始めて10年以上経過したとき
蛇口の寿命は一般的に10年程度なので、10年以上使用していて、なんらかの不具合が出ているときは交換しましょう。
10年以上使用していると、ハンドルの動きが悪くなったり、水量の調節が難しくなったりといった不具合が出やすくなります。
まだ使える状態でも、ある日突然壊れてまったく使えなくなるかもしれません。
経年劣化は避けられないので、蛇口の寿命が近いと感じたら、速やかに交換しましょう。
レバーやハンドルに不具合があるとき
蛇口のレバーやハンドルに不具合があるときも、交換のタイミングが来ているサインです。
レバーやハンドルが動かしにくいときや、操作しても水温や水量の調節がうまくできないときは、完全に操作できなくなる前に交換しましょう。
突然まったく操作できなくなってしまうと生活が不便になってしまいます。
蛇口本体ではなく、レバーやハンドル部分のみを交換するだけでよい場合もあります。
サビや水垢が落ちないとき
特別気になる不具合がない場合でも、サビや水垢が気になる場合は交換を検討してみましょう。
サビは蛇口のまわりにつく青緑色のカビのような汚れで、金属の酸化によって発生します。
通常は、歯ブラシに歯磨き粉をつけて磨いたり、クエン酸を使ったりすれば除去可能です。
また、水垢は水に含まれるミネラルが固まってできる白い汚れで、クエン酸で落とせます。
しっかり掃除してもなかなか落ちない頑固な汚れの場合は、蛇口の交換を考えましょう。
お風呂の蛇口の種類とは?

お風呂の蛇口には、主に以下の3つの種類があります。
- シングルレバー混合水栓
- ツーハンドル混合水栓
- サーモスタット式混合水栓
シングルレバー混合水栓
シングルレバー混合水栓は、1本のレバーで水温や水量を操作するタイプの水栓です。
一般的に左右に動かして水温を、上下に動かして水量を調節します。
最近は見かけることが少なくなってきましたが、片手でも操作でき、簡単にさまざまな調整ができる点がメリットです。
ただし、レバーを頻繁に動かすため、壊れやすい傾向にあります。
ツーハンドル混合水栓
ツーハンドル混合水栓は、お湯と水の計2つのハンドルがついているタイプの水栓です。
昔のお風呂によく使われています。
構造がシンプルなため、DIYでも交換しやすいメリットがあります。
しかし、使用時の水温や水量の調節が、他の水栓に比べてわずらわしいのがデメリットです。
節水機能がついていないものも多いので、水の使い過ぎに気をつける必要もあります。
サーモスタット式混合水栓
サーモスタット式混合水栓は蛇口の両端に1つずつレバーがついているタイプの水栓です。
片方のレバーで水温を調節し、もう片方のレバーで水量の調節とカラン・シャワーの切り替えをします。
最近のお風呂によく使われており、各操作も非常に簡単です。
しかし、構造が複雑で、修理が難しい傾向にあります。
不具合が生じた場合は修理よりも交換することが多いでしょう。
お風呂の蛇口が壊れたら修理と交換のどちらがお得?

お風呂の蛇口が壊れた場合は、修理よりも交換を選んだほうが結果的にお得になる場合が多く見られます。
蛇口を使用してから10年以上経過している場合は、現在不具合が出ている部分以外も、すでに劣化が進んでいる可能性があるためです。
部分的な修理で一時的に直せても、すぐに別の修理が必要になってしまいます。
また10年以上前の蛇口は、メーカー側で交換用の部品を取り扱っていないことがあり、替えの部品を探すのも困難です。
トータルのコストと修理にかかる時間を考えると、修理よりも交換をおすすめします。
お風呂の蛇口を自分でDIYして交換する方法

お風呂の蛇口は、壁付きと台付きの2種類あり、それぞれの場合で交換方法が異なります。
ここでは、壁付き水栓と台付き水栓それぞれの自分で交換する方法を説明します。
壁付き水栓
壁付き水栓は浴室の壁に取り付けられており、蛇口のうしろに給水管が接続されています。
交換にはモンキーレンチとシールテープが必要です。
モンキーレンチはボルトやナットの締め付けに、シールテープは配管のつなぎ目に使用する工具のことです。
壁付き水栓の交換は、以下の手順で実施しましょう。
【手順】
- 水道の止水栓を閉める
- モンキーレンチでナットを回し、水栓を取り外す
- 蛇口を支えていた2つの偏心管を反時計回りに回して取り外す
- 古いシールテープをはがす
- 壁面の穴を歯ブラシで磨いてきれいにする
- 新しいシールテープを6〜10回ほど時計回りで巻く
- 偏心管を時計回りに回して取り付ける
- ナットをしっかり閉めて新しい水栓を取り付ける
- 止水栓を開けて水漏れしないか確認する
水栓の修理や交換は、水が吹き出さないように必ず止水栓を閉めてから行います。
戸建て住宅の場合はメーターボックスの中に、マンションやアパートではパイプスペースの中にあるのが一般的です。

止水栓を閉めている間は、他の部屋の水道も使えない点に注意しましょう。
台付き水栓
台付き水栓は主に浴槽の台に取り付けられており、台の下の点検口を開けると給水管が見えます。
交換にはモンキーレンチと懐中電灯、パッキンを用意しましょう。
パッキンは製品ごとに適するサイズや形状が異なるので、メーカーのホームページで事前に確かめておいてください。
台付水栓の交換は、以下の手順で実施します。
【手順】
- 水道の止水栓を閉める
- 点検口を開け、モンキーレンチでナットを回してホースと給水管を外す
- 上から古い水栓を取り外す
- 給水管のパッキンが劣化している場合は取り替える
- 新しい水栓をはめ、点検口内からナットを締める
- 点検口を閉める
- 止水栓を開けて水漏れしないか確認する
台付き水栓の交換はせまい点検口内での作業が多く、壁付き水栓の交換よりも難しめです。
ムリに作業を進めるとパーツを破損させてしまうことがあるので、作業が難しいときは業者に依頼しましょう。
自分でDIYしたときに失敗しやすいポイント
蛇口の交換はシンプルに見えて、実際の作業では細かなところでつまずきやすい工程が多くあります。とくに初めて挑戦する場合、次のような場面でミスが起きやすくなります。
- 止水栓の閉め忘れ
- 偏心管の角度ずれ
- シールテープの巻き不足、または巻き方向の誤り
- ナットの締め付け過不足
- 点検口内での作業中にパーツを落とす
また、偏心管がわずかに傾いているだけでも蛇口本体が水平に取り付かず、見た目だけでなく水漏れの原因につながります。
シールテープの扱いも注意が必要で、巻き数が少ないと接続部に隙間が残り、逆に巻き過ぎるとナットが不自然に引っかかります。
点検口での作業は狭さによって工具が安定しにくく、無理な力が加わりやすい環境です。
小さな部品を落とすと奥へ転がり、作業が止まってしまうこともあります。
蛇口交換は手順を理解していれば作業自体は可能ですが、こうした細かなミスによって水漏れが起きることがあります。
不安があれば途中で作業を中断し、専門業者へ相談すると安全です。
賃貸のお風呂の蛇口交換はどうすべき?
賃貸物件でお風呂の蛇口に不具合が出た場合、自己判断で交換するとトラブルにつながることがあります。費用負担の基準や管理ルールは物件ごとに異なるため、まずは管理会社か大家へ状況を伝えることが基本です。
交換を検討する前に確認したいポイント
賃貸で蛇口交換を考えるときは、次の点を最初に確認すると判断しやすくなります。- 入居時から備え付けの設備か
- 故障の原因が経年劣化か
- 入居者側の過失が関係していないか
- 管理会社が業者を手配するか
過失が疑われる場合だけ入居者が費用を負担する形が一般的です。
また、入居者が勝手に交換した場合、退去時に「原状回復」の対象となる可能性があり、別タイプの蛇口を取り付けると追加工事を求められることもあります。
賃貸でトラブルが起きやすいケース
管理会社へ相談せずに入居者が独自に蛇口を交換すると、いくつかの問題が起きやすくなります。- オーナー負担か入居者負担かが曖昧になり、費用トラブルへ発展する
- 許可していない設備変更として扱われ、原状回復が必要と言われる
- 配管と互換性のない水栓を付けてしまい、追加工事を求められる
- 水漏れなどの不具合が発生した場合、責任の所在が入居者側に寄る
不具合が軽度でも報告なしで交換してしまうと、退去時に余計な費用を請求される恐れがあります。
賃貸で安全に進める正しい手順
蛇口交換が必要そうだと感じたときは、次の手順で進めると安全です。- 不具合の症状を管理会社へ報告
- 写真や動画を送って状態を共有
- 管理会社が手配する業者の訪問日程を調整
- 作業後の費用負担を必ず確認
その場合でも、作業前に費用負担がどちらか必ず確認し、不明点を残さないようにしてください。
水道修理業者にお風呂の蛇口の交換を依頼する場合の費用相場

- 交換作業費:10,000〜30,000円
- 水栓本体代:8,000〜40,000円
とくに台付き水栓は作業スペースが狭いため、壁付きより高くなる傾向に。
また、古い住宅の場合は偏心管の位置調整や、配管の補修が追加で発生することがあります。
事前に見積もりを取り、内訳を確認してから依頼すると安心です。
ホームセンターでも蛇口交換を受け付けていますが、工賃が割高になるケースがあります。
水まわりの状態を総合的に見てもらいたいときは、水道修理業者に相談したほうが内容が明確です。
複数社に見積もりを依頼すると、費用の相場感がつかみやすくなります。
料金が極端に安い業者は作業内容が不透明なこともあるため、保証内容や実績の確認を忘れずに行いましょう。
台付き蛇口は交換費用が高い?構造の違いと注意点

お風呂の蛇口は「壁付き」と「台付き」で構造が大きく異なり、台付きのほうが交換費用が高くなるケースが目立ちます。
見た目は似ていても、作業のしやすさに大きな差があるためです。
台付き蛇口と壁付き蛇口の構造の違い
壁付き蛇口は、浴室の壁から直接パイプが出ており、配管も接続部も目に入りやすい構造です。それに対して台付き蛇口は、浴槽のふちやカウンター部分に本体が乗り、その下側でホースや配管がつながっています。
接続部分は点検口の奥に隠れた状態です。
台付きの場合、作業スペースが「狭く・暗く・姿勢がとりにくい場所」へ集中します。
工具を入れられる角度も限られ、配管を目視しながら細かな作業を進めなければいけません。
この構造の違いが、そのまま作業時間と難易度の差につながります。
台付き蛇口の交換費用が高くなりやすい理由
台付き蛇口の交換費用が壁付きより高くなりやすい理由として、次のような点が挙げられます。- 点検口の内部での作業が中心になる
- 体勢を崩しやすく、作業時間が延びやすい
- 配管の状態を確認しにくく、慎重な手順が必要
- 場合によっては浴槽エプロンの脱着も発生する
一つひとつの動作に時間をかける必要があり、壁付きに比べて「手間」が上乗せされます。
また、古いユニットバスでは配管の劣化が進んでいることも多く、蛇口本体の交換だけでなく、ホースやパッキンの追加交換を提案されるケースも。
こうした作業時間の増加や、付帯部材の交換が発生しやすい点が、台付き蛇口の交換費用を押し上げる要因といえます。
台付き蛇口をDIY交換するときの注意点
台付き蛇口を自分で交換したい場合は、壁付き以上に慎重な準備をしなければいけません。とくに意識したいのは次のポイントです。
- 点検口が十分な広さかどうか
- 座り込んだ姿勢で長時間作業しても問題ないか
- 既存の穴ピッチに合う蛇口を選べているか
- ホースの長さや接続位置が現状と合っているか
点検口に手を入れるだけでも体力を使うため、途中で無理をすると配管を曲げてしまうリスクも
水漏れが起きると浴槽の裏側で静かに広がり、気づいたときには周囲の木部が傷んでいる、といったケースも珍しくありません。
少しでも不安を覚える場合は、台付き蛇口の交換だけ業者へ任せる判断も検討してみてください。
壁付きより費用は高めでも、そのぶんリスクを抑えられます。
シャワー水栓だけ交換したい場合の注意点

「レバーは普通に使えるけれど、シャワーだけ新しくしたい」という相談は少なくありません。
見た目にはシャワーヘッドとホースだけの問題に見えても、実際には本体側との相性や配管の状態が関わるため、いくつか注意したいポイントがあります。
シャワーヘッドとホースだけ交換できるケースか確認する
まず見極めたいのは、シャワーヘッドやホースだけの交換で済む状態かという点です。水が出ない、切り替えレバーの動きが不安定、といった不具合が出ている場合は、シャワー側ではなく本体の混合水栓側に原因があることも多くなります。
シャワー側だけを新しくしても症状が変わらない場合は、本体内部のカートリッジやサーモユニットの劣化が疑われます。
この場合は「シャワーだけ交換」では根本的な解決につながりません。
シャワーヘッドの交換前に、水の出方や温度調整の具合を確認し、明らかに本体側の不調があるかどうかを見ておきましょう。
ネジ規格や接続部の互換性に注意する
市販のシャワーヘッドは「どの蛇口にも合う」と感じてしまいがちですが、実際にはネジ規格が異なる製品も存在します。変換アダプターが同梱されていても、年式の古い水栓では合わないパターンも。
シャワーヘッドだけ交換したいときは、次の点をチェックするとトラブルを減らせます。
- 現在使っている水栓のメーカー
- 型番(本体やプレートに刻印されている番号)
- 購入予定のシャワーヘッドが対応しているメーカー一覧
無理に力を入れてねじ込むと、ホースのネジ山を傷めてしまい、その後の交換が難しくなるため注意が必要です。
シャワー水栓本体の交換は「壁の中」も意識する
シャワー一体型の水栓本体ごと交換したい場合は、見えている金属部分だけでなく、壁の中の配管も意識する必要があります。とくに古い浴室では、配管と本体の接続部分が固着していることもあり、無理に回すと配管側を傷つける恐れがあります。
また、既存の水栓と新しい水栓で「芯々(取り付け位置の間隔)」が異なると、偏心管の調整だけでは対応しきれない場合があるので注意してください。
その場合、見た目が歪んだり、水栓周りの壁に隙間が生じたりして、水が入り込む原因になることもあります。
シャワー水栓本体を交換したいときは、型番から同等品や後継機種を選ぶほうが安全です。
別タイプへ変更したい場合は、専門業者に一度見てもらうと安心感が高まります。
賃貸物件では自己判断で本体交換しない
賃貸物件で「シャワーだけ新しくしたい」と考える場合、ヘッドやホースの交換であれば、消耗品として扱われることが多い状況です。一方で、シャワー水栓本体の交換は、建物の設備そのものに手を加える行為として見なされます。
無断で本体交換をすると、退去時に原状回復を求められる可能性があり、場合によっては配管のやり直しを指示されることも。
賃貸で本体交換を検討するときは、必ず管理会社や大家へ相談し、了承を得てから進めてください。
お風呂の蛇口を水道修理業者に交換してもらうメリット

お風呂の蛇口はDIYでも交換できますが、水道修理業者に依頼すると、以下のメリットがあります。
- すばやく交換してもらえる
- 既存と別の種類の水栓を付けられる
- 蛇口以外の不具合も一緒に点検・修理してもらえる
- アフターフォローがあり施工後も安心できる
すばやく交換してもらえる
水道修理業者に依頼すれば、自分で交換するよりも、すばやく的確に交換してもらえます。
水道修理業者の中には24時間営業していたり、土日も対応していたりする業者があり、一般的に相談後すぐにかけつけてもらえます。
交換に必要な部品や手順も熟知しているので、作業自体もスムーズです。
水漏れの症状がひどいときや水が出なくなってしまったときなど、すぐに蛇口を交換したいときは業者に連絡してみてください。
既存と別の種類の水栓を付けられる
水道修理事業者に交換を依頼すれば、シングルレバー混合水栓からサーモスタット式混合水栓への交換のように、既存と別の種類の水栓を取り付けられます。
機能性やデザイン性からどのような水栓がよいのか提案もしてもらえます。
既存の蛇口で使いにくいと思っていた部分や新しく欲しい機能などがあれば、相談してみましょう。
蛇口以外の不具合も一緒に点検・修理してもらえる
水道修理業者に依頼すれば、蛇口の交換以外に気になっている水まわりの悩みも相談できます。
水道修理業者は水まわりの専門家なので、お風呂だけでなくキッチンやトイレの修理も可能です。
「キッチンの蛇口も浄水器一体型のものに交換したい」「トイレの水の流れが悪い」など、ほかにも困っていることがあれば相談してみましょう。
アフターフォローがあり施工後も安心できる
水道修理業者に交換してもらった場合、基本的にアフターフォローがあり、施工後に万が一不具合があっても無料で対応してもらえます。
修理後にしばらくしてまた水漏れが発生した場合や、何か気になる点があった場合にかけつけてもらえるので安心です。
「来てもらうほどではないけど気になる」というときは、電話で相談もできます。
水道修理業者を選ぶポイント

なかには、水道局からも注意喚起されているように悪質業者もあります。
被害にあってしまわないためにも、以下のポイントに注意して業者を選びましょう。
- 施工実績は豊富か
- 保証内容は充実しているか
- 追加請求はあるか
- 専門資格や許認可は持っているか
- 見積もり内容の詳しい説明はあるか
施工実績は豊富か
水道修理業者を選ぶときは、施工実績をまず確認しましょう。
施工実績を見れば、これまでどのような修理や工事をしてきたのかがわかり、知識や経験の有無を判断できます。
施工実績は公式ホームページやSNSなどで確認できます。
実績と合わせて依頼主からのコメントもあれば、対応の良し悪しの参考にしましょう。
保証内容は充実しているか
修理の保証内容も重要な確認ポイントです。
保証期間やアフターフォローの内容は業者ごとに異なります。
修理後に不具合が生じても無料で対応してもらえるよう、保証が充実している業者を選びましょう。
保証内容が充実しているほど見積もり金額が高いことがありますが、金額ばかり気にして保証の有無を軽視しないよう注意してください。
追加請求はあるか
業者によっては、見積もりの金額より請求費用が高くなることがあります。
見積もった作業内容よりも手間や時間がかかったり、必要な部品が多かったりすることが主な原因です。
追加請求がある場合は、予想以上に金額が高くなってしまうことがあるので注意が必要です。
見積もりを依頼したときに、追加請求の有無をしっかり確認しておきましょう。
専門資格や許認可は持っているか
専門資格や許認可を持っているかどうかも技術力の判断に役立ちます。
工事規模が小さい場合は国の許認可がなくても工事が可能です。
そのため水道修理業者の中には、とくに許認可を取得していない業者もあります。
許認可がなくても、自治体独自の許認可を得ている場合や、水道局指定工事店に認定されている場合は信頼できるでしょう。
また、水道技術管理者のように専門の資格を持ったスタッフがいると安心です。
見積もり内容の詳しい説明はあるか
見積もりを依頼した場合は、見積もりの内容が詳しく説明されているか確認しましょう。
内訳が記載されておらず合計金額しか書かれていない場合や、具体的な個数や数値ではなく「~一式」のようにあいまいな記載がされている場合は過剰請求に注意が必要です。
【要注意】悪質な水道業者一覧はどこ?急増する高額請求トラブルと信頼できる業者の選び方
明細がきちんと書かれた見積書を受け取り、不明点はささいなことも確認してみてください。
蛇口交換でよくある質問(FAQ)
Q1. お風呂の蛇口交換にはどれくらい時間がかかりますか?
一般的な壁付きの蛇口であれば、交換作業そのものは30〜60分ほどが目安とされています。台付きタイプや、配管の腐食が進んでいる場合は、点検や補修に時間をかけるため、1〜2時間ほどかかることも。
事前に「だいたいどれくらいの時間がかかりそうか」を業者に聞いておくと、その日の入浴や家事の予定を立てやすくなります。
Q2. お風呂の蛇口が古いけれど、修理と交換どちらを選べばいいですか?
使用開始から10年以上経過している蛇口は、内部パーツ全体で劣化が進んでいる可能性が高い状況です。特定の部品だけを交換しても、別の箇所が立て続けに故障するケースが少なくありません。
部品がすでに製造終了していることもあるため、「水漏れ+使用年数10年以上」であれば、修理より蛇口本体の交換を選んだほうが、結果的にコストを抑えやすいといえます。
Q3. 蛇口本体は自分で用意して、交換だけ業者に頼めますか?
蛇口を施主支給という形で受け付けている業者もいますが、すべての会社が対応しているわけではありません。持ち込み品の取り付けは、保証対象外として扱うところもあり、万が一不具合が出た場合にメーカーと業者のどちらが対応するか曖昧になることがあります。
ネット通販などで水栓を購入したい場合は、購入前に「施主支給での工事は可能か」「その場合の保証範囲はどうか」を確認すると安心です。
Q4. メーカーや品番がわからない蛇口でも交換できますか?
本体に刻印されたロゴや、正面や側面に印字されている英数字から、メーカーや品番を特定できる場合があります。どうしても小さな表記が読めないときは、蛇口全体と接続部をスマホで撮影し、その写真を業者へ送る方法が有効です。
プロであれば形状やハンドルの配置から、おおよそのシリーズや互換機種を判断しやすくなります。
Q5. 蛇口交換のあいだ、お風呂や水道はまったく使えませんか?
交換作業中は、基本的に浴室まわりの給水を止めた状態で工事が進みます。戸建てやマンションの配管構造によっては、家全体の水を一時的に止める場合もあるため、その間の洗い物や洗濯は避けたほうが無難です。
作業が終わればすぐに水は使えるようになるため、「どの範囲の止水が必要か」「どれくらいの時間か」を前もって聞いておくと、生活への影響を最小限に抑えられます。
Q6. 賃貸でも、自分の判断で蛇口を交換して大丈夫ですか?
賃貸物件の蛇口は、基本的に建物側の設備です。経年劣化による故障であれば、オーナー負担で交換されるケースが多く、入居者が勝手に本体を入れ替えると、退去時に原状回復を求められることがあります。
賃貸で蛇口交換が必要だと感じたときは、まず管理会社や大家へ連絡し、費用負担と工事方法を含めて相談することがトラブルを防ぐ一番の近道です。
お風呂の蛇口交換はプロに任せると安心

蛇口は自分でも交換できますが、水まわりの作業は単純ではないので、DIYに慣れていない場合は水道修理業者に依頼するのがオススメです。また、既存とは別の種類の水栓にしたい場合や、蛇口以外にも修理や点検が必要な部分がある場合にも業者に相談しましょう。
業者を選ぶときは、施工実績や保証内容を確認し、安さだけでなく知識や経験も重視するようにしてください。
記事の監修者
島尻 博富士水道センター
水道工事や各種水回りの修理に従事して35年間。大規模修繕工事の計画~実施までの対応も可能。保有国家資格(給水装置工事主任技術者、一級管工事施工管理技士、一級建築配管技能士)。2023年1月25日放送 テレ朝スーパーJチャンネルで強烈寒波の報道に出演。















