
お湯が出ない状況を解決!5つの原因と対処法

富士水道センター編集部
お湯が出ないことに気づいたときは、すぐの対処が必要です。お湯が出ない状況には3つのパターンがあり、それぞれのパターンごとに考えられる原因があります。
本記事では、お湯が出ない3つのパターンから考えられる5つの原因を解説し、原因別に対処法を紹介します。まずは、自宅の状況がどのパターンにあてはまっているかを確認し、原因を特定してみてください。その後、それぞれの対処法を試してみましょう。
目次
お湯が出ないときに最初にやること!パターンと原因特定

まずは、次の3パターンのうち自宅の状況がどれに該当するか確認してから、原因を特定します。
- お湯も水も出ないパターン
- すべての蛇口から水は出るがお湯が出ないパターン
- 一部の蛇口からだけお湯が出ないパターン
家のすべての蛇口から、水とお湯が出るかどうかチェックしてみてください。
お湯も水も出ないパターン
家のすべての蛇口からお湯も水も出ないパターンでは、次の原因が考えられます。
- 蛇口や水道のトラブル
- 給湯器のトラブル
- 電気系統のトラブル
- ガス供給のトラブル
- 自然災害や天候によるトラブル
とくに「蛇口や水道のトラブル」か「給湯器のトラブル」の可能性が高いので、最優先で確認するとよいでしょう。どちらかに該当しない場合は、他の対処法も試してみてください。
「自然災害や天候によるトラブル」が原因でお湯が出ない場合は、自分で対処するのが難しいケースもあります。原因が特定できない場合は、速やかに専門業者へ相談しましょう。
すべての蛇口から水は出るがお湯が出ないパターン
すべての蛇口から水は出るのにお湯が出ないパターンでは、「給湯器のトラブル」が考えられます。蛇口や水道にトラブルが発生している場合は、そもそも水が出ないためです。したがって、「給湯器のトラブル」への対処法を最優先で試してみてください。
なお、給湯器に異常が見られなかった場合は、電気系統とガスの供給状況を確認し、対処法を試してみましょう。
一部の蛇口からだけお湯が出ないパターン
一部の蛇口からだけお湯が出ないパターンは、高確率で「蛇口や水道のトラブル」が原因です。
水とお湯それぞれで蛇口やハンドルが分かれている場合、蛇口やハンドルの故障によってお湯が出ないことがあります。このケースでは、蛇口の修理や交換が必要となるため、速やかに業者に連絡しましょう。
蛇口の故障を自分で確認できなくても、業者にチェックしてもらうのが最適です。
お湯が出ない!考えられる5つの原因

お湯が出ないときに考えられる原因は、次の5つです。
- 蛇口や水道のトラブル
- 給湯器のトラブル
- 電気系統のトラブル
- ガス供給のトラブル
- 自然災害や天候によるトラブル
それぞれについて解説しますので、参考にしてみてください。
蛇口や水道のトラブル
蛇口や水道のトラブルの場合は、下記のようにパターンごとの原因が考えられます。
パターン |
原因 |
すべての蛇口から お湯も水も出ない |
・断水している ・バルブカートリッジが劣化している ・止水栓や元栓が閉まっている ・水道管が凍結している ・料金の滞納で水道が止まっている |
すべての蛇口から水は出るが お湯が出ない |
・蛇口が故障している ・給湯器や周辺設備が故障している |
一部の蛇口からお湯が出ない |
・蛇口が故障している ・一部の蛇口や水道管で水漏れが発生している |
自宅の状況がどのパターンにあてはまるか確認したら、該当の原因に対してそれぞれの対処法を試してみてください。
給湯器のトラブル
お湯が出ない場合の多くは、下記のような給湯器のトラブルが原因です。
- 給湯器の電気系統にトラブルが発生している
- 給湯器にエラーが発生している
- 給湯器の給水元栓が開いている、または故障している
- 給湯器の水抜き栓のフィルターにごみが詰まっている
- 給湯器の温度設定といった機能が故障している
- 給湯器が寿命を迎えている
「すべての蛇口から水は出るがお湯が出ないパターン」では、給湯器トラブルが原因であることが多いため、上記の原因を疑いましょう。
なお、「給湯器の水抜き栓のフィルターにごみが詰まっている」は自分で対処できますが、それ以外は自分で対処できないことがほとんどです。給湯器トラブルが判明し、水抜き栓のフィルターに問題がない場合は、速やかに業者に相談しましょう。
電気系統のトラブル
お湯が出ない場合、下記のように電気系統のトラブルが原因の可能性もあります。
- 停電が発生している
- 給湯器のコンセントが外れている
- 給湯器周りのブレーカーが落ちている
電気給湯器だけでなくガス給湯器も、給湯器本体は電気によって稼働するので、電気系統のトラブルが原因でお湯が出ない場合があります。電気系統のトラブルは自分でも簡単に確認できるので、蛇口や水道、給湯器周りを確認する前に、上記3点をチェックしてみましょう。
ガス供給のトラブル
ガス給湯器を使っていてお湯が出ない場合は、下記のようにガス供給のトラブルが原因の可能性があります。
- ガス給湯器のガス栓が閉まっている
- 地震やお湯の出しっぱなしが原因で、ガスが自動で遮断されてしまった
- プロパンガスの残量がない
ガス給湯器を使用しているなら、ガス栓やガスメーターを最初にチェックするとよいでしょう。なお、プロパンガスの残量は自分で確認できないため、ガス会社への問い合わせが必要です。
自然災害や天候によるトラブル
自然災害や天候による下記のようなトラブルが原因となって、お湯が出ないケースもあります。
- 地震や台風によって、水道管やガス管が損傷した
- 大雨によって外の給水設備が浸水し、ショートした
- 積雪によって外の給湯器が埋まり、異常が発生している
- 高湿度や猛暑による点火不良が発生している
給湯器は、災害の影響でガス漏れが発生すると一酸化炭素中毒といった事故を引き起こす可能性があるため、自動でガスの供給を停止する安全装置が備わっています。安全装置が作動するとお湯が出なくなることがありますが、故障ではありません。災害や悪天候が過ぎ去るのを待ってから、復旧作業を行うのが最適です。
蛇口や水道のトラブルでお湯が出ないときの対処法

蛇口や水道のトラブルでお湯が出ないときは、次の5つの対処法を順番に試してみてください。
- 対処法1:断水が起きていないか確認する
- 対処法2:蛇口や配管の水漏れを確認する
- 対処法3:パルブカートリッジを確認する
- 対処法4:止水栓や元栓が開いているか確認する
- 対処法5:水道管や配管の凍結を確認する
対処法1:断水が起きていないか確認する
お湯が出ない場合は断水が発生している可能性があるため、自治体の水道局ホームページを確認してみましょう。また、SNSで「地域名+断水」で検索すると、リアルタイムで状況を把握できる可能性があります。
アパートをはじめとする集合住宅では、設備点検の際に数時間ほど断水することがあるので、気になる場合は管理会社に確認してみましょう。
断水が原因でお湯が出ないときは、自分で対処できないので断水解除まで待つことが必要です。なお、お湯が出るかチェックしたときに蛇口を開けた場合は、閉めて待つことを忘れないようにしましょう。
対処法2:水漏れを確認する
蛇口や給湯配管から水漏れしていると、お湯が出ないことがあります。給湯配管とは、給湯器本体からお湯の出る蛇口までお湯を送るための管です。給湯配管のどこかで水漏れが発生していると、一部の蛇口でお湯が出ない状況が発生します。
給湯配管の水漏れはパッキンの劣化が原因であることが多いですが、必ずしもそうとは言えません。可能性が高いからといって最初にパッキンを交換すると、他に原因があったときに二度手間になってしまいます。まずは応急処置として、以下の手順で水漏れ部分に防水補修テープを巻いてみてください。
【水漏れ部分に防水補修テープを巻く手順】
- 水道の元栓を閉める
- 水漏れ部分の汚れを掃除する
- 20~30cmほどの長さでテープを用意する
- テープを引っ張りながら水漏れ部分に巻きつける
- 最後はゆるめに巻き終える
上記の方法を試しても水漏れが止まらない、お湯が出ない場合は、速やかに業者に相談することをおすすめします。
対処法3:バルブカートリッジを確認する
蛇口のバルブカートリッジが劣化していると、お湯が出ない場合があります。バルブカートリッジとは、お湯と水が1つの蛇口から出る混合水栓のパーツの1つで、水とお湯の切り替えに必要です。
もしバルブカートリッジが原因でお湯が出ないなら、同じ製品のバルブカートリッジと交換すると直る可能性があります。交換手順は次の通りです。
【バルブカートリッジの交換手順】
- 止水栓を閉める
- ハンドルを回して取る
- ハンドルを止めているカバーを外す(場合によっては六角レンチが必要)
- 古いカートリッジを取り出して新しいものに交換する
自分で交換できればバルブカートリッジの購入費用だけで済むので、修理費用を抑えられます。ただし、道具と時間が必要となるため、すぐに解決できないリスクがあります。本当にバルブカートリッジの劣化が原因かどうかを見極めるのも、簡単ではありません。すぐにでもお湯を使えるようにしたい場合は、業者への相談をおすすめします。
対処法4:止水栓や元栓が開いているか確認する
水道メーターのそばにある水道の元栓や、各所の止水栓が閉まっていると水もお湯もでないので、確認してみてください。
ただし、夜間に1人で確認に行くとトラブルや犯罪に巻き込まれるケースもあり危険です。まずは室内の止水栓を確認してみましょう。止水栓に問題がない場合は、明るくなってから安全を確保し、外の元栓を確認することをおすすめします。
対処法5:水道管や配管の凍結を確認する
水道管や給湯配管が凍結していると、お湯がでない場合があります。給湯配管の凍結は下記の手順で解除できます。
【給湯配管の凍結解除の手順】
- お湯の蛇口を軽く開ける
- 給湯配管にタオルを巻きつける
- タオルにぬるめのお湯をゆっくりかける
- 蛇口からお湯が出たら給湯配管にかけたお湯を拭き取る
給湯配管が破裂する恐れがあるため、給湯配管に熱湯を直接かけないようにしましょう。破裂のリスクを考えると、部屋の温度を徐々に上げて自然解凍を待つのが適切です。
給湯配管の凍結を未然に防ぐためにも、寒冷地では給湯器周辺の室温が著しく下がらないよう、暖房を調節しましょう。
給湯器のトラブルでお湯が出ないときの対処法

お湯が出ない原因の多くは給湯器にあるため、下記の5つの対処法を試してみてください。
- 対処法1:電源を確認する
- 対処法2:エラーコードを確認する
- 対処法3:温度設定を確認する
- 対処法4:給水元栓が開いているか確認する
- 対処法5:水抜き栓の詰まりを確認する
対処法1:電源を確認する
まずは、給湯器の電源がついているかどうかを確認してみてください。普段はつけっぱなしでも、不在時に停電が発生したりコンセントが抜けたりすることで、電源が切れる場合があります。
給湯器の電源を入れても起動しない場合は、下記の対処法を試してみてください。
原因 |
対処法 |
停電が発生している |
停電解除を待って、再び給湯器の電源を入れる |
コンセントが断線している |
業者に連絡する |
給湯器が寿命を迎えている (使用年数が10年以上) |
業者に連絡する |
給湯器の電源が入らないケースは、ほとんど自分で対処できないため、速やかに業者に連絡しましょう。
対処法2:エラーコードを確認する
給湯器を確認し、エラーコードが表示されている場合は、取扱説明書の指示通りに対処してみてください。ノーリツの給湯器を例に、お湯が出ない場合に表示されるエラーコードの例と対処法を紹介します。
【ノーリツ給湯器のエラーコードの例】
エラーコード |
不具合 |
対処法 |
002 |
「ふろ自動」機能をはじめて使う際に、浴槽に水が残っている |
|
011 |
60分以上連続でお湯を出しっぱなしにした |
|
012 |
90分以上連続で追いだきした |
|
032 |
お風呂の排水栓を閉めていない |
|
111 |
点火エラー |
|
562 |
断水が発生している |
|
632 |
フィルター詰まり |
|
(参考:https://www.sunrefre.jp/gas/breakdown/error_code/noritz/)
上記以外のエラーコードもあるため、取扱説明書をチェックするようにしましょう。指示通り対処しても改善されない場合は、速やかに業者に連絡する必要があります。
対処法3:温度設定を確認する
お湯が出ないときは、給湯器の温度設定に異常がないかどうかを確認してみてください。自分で設定を触っていなくても、不在時の停電が原因で初期化されている可能性があります。
温度設定が著しく低くなっている場合は、設定し直してからお湯が温まるのを待ちます。
温度設定が正常でもお湯が出ない場合は、他に原因が考えられますので、その他の対処法を試してみましょう。
対処法4:給水元栓が開いているか確認する
お湯が出ない場合は、給水管の元栓が開いているかどうかを確認してみてください。給水管とは、水道から給湯器に水を供給するための管です。万が一、給水管の元栓が閉まっていると、給湯器に水が供給されないためお湯が出なくなります。
なにかの拍子に閉まってしまうこともあるので、給水元栓に触った記憶がなくてもチェックしましょう。
給水元栓が閉まっていた場合は、元栓を開いてからお湯が出るかどうかを確認します。お湯が出ないのなら別に原因が考えられるので、他の対処法を試してみましょう。
対処法5:水抜き栓の詰まりを確認する

水抜き栓の詰まりを解消することでお湯が出るようになる場合もあるので、フィルターのごみを掃除してみましょう。一般的な掃除の手順は、以下の通りです。
【給湯器の水抜き栓フィルターを掃除する手順】
- 給湯器の元栓をすべて閉める
- バケツを用意し給湯栓をすべて開け、給湯器内の水をすべて排出する
- バケツを水抜き栓の下に置き、水抜き栓とパッキンを外す
- フィルターを歯ブラシや布でこすり、掃除する
- 水抜き栓を元に戻し、給湯栓をすべて閉める
- 給湯器の元栓をすべて開け、お湯を出してみる
手順の中にある元栓や給湯栓の開け閉めの順番を、間違わないように気をつけましょう。たとえば、5番で給湯栓を閉めずにお湯の蛇口をひねると、蛇口からお湯が出なかったり水漏れが発生したりします。
給湯器のメーカーや型番によって正しい手順が異なりますので、必ず取扱説明書の記載に沿って進めてみてください。
電気系統のトラブルでお湯が出ないときの対処法

電気系統のトラブルが原因でお湯が出ないときは、以下のように対処します。
- 対処法1:給湯器のコンセントが刺さっているか確認する
- 対処法2:ブレーカー状況を確認する
対処法1:給湯器のコンセントが刺さっているか確認する
給湯器のコンセントが抜けている場合はお湯が出ないので、コンセントが刺さっているかを確認してみましょう。給湯器のリモコンがある場合は、リモコンの電源もあわせてチェックしてみてください。
給湯器のコンセントが刺さっているにもかかわらず電源がつかないのであれば、ブレーカー状況を確認します。
対処法2:ブレーカー状況を確認する
給湯器のコンセントが刺さっていても電源がつかない場合、ブレーカーが落ちている可能性があります。他の場所で電気が使えていても、給湯器のある部屋だけブレーカーが落ちることもるので、ブレーカー状況を確認してみましょう。
ブレーカーが落ちていない、かつコンセントも抜けていない状況で給湯器の電源が入らないのであれば、給湯器の故障が疑われます。給湯器の修理か交換が必要になる可能性が高いので、速やかに業者に相談しましょう。
ガス供給のトラブルでお湯が出ないときの対処法

ガス給湯器の場合は、ガス供給のトラブルでお湯が出ない可能性があるので、次の2つの対処法を試してみてください。
- 対処法1:ガス給湯器のガス栓が空いているか確認する
- 対処法2:ガスメーターを確認し「復帰ボタン」を押す
対処法1:ガス給湯器のガス栓が開いているか確認する

ガス給湯器は、ガス栓が閉まっていると水を温められないためお湯が出ません。ガス栓が閉まっている場合は、完全に開けてからお湯を出してみましょう。
ガス栓はガス給湯器のガス管だけでなく、屋外に設置されたガスメーター周辺にも存在します。ガス給湯器側のガス栓が開いていても、ガスメーター側が閉まっていることもあるため、両方確認しましょう。
対処法2:ガスメーターを確認し「復帰ボタン」を押す

ガスメーターの多くには、万が一の事態に備えて「遮断機」がついています。遮断機は、地震やお湯の出しっぱなしといった異常を検知した際、自動でガスの供給を止める装置です。これにより、給湯器やガス管からのガス漏れを防ぎ、火災や爆発といった二次被害の発生を抑制します。
ガスメーターを確認し、ガスの供給が止まっているようであれば復旧します。一般的に、ガスメーターの「復帰ボタン」を押すことで復旧できますが、メーカーによって扱いが異なるため、取扱説明書の記載にしたがって操作しましょう。
なお、ガス漏れが疑われる場合は、危険なので復旧作業をせずにガス会社へ連絡することが賢明です。
お湯が出ないときに自分で対処できないケース

お湯が出ないとき、下記の場合は自分で対処が難しいケースです。
- 断水が起きている
- 大雨・大雪に見舞われている
- プロパンガスの残量が足りない
上記にあてはまる場合は、無理に自分で対処しようとせず、速やかに業者に相談しましょう。
断水が起きている
断水が起きていてお湯がでないときは、自分で対処できません。下記の方法で断水状況を確認し、通水を待ちましょう。
- 自治体の水道局ホームページを確認する
- SNSで「地域名+断水」で状況を調べる
アパートやマンションといった集合住宅では、設備点検による断水も考えられます。事前の連絡がなかったか確認し、気になる場合は管理会社へ連絡しましょう。
大雨・大雪に見舞われている
大雨や大雪といった悪天候時は、以下のようなトラブルで給湯器が壊れる場合があります。
- 大雨で外の給湯器がショートする
- 寒波で水道管や給湯管が凍結する
- 大雪で給湯器の給気口や排気口がふさがり、不完全燃焼や異常着火が発生する
悪天候によって給湯器や周辺設備に異常が出た場合は、自分で無理に稼働させようとすると状況が悪化する危険性があります。そのため、天候の回復を待ってから業者に連絡するのが安全です。
給湯器に自分で対応できるエラーコードが表示されている場合は、天候が落ち着いてから取扱説明書をもとに操作してみましょう。
プロパンガスの残量が足りない
プロパンガスの残量が足りなくなると、給湯器がうまく機能せず、お湯が出ない場合があります。
プロパンガスの残量は自分で確認できないので、対処できません。ガス残量が原因と考えられる場合は、ガス会社に問い合わせてみましょう。
お湯が出ないときに対処する際の注意点

屋外にある水道やガスの元栓を確認する場合は、不審者が故意に水やガスの元栓を閉めるケースが考えられるため、注意が必要です。住人が1人だと確認されると、トラブルや犯罪に巻き込まれる可能性があります。
とくに夜間や深夜に突然お湯が出なくなった場合は、1人で外に出ず家の中でできることをすべて試してみてください。外の元栓を確認しなければならない場合は、明るくなってからにしましょう。
朝まで待てないような緊急性が高いときは、24時間対応の水道局指定工事業者を呼ぶことをおすすめします。
お湯が出ないときに依頼する業者選びのポイント

お湯が出ないときに業者に依頼する際は、次のポイントを押さえて選びましょう。
- 水道局指定工事業者かどうか
- 出張見積もりは無料か
- 速やかに対応してもらえるか
- 信頼できる業者かどうか
- 保証内容や保証期間、アフターサービスが充実しているか
水道局指定工事業者かどうか
水道局指定工事業者とは、水道法施行令に定められた基準を満たす工事ができることを自治体から認められた業者です。水道局指定工事業者であることは、水回りの工事において必要な資格と専門的な知識、技術を有することの証明といえます。
水回りのトラブルで業者から高額請求をされるケースは、水道局の指定を受けていない悪質な業者によるものがほとんどです。水道局指定工事業者は、専門的な知識や技術を有するのはもちろんのこと、適正価格で対応してくれるため、安心して依頼できます。
見積もり・出張は無料か
水道局指定工事業者の見積もりは無料であることが多いものの、出張費用が別途発生するケースもあります。修理技術や知識に大きな差はないため、出張費用が無料のほうがお得です。
ほかにも、深夜や早朝に割増料金を設定している場合もあります。お湯が出ないケースは緊急度が高く、時間を問わず業者を呼びたい場合が多いでしょう。割増料金のない業者を選ぶと、費用を抑えて対処が可能です。
このように、依頼する前に業者の公式ホームページで、費用について確認することをおすすめします。
速やかに対応してもらえるか
お湯が出ないときは、すぐにでも使えるようにしてほしい方がほとんどでしょう。そのため、業者を選ぶ際は対応スピードも重要なポイントです。
深夜や早朝でも、連絡してから10〜30分で現場に到着し、対応してくれる業者もあります。業者の公式ホームページに最短到着時間が記載されていることがあるため、連絡前に確認してみてください。対応時間について記載がない場合は、電話で問い合わせてみるのもよいでしょう。
信頼できる業者かどうか
信頼できる業者かどうかを判断する際のポイントは、主に下記の4つです。
- 料金が相場とかけ離れていないか
- 実績がどれくらいあるか
- SNSの口コミはどうなっているか
- 依頼時の対応はどうか
料金と実績、口コミは事前に確認できるので、調べてみるとよいでしょう。電話をかけた際、質問に丁寧に答えてくれるかも重要なチェックポイントです。
信頼できる業者か確認してから依頼することで、高額な追加請求や施工不良といったトラブルを避けられます。
保証内容や保証期間、アフターフォローが充実しているか
給湯器をはじめとする機器の修理や交換が発生した場合、施工保証期間内であれば無料で再調整を行ってくれる業者があります。アフターフォローが充実した業者を選ぶと、施工後も安心して過ごせます。
たとえば給湯器を交換した場合、メーカー保証として本体の初期不良補償が1~2年程度付与されるのが一般的です。業者によっては、メーカー保証に加えて独自の施工保証を設けていることがあります。
施工保証については、業者の公式ホームページで記載されていることがあるので、事前に確認するとよいでしょう。ホームページに記載がない場合は、依頼時に保証内容や期間、アフターフォローについて問い合わせてみてください。
対処法を試してもお湯が出ないときは富士水道センターへ

給湯器のエラーや水抜き栓の詰まりが原因でお湯が出ない場合は、自分で対処できる可能性があります。しかし、蛇口や水道管からの水漏れ、給湯器の故障が原因の場合、専門的な知識や技術がなければ修理するのは難しいでしょう。自分で対処したもののうまくいかず、あとで業者を呼ぶことになれば、用意した道具や部材の分の費用がかさむことになります。
本記事で紹介した対処法を試してもお湯が出ない場合は、無理をせずに水道局指定工事業者を呼ぶのがおすすめです。自治体が認めた水道局指定工事業者なら、適正価格で対応してくれます。
記事の監修者

島尻 博富士水道センター
水道工事や各種水回りの修理に従事して35年間。大規模修繕工事の計画~実施までの対応も可能。保有国家資格(給水装置工事主任技術者、一級管工事施工管理技士、一級建築配管技能士)。2023年1月25日放送 テレ朝スーパーJチャンネルで強烈寒波の報道に出演。